東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2010.10.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類

「苦難と罪について」
                    甲斐慎一郎
                    ヨハネの福音書、17章14~19節

 「あなたがたは、世にあっては患難があります」(ヨハネ16章
33節)。
  「彼らをこの世から取り去ってくださるようにというのではなく、
悪から守ってくださるようにお願いします」(ヨハネ17章15節、
欄外注)。

  聖書は、苦難と罪について何を教えているでしょうか。

一、苦難について

  主イエスは、「この世にあっては患難があります」と言われまし
た。聖書は、苦難について次のような五つの説を述べています。

1.刑罰説
 「だれが罪がないのに滅びた者があるか。......不幸を耕し、害毒
を蒔く者が、それを刈り取るのだ」(ヨブ4章7、8節)。
 苦難についての最も初歩の説明は、罪に対する刑罰として来る苦
難です。ヨブの三人の友は、ほとんどこれによってヨブの苦難を説
明しようとしています。しかしこれでは苦難について全部説明する
ことはできず、五つの説明の中の一つにすぎません。

2.教育説
 「悩みのなわに捕らえられると、そのとき、神は、彼らのしたこ
とを彼らに告げ......神は彼らの耳を開いて戒め」(ヨブ36章8~
10節)。
 苦難についての第二の説明は、前のよりも少し高尚で、私たちを
教え諭し、教育するために来る苦難てす。エリフは、このように説
明しています。これは、罪を犯したことを教えるために苦難が来る
場合と、その時点においては、正しい動機で行い、罪がなくても、
知恵がなく、幼稚で未熟なために、教育される必要がある時に、苦
難が来る場合とがあります。

3.試験説
 「神はアブラハムを試練に会わせられた」。「今、わたしは、あ
なたが神を恐れることがよくわかった」(創世記22章1、12節)。
  苦難についての第三の説明は、もう少し高尚で、私たちの実質や
実力を試し、試験するために来る苦難です。アブラハムの苦難の説
明はこれです。これは、前の二つと違って、その人には全く罪がな
いのに来る苦難です。

4.代償説
 「彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎の
ために砕かれた」(イザヤ53章5節)。
  苦難についての第四の説明は、さらに高尚で、自分には全く罪が
ないにもかかわらず、他の人の罪を身代わりに負い、代償として来
る苦難です。キリストの苦難は、まさにこれです。私たちも罪に陥
っている人を救いに導くためには、代償の苦難を受けなければなら
ないことがあります。

5.栄光説
 「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわ
ざがこの人に現れるためです」(ヨハネ9章3節)。
  苦難についての最後の説明は、最も高尚なもので、神の栄光が現
れるために来る苦難です。主は、生まれながらの盲人に関して、こ
のように説明されました。

 ヨブの苦難は、個人的には彼の醜い自我と神の偉大さを教えるた
めに起きた「教育説」ですが、摂理的には聖書を通して全世界の人
人に神のわざを知らせるために起きた「栄光説」であると言うこと
ができます。

二、罪について

  先の五つの説明の中で、後の三つは、罪がなくても来る苦難です。
ですから聖書の教えを見ても、現実の世界を見ても、この世におい
ては苦難を避けることができないことが分かるでしょう。聖書が教
えている真の救いは、苦難からの救いではなく、罪からの救いです。

  しかし、これとは反対に罪からの救いを教えず、ただ苦難からの
救いだけを教えるなら、それは御利益宗教です。聖書は、かえって
苦難を通して、罪とのかかわりを断つことを教えています(第一ペ
テロ4章1節)。

  そして聖書は、この世において罪から救われた者は、「もはや死
もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない」世界(神の国)に行くこと
を教えているのです(黙示録21章4節)。






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Last updated  2010.10.02 11:04:56
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