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「聖書が教える国家の建設(2)人間観と神観と国家観」
2014年7月3日
インターネットのテレビ局CGNTV(Christian Global Network
Television)の番組「みことばに聞く」に当教会の牧師が出演しま
した。2014年1月9日放映 「新しい事をされる神」
![]()
「聖書が教える国家の建設(2)人間観と神観と国家観」
甲斐慎一郎
創世記、2章4~7節
人間の本質には三つの考え方があります。
1.人間の究極の実在は物質である(唯物論)
2.人間の究極の実在は動物である(進化論)
3.人間は、神の像に似せて造られた不滅の霊を持つ者である(創
造論、キリスト教)
一、人間の究極の実在は物質である(唯物 論)
唯物論は、究極の実在は物質であるというもので、史的唯物論は、
マルクスによって提唱されたもので、マルクス主義とも呼ばれ、共
産主義国家の哲学的教条となっています。
二、人間の究極の実在は動物である(進化論)
進化論は、無から有を生じる自然発生という偶然から始まり、無
生物から生物へ、そして猿から人間へ進化したというものですが、
唯物論者は、進化論を受け入れています。
「社会主義・共産主義・無政府主義、その他多くの『左翼』運動
の科学的で理論的な根拠として進化論が使われてきました。その一
方で『右翼』の哲学者は、『闘争』と『適者生存』というダーウィ
ン進化論の概念を用いて、ナチズム・人種差別・帝国主義・自由放
任的資本主義などの多くの有害な体系を正当化しようとしてきまし
た。前者に属するマルクス、レーニン、スターリンは熱烈な進化論
者でしたが、後者に属するヘッケル、ニーチェ、ヒトラーもやはり
熱烈な進化論者でした。
世俗ヒューマニズムの教義として有名なヒューマニスト・マニフ
ェストが1933年に宣言されましたが、その第一条と第二条では、
宇宙と人類が進化したことを事実としています。どんな形であれ、
無神論・汎神論・神秘主義は必然的に進化論に基づいています。
決定論・実存主義・行動主義・フロイト主義、その他の非道徳的
心理学体系も進化論に基礎をおいています。進化論は、無神論やヒ
ューマニズムだけでなく、汎神論(あらゆるものを神として崇拝)
・神秘主義(霊との接触やそれへの帰一融合)・アニミズム(あら
ゆる事物に霊魂や精霊を認めてそれらを崇拝)などさまざまな宗教
の根幹をなす前提です。
広く信じられている民族宗教(道教・仏教・儒教・ヒンズー教・
他同様の信仰)はすべて、本質的にある形式の進化論に基づいてい
ます。
進化論の哲学は、ほとんどの反キリスト教的な社会哲学・経済哲
学・宗教哲学の基礎であるだけではありません。今日世界を荒廃さ
せている多くの反社会的で不道徳な行為(妊娠中絶、麻薬、同性愛、
動物的不道徳など)に対して進化論という疑似科学が理論的根拠を
提供しているのです
」
(ヘンリー・M・モリス『科学は聖書を否定
するか』68~70頁、CRJ出版、2006年)。
三、人間は神の像に似せて造られた不滅の霊を持つ者である(創
造論、キリスト教)
健全な国家を建設するためには、外的規範と内的規範の両者が必
要です
▽外的規範――人間の外側に表れた行為を取り締まるもので、具
体的には法律です。
▽内的規範――人間の内側の心を制御するもので、具体的には思
想、信条、宗教です。
国家が優れた「法律」を制定しても、国民がその法律を守らなけ
れば無法地帯になり、その法律を守るようにさせるものが「倫理・
道徳」であり、その倫理・道徳を守るようにさせるものが内的規範
である「思想・信条・宗教」です。国家と外的規範、内的規範の関
係には基本的に三つのものがあります
1.国粋主義(右翼)の国家
国家は、法律(外的規範)を制定するとともに、民を国家の意志
に従わせるために内的規範(思想や信条や宗教)を定めます。これ
は 政教一致
です。
2.共産主義(左翼)の国家
国家は、法律(外的規範)を制定するとともに、民を国家の意志
に従わせるために、宗教を否定し、思想や信条を定めます。これも
政教一致
です。
3.民主主義の国家
国家は、法律(外的規範)を制定するだけで、思想や信条や宗教
(内的規範)は国民が自由に選ぶことができます (信教の自由)。
これは 政教分離
です。
健全で良い国家は、国が特定の宗教を定めて、国民に信じるよう
に強制し、その宗教で政治を行う 「政教一致」を否定し
、また国の
法律を破らない限り、どのような宗教を信じてもよく、また宗教を
信じなくても良く、どちらも安心して暮らせるという 「信仰の自由」
がある「政教分離」の国です。
民主主義の国家こそ、「政教分離」と「信仰の自由」がある健全
で良い国家であり、創造論を教えるキリスト教は、人権を最も重ん
じる宗教なので、民主主義の国家を建設することができるのです。
次は2014年7月10日「聖書が教える国家(3)王政以前の国家
の建設」です。
甲斐慎一郎の著書 → 説教集