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「日本人になぜ福音が届かないのか--前編」
使徒の働き、2章
一、福音とは何か
「福音とは何ですか」と聞かれたら、あなたは何と答えるでしょ
うか。イエス・キリストが私たちの罪を贖うために十字架にかから
れ、よみがえられた]という答えは正しいですが、「なぜイエス・
キリストが十字架にかからなければならなかったのか」「なぜ私た
ちは罪人なのか」という理由まで答えられるでしょうか。創世記に
よらなければ知ることができません。
創世記に書かれている「罪と死の起源」という悪い知らせを理解
しなければ、新約聖書に記されている「イエス・キリストの贖いと
死と復活」という良い知らせを理解することはできません。
コミュニュケーションについて考えてみましょう。「相手に伝わ
る言葉で福音を語る(説明する・弁明する)」には、どのような工
夫をしたらよいと思いますか。
二、福音の三つの要素
1.福音の土台となる知識
--「創造主が万物を創造した。
しかし、人(アダム)が創造主に反抗し、その罪の結果、死が世界
に入った」という歴史的な事実です。
2.福音の力
--「イエス・キリストの十字架と死からの復
活」という歴史的事実と、その事実を自分の罪を贖うためのものだ
と信じ、受け入れた者に訪れる救いです。
3.福音の希望
--「やがて新しい天と新しい地が訪れ、す
べてが『非常に良い』世界に回復される」という聖書の預言に基づ
く将来への希望です。
「土台なし」に建物を建てることはできません。伝道する上で、
どうしたらバランスよく福音の三つの要素を取り入れることができ
ると思いますか。
「イエス・キリストの処女降誕や死から復活された」という奇跡
と「創世記1章にある6日の創造」の奇跡は、どちらも聖書に書か
れているからこそ知ることのてきる出来事です。どちらか片方を信
じて、もう片方を信じないということは可能でしょうか。
三、ユダヤ人とギリシャ人--「使徒の働き」2章の文化と
「使徒の働き」17章の文化の違い
福音に対してユダヤ人とギリシャ人は全く異なる反応を示します。
ユダヤ人(「使徒の働き」2章の文化)--「使徒の働き」2章
の「ペテロ型(ユダヤ人向け)宣教」が効果を表します。ユダヤ人
は「福音の土台となる知識」を予め持っているため、ペテロは「福
音の力」である十字架と復活から語ればよかったのです。とはいえ、
十字架は多くのユダヤ人にとって、「つまづきの石」となりました。
ギリシャ人(「使徒の働き」17章の文化)--「使徒の働き」
17章の「パウロ型(ギリシャ人向け)宣教」が不可欠です。ギリ
シャ人は「福音の土台となる知識」を持っていないため、パウロは
土台となる知識から語り始めなければなりませんでした。すなわち、
最初に「神」「罪」「死」について定義し、その上で「十字架と復
活」を語りました。とはいえ、これらのことは多くのギリシャ人に
とって「愚かなこと」でした。
甲斐慎一郎の著書→ 説教集