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「支配の霊的な教え」
コロサイ人への手紙、1章13~22節
「それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から
神に立ち返らせ」(使徒26章18節)。
「神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して、愛する御子のご
支配の中に移してくださいました」(13節)。
一、支配の意味と四つの支配
「支配」とは、「上に立って人・組織・国などを自分の意のまま
に動かすこと」と国語辞典に記されています。支配には、様々なも
のがありますが、基本的には、次のような四つがあります。
1.自然の法則の支配
はできません。
2.道徳の律法の支配
人の心は、道徳の律法の支配下にあり、それから逃れることはで
きません。
3.国家の主権の支配
人は、国家の主権の支配下にあり、それから逃れることはできま
せん。
4.神の主権の支配
人の霊と心とからだは、神の主権の支配下にあり、それから逃れ
ることはできません。
聖書は、神は、「すべての支配、権威、権力、主権(すなわち天
使たち)」、また「主権、力、この暗やみの世界の支配者たち(す
なわちサタンともろもろの悪霊)」、そして「今の世ばかりでなく、
次に来る世においてもとなえられる、すべての名の上に」あって支
配しておられると教えています(16節、エペソ1章21節、3章10節、
6章12節)。
二、サタンの支配下にある罪人
「世全体(すなわちすべての人間)
は悪い者(すなわちサタン)
の支配下にあ」ります(第一ヨハネ5章19節)。言い換えれば、す
べての人間は、「この世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者と
して今も不従順の子らの中に働いている霊(すなわちサタン)に従
って歩み......自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行い...
...生まれながら御怒り(すなわち神の怒り)を受けるべき子らで」
す(エペソ2章2、3節)。このように神の怒りを受けるべき人間
は、「御子のご支配の中に移」されないかぎり(13節)、このサタ
ンの支配から逃れることはできないのです。
これが「神を離れ、心において敵となって、悪い行いの中にあ」
る人間のありのままの姿です(21節)。それでパウロは、「彼らの
目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返」るこ
との必要性を述べているのです(使徒26章18節)。
三、御子の支配下にあるキリスト者
サタンの支配下にある人は、どんなに修行や苦行を積んでも、悪
を行うことを止めることもできなければ、神のみこころにかなう良
いことを行うこともできません(ローマ3章10~18節)。サタンの
支配は、「暗やみの圧制」(13節)とあるように、権力で無理やり
に従わせる強力なもので、抵抗することができる人は、ひとりもい
ません。ただ神の支配の中に移される以外に、サタンの圧制から救
い出されることはできないのです。
それで、「あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその
大きな愛のゆえに」(エペソ2章4節)、「十字架の血によって平
和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させてくださ」
り(20節)、「罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストととも
に生かし」(エペソ2章5節)、「私たちを暗やみの圧制(すなわ
ちサタンの支配)から救い出して、愛する御子のご支配の中に移し
てくださいました」(13節)。
私たちは、「かつては神を離れ、心において敵となって、悪い行
いの中にあった」者ですが(21節)、「目を開いて、暗やみから光
に、サタンの支配から神に立ち返」り(使徒26章18節)、イエス
・キリストの十字架による贖いを信じるなら、「御子のご支配の中
に移」され(13節)、「罪の赦しを得......聖なるものとされ......御
国を受け継」ぐ者とされるのです(使徒26章18節)。
甲斐慎一郎の著書→ 説教集