ユーカリの木陰で里の行

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2008.10.30
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カテゴリ: 子育て
10月31日―
恒例のハロウィーン・パーティーが、
オージーママ友のクリちゃん(仮名)宅で開かれた。

この日は子どもたちのみならず
大人もみ~んな仮装することになっている。
私たちも、にわか魔法使いファミリーとなって車に乗り込んだ。

クリちゃんの家の前庭はすっかりハロウィーン化されていた。
パンプキンヘッドが木々に吊るされて、
玄関先には綿のクモの巣がいたるところに張られ、


ちなみにこの、にわかクモの巣、
犬の毛並みにやたらと服にくっ付くため、
傍らを通るたびに私たちの黒マントにもクモの巣がひっついて
魔女のおどろおどろしさに拍車をかけてくれる。
ちなみに去年はうっかりおニューの黒ジャケットを着てしまったら、
後でこの綿毛を取るのが大変であった。

家の中でもクモの巣はいたるところで待ち構えている。
そうして黒い魔女やフランケンシュタインがキッチンを慌ただしく蠢き、
小さなお化けや魔法使いや海賊たちが歓声を上げている。

子どもたちは、さっそくクリちゃんのかじ取りで、
ハロウィーンバッグ作りにとりかかった。

お化けやフランケンシュタイン、魔女なんかのシールをペタペタ張って、
大はしゃぎだ。

バッグ作りが終わったら、今度はキャンドル立ての製作である。
かぼちゃをくりぬくのはさすがに大変なので、
メロンをくり抜く。


工作も一通り終わったら、
ジュースやワイン(あ、こっちは大人たちです)で一息ついて、
いよいよお待ち兼ねのハロウィーン・マーチである。
それぞれハロウィーンバッグを手に通りへ繰り出した。

一方、ダディたちはビール片手に、ハロウィーンバスケットのお守り。
「トリックorトリート」とやって来る近所の子どもたちに、
ロリィ―キャンディやチョコレート―を手渡すのだ。
去年はお天気が良かったので、
皆ビールを手に前庭のポーチで飲んでいたらしいが、
今年はじっとり寒々としているせいか、
誰もカウチから腰を上げようとはしなかったけれども。

だが子どもたちの方は、今にも雨が降り出しそうな薄暗い空もなんのその、
歓声を上げて練り歩き、家々のドアを叩くんだ。
「Smell my feet」で始まる、コケティッシュなハロウィンの歌を合唱しては、
「trick or treat」とスィーツを迫る。

子どもたちの意気込みもむなしく、今年は金曜に当たってしまったせいか、
ほとんどの家が外出中で、なかなか手ごたえが得られなかった。
そのたびブー垂れながらも、それでもハロウィーン・マーチは続くのだった。
魔法使いの帽子を被ったムゥも
マントを翻すメェに手をひかれて、
ちょこちょこと一群の後についてく様が愛らしい。
私もホームムーピーを構え、マントを翻しつつ後を追う。
途中、魔法使いやドラキュラの一群と擦れ違っては、
「Happy Halloween!」などと妙な挨拶を交わしながら。

それにしても、子どもと大人総勢三十人近い変装した一群が
いきなり庭先で「足の匂いを嗅げ」などと歌いだすのだから、
在宅の方々にはさぞかしウザイに違いない…
と思うのだが、みなニコニコと顔を出し、
お菓子を子どもたちに手渡してくれるのだから、
感心してしまう。
オージーって、寛容なのねぇ。

ハロウィーンバッグが一握りのスィーツで重たくなったころ
本格的に雨が降り出したので、そろそろ引き上げることになった。

喉を潤し、スナックをつまみ、一息ついているうちに
外はすっかり暗くなっている。
そこで皆で前庭に出て、
行進前に作ったパンプキンヘッドにキャンドルを灯した。
一列に並べると、パンプキンヘッドからちらちらと
オレンジ色の灯りが漏れて、とっても綺麗。
それを前に皆で記念撮影をした。

それからやっとディナーである。
今年は趣向を変えてイタリアンってことになっていたので、
皆が持ち寄ったパスタ料理やサラダ、オードブルなんかをつまんだ後、裏庭へ。
子どもたちにはまだまだゲームが待ち受けているのだ。
魔女のピニャータを順番に棒で叩いたり、
いよいよ破れたピニャータから零れたロリィをかき集めたり、
ロープに張られたドーナッツに両手を使わず食らいつくドーナツ食い競争や、
花火遊びや―。

だが、ダディンたちのリンゴ食い競争のとき、
遂にムゥの力は尽き果てた。
眠さにギャーギャー騒ぎだし、時計を見れば早10時、
2歳児の限界を超えている。
メェはまだ帰りたくない、とぐずぐず言っていたけれど、
私たちは一足お先に撤退することにした。

もともとここに集まる友人たちは、
メェが赤ちゃんのころからの付き合いなので、
子どもたちもメインは6歳児や7歳児、
今夜のように楽しいイベントとなれば、まだまだいける年ごろなのだ。
残念だけど、二歳児と一緒ではとても最後まで付き合ってはいられない…。

帰り際、通りから聞こえてくる歓声に、
「いいなぁ、楽しそう…」と、メェは唇を尖らせながらも、
車が走り出すや、もうあくびを繰り返していた。
六歳児の夜もまた早いのであった。

翌朝、子どもたちは昨日の興奮冷めやらず、はしゃぎながら
パンプキンバスケットに押し込んだスィーツを取り出しては頬張っていた。

そうしてバスケットや魔女帽子、マントや手袋、魔法の杖なんて
ハロウィーン・グッズはまたクロゼットにしまわれた。
来年また、10月30日のハロウィーンの夜まで―。

アコマク








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Last updated  2008.11.05 15:15:36
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