東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2011.07.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類

「人の心の深さ」 
                                                   甲斐慎一郎
                               詩篇、64篇6節

 「人の内側のものと心とは、深いものです」(詩篇64篇6節)。

一、心の表面は意識があるが、心の奥は無意識で、最も奥深
いところは霊です

  聖書は、人間を霊、たましい(心)、からだという三つの要素か
ら成り立っていると教えています(第一テサロニケ5章23、24節)。

1.からだは、私たちを取り囲む外界の状態を知り、それに対応
する機能のことです。
  2.たましい(ソウル)は、「知性の面での心(マインド)」と
「感情の面での心(ハート)」と「意志の面での心(ウィル)」と
いう三つの面があります。これは、人間の知性や感情や意志という
内界の状態を知り、それに対応する機能のことです。 
 3.霊は、信仰によって神とその世界を知り、それに対応する機
能のことで、それは神の像に似せて造られた不滅のいのちです。

  霊は、もともと無意識ですが、心も表面は意識することができま
すが、心の奥は無意識になります。このことを発見したのが精神分
析学の創始者であるフロイトです。

  主イエスが十字架の上で語られた第一声は「父よ。彼らをお赦し
ください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」と
いうことばです(ルカ23章34節)。パウロは、「私には、自分の
していることがわかりません。私は自分がしたいと思うことをして
いるのではなく、自分が憎むことを行っているからです」と告白し
(ローマ7章15節)。ダビデは、「人の内側のものと心とは、深い
ものです」と記しています(詩篇64篇6節)。

 人の心が自分でもわからないほど深いのは、心の奥は無意識で、
最も深いところは霊だからです。しかもこの無意識の霊と無意識の
心が意識している心の表面に大きな影響を与えています、いやそれ
を支配しています。言い換えれば、人の行いというのは、善であれ、
悪であれ、意識して行うことと無意識のうちに行うこととの両者が
あるのです。

  ですからこの無意識の霊と無意識の心から罪が取り除かれなけれ
ば、罪を犯すことを止めることもできなければ、神のみこころにか
なう良いことを行うこともできないのです。

二、「霊」は、「たましい」を支配し、「たましい」は「からだ」を支
配しています

  「霊」は、たましいの中枢機能として「たましい」を支配し、「た
ましい」は、からだの中枢機能として「からだ」を支配しています。

 「たましい」は、「からだ」を支配していますが、「たましい」
には、意志の力によってからだを動かす「知覚と運動の神経系」と
意志の力の及ばない「自律神経系(交感神経と副交感神経)」の二
つがあり、「からだ」は、この両者によって動いています。

 「からだ」が意識的な「知覚と運動の神経系」と無意識の「自律
神経系」の両者によって動いているように、「たましい(心)」も
表面の意識する心と、奥の無意識の心の両者があり、しかも無意識
の心が意識している心を支配しています。これが主イエスとパウロ
の語っていることばの意味です。

三、たましいが救われるためには、たましいの奥にある霊が
救われなければなりません

  エペソ人への手紙の4章23節は、新改訳聖書では「心の霊におい
て新しくされ」と直訳していますが、口語訳聖書は「心の深みまで
新たにされて」、新共同訳聖書は「心の底から新たにされて」と意
訳しています。ここから「霊」というのは、「心の深み」であり、
「心の底」であることがわかります。

  アダムが罪を犯した時、彼の霊は死に、その心に刻まれた神の像
を失って、「神を知る知識」と「神を喜ぶ感情」と「神に従う意志」
をなくしてしまいました。しかしうちに罪が住む古い人がキリスト
とともに十字架につけられるなら(ローマ6章6節)、「心の霊に
おいて新しくされ、真理に基づく義と聖をもって神にかたどり造り
出された、新しい人を身に着る」ことができます(エペソ4章23、
24節)。この「神にかたどり造り出された、新しい人を身に着る」
ことこそ、神を知る知識と神を喜ぶ感情と神に従う意志を取り戻し、
「心の深みまで新たにされる」ことなのです。

甲斐慎一郎の著書→ 説教集

東京フリーメソジスト昭島キリスト教会






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Last updated  2011.07.05 12:53:04
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