東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2018.12.22
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「キリストの受肉の目的」

インターネットのテレビ局CGNTV(⇒みことばに聞く⇒関東⇒
東京B)の番組に当教会の牧師が出演しました。
2013年7月15日放映「 世を愛された神 」


「キリストの受肉の目的」
            甲斐慎一郎 
           ヘブル人への手紙、2章5~18節

 ヘブル人への手紙の1章にはキリストが神であること、2章には
キリストが人であることについて記されています。それでキリスト
の受肉の目的について学んでみましょう。

一、人間の尊厳と価値について

 私たちは、人間についてどのように考え、どのようにとらえてい
るでしょうか。

 ある人は、「あなたは人を海の魚のように、治める者のないはう
虫のようにされます」と神への疑惑に満ちて、悲惨な人間の姿を嘆
いています(ハバクク1章14節)。

 他の人は、「人とは何者なのでしょう。……朝ごとにこれを訪れ、
そのつどこれをためされるとは。いつまで、あなたは私から目をそ
らされないのですか。つばをのみこむ間も、私を捨てておかれない
のですか」と神への嫌悪に満ちて、試みられる人間の苦しみを訴え
ています(ヨブ7章17~19節)。

 別の人は、「人とは、何者なのでしょう。あなたがこれを心に留
められるとは。人の子とは、何者なのでしょう。あなたがこれを顧
みられるとは」と神への感謝に溢れて、人間の幸いな姿を歌ってい
ます(詩篇8篇4節)。

 私たちは、人間の尊厳と価値を知っているかどうかによって、こ
れほど人間に対する考え方に違いが生じて来るのです。

神の御子が人となられたというキリストの受肉こそ、真の人間の
尊厳と価値を私たちに教えるとともに、人間が神の計画と目的から
決して除外されていないことを証明するものです。私たちは、この
キリストの受肉のすばらしさを知る時、神への疑惑と嫌悪に満ちて、
人間を惨めな者として嘆くのをやめるようになるだけでなく、人間
の尊厳と価値を知って、神への感謝に溢れるようになるのです。


二、キリストの受肉の目的について

 聖書は、キリストの受肉の目的について次のような三つのことを
教えています。
1.第一は、罪に対する贖いのためです
 聖書は、イエスが人となられたことを「御使いよりも、しばらく
の間、低くされたイエス」と記し、その「イエスは、死の苦しみの
ゆえに、栄光と誉れの冠をお受けになりました。その死は、神の恵
みによって、すべての人のために味わわれたものです」と述べてい
ます(9節)。さらに「神のことについて、あわれみ深い、忠実な
大祭司となるため、主はすべての点で兄弟たちと同じようにならな
ければなりませんでした。それは民の罪のために、なだめがなされ
るためなのです」と記し(17節)、キリストの受肉は、罪に対する
贖いのためであると教えています。

2.第二は、試みに対する助けのためです
 私たちは、「狐には穴があり、空の鳥には巣があるが、人の子に
は枕する所もありません」(マタイ8章20節)、「わたしは悲しみ
のあまり死ぬほどです」(同26章38節)、「わが神、わが神。ど
うしてわたしをお見捨てになったのですか」(同27章46節)と言
われたイエスの言葉の重みをどれほど知っているでしょうか。自分
は最も苦しい試みに遭っていると思ってはなりません。世の中には
もっと苦しい目に遭っている人々が大ぜいいるのであり、何よりも
キリストは神に捨てられる苦しみを味わわれたのです。
聖書は、「主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みら
れている者たちを助けることがおできになるのです」(18節)と記
し、キリストの受肉は、試みられている者たちを助けるためである
と教えています。

3.第三は、死に対する勝利のためです
 パウロは、死は「最後の敵」であると述べています(第一コリン
ト15章26節)。
そして聖書は、「子たちはみな血と肉とを持っているので、主も
また同じように、これらのものをお持ちになりました。これは、そ
の死によって、悪魔という、死の力を持つ者を滅ぼし、一生涯死の
恐怖につながれて奴隷となっていた人々を解放してくださるためで
した」と記し(14、15節)、キリストの受肉は、死の恐怖につなが
れて奴隷となっていた人々を解放するためであると教えています。

甲斐慎一郎の著書→ 説教集





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Last updated  2018.12.29 17:02:27
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