ユーカリの木陰で里の行

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2014.09.21
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カテゴリ: 海外生活

22日の日記の方からお読みくださいませ。


その一週間後、
子どもたちの柔道から戻ってくると、前庭にポッサムがいた。
しかも、 びっくり
そのうえ、左隣の家の子と思しきデカいブラッシュテイルと、
リングテイル1匹で、 エサ台を占領 してしまっていた。
他のリングテイル2匹はエサ台に乗ることもできず、
ただひたすら 食べつづける2匹を 見ているだけ って有様で…。
ところで、いったいどの子がうちの子なんだろーか?

「うぇ~~~ん、小さい子が食べられないよぉぉぉ!」号泣と、息子。
「ママ、なんとかしてあげてよ」しょんぼりと、娘。

そうだ、どの子がうちの子なのか?なんてことは、この際問題ではないのだった。
幸い、フェンスに餌を置けるようなところが数か所あったので、
すぐさま餌を4カ所に分けて置いた。
けれどもやはり、案の定しょんぼり

その二日後には裏庭でも同様の事態を目撃してしまった。
エサ台を取り囲み、3匹のポッサムが ひしめいて いた。
しかもその背後には デカい黒猫 。


翌日、ダディンは裏庭のエサ台の数を 増設 した。
リングテイル用にと、ブッシュテイルは乗れない小さな台を3つ作ったのだ。
前庭の方はフェンスに餌を分けて置くことにした。

「これでチビたちも食べれるよね? ねっ?」と、ムゥ。
「同時にあげれば大丈夫なハズだよ」と、ダディン。

それにしても、こ~~~んなに早くポッサムの数が増えてしまうとは…。
恐るべし、ポッサム界のネットワークよ 。


それから暫くした、まだ夜も明けきらない早朝のこと、
今度はプールの水を飲むポッサムの姿を目撃してしまった。
ぴちゃぴちゃ音のする方を見やれば、
月明かりの下、プールサイドにぼんやりと影が浮かび上がっていた。
びっくりした。
まさか消毒液でケミカルな水をポッサムが飲んでいるとは思わなかったので。
可哀想に、よほど喉が渇いていたんだろう。

そういえば、この子たちはいつもどこで水を調達しているんだろうか?
ここから水場といえば、歩いて5分ほどのところにある公園の小さな湖だろうか。
きっと電線伝いに行くのだろうけど、 ポッサムの足では かなりかかるに違いない。
二つの電線に同時に触れて感電死してしまったポッサムの死骸を
道路で見かけることがあるけれど、水を探しに行くのも命がけであろう。

既にポッサムはいなくなっていたけれど、
食べ物の綺麗に消えたエサ台に、水をくんであげた。

その夜、エサ台に行くと、水を入れた容器は綺麗に空になっていた。
その夜から私も水をあげることにした。
数日後、ダディンが餌と一緒に水もあげたいというので任せた。

それから一週間と経たない明け方のこと。
満月がきれいなので庭で朝のコーヒーを飲み始めたら、
プールサイドでぴちゃぴちゃ音がし始めた。
ポッサムがあのときのように水を飲んでいるのかと思いきや、
今回はすぐにエサ台の方に戻ってしまった。
エサ台に水のお皿はなかった。
きっとダディンがやり忘れたか、風で飛ばされてしまったのだろう。

急いで水をくんで来ると、
なんとポッサムが出口のとこで待っていた!?びっくり
プールサイドのフェンスに立ち、じっとこちらを見ている。
エサ台に水をくんだ容器を置くと、
その子は餌台に戻り、水を飲み始めたのだった。

私にサインを送ってきた としか思えなかった。
プール水をあえて少し飲むことで、
「喉乾いてるの! 水ちょーだーい!」とでも言うように。

そういえば、
亡くなってしまったけど、日本で飼っていたマルチーズのモモちんは、
家族の誰かを探すときは必ず玄関に行って靴を見ていたっけ。
うちのポーポーは、寒いと「着せて~ん」と犬の洋服をくわえてきたりする。
ダディンと「お散歩でも行こうか」などと会話しようものなら、
別段犬に話しかけたわけでもないのに、
ポーポーとチャールスが興奮して寄ってきたりする。

動物はお利口だし、ちゃあんと思考する。
ポッサムだって、そう。
人とコミュニケーションだって取れるんだ。
なぁんてことを思いつつ、
以来、水だけは私が責任をもって毎晩あげることにした。


今ではポッサムたちはすっかり慣れて、私たちが傍に行っても逃げることなく
ひたすら食べ続けている 。
人参、リンゴ、食パンなんかが好物らしく、
ダディンはスーパーでそれらの特売を見つけるとまとめ買いしてくる。
時々夕食の残りをあげてしまって、
「小さな体なんだから変なものあげちゃだめだよ~」と娘に叱られている。
「でもポッサムはジャンクフード好きなんだ」とか弁解して、
息子からまでたしなめられていた。

それにしても、 いったい 今ポッサムは我が家に何匹くるのやら?
前庭で4匹、裏庭で4~5匹見かけることが多いけど。

先日、思わず写真を撮ってしまったら
(ごめんね、ポッサム、もう2度としないからね)、
リングテイル1匹しかのれない ハズの 小さい方のエサ台に、
3匹、 どころか 4匹のっていた…。
先日は子どもと思しき、小~さな子も見かけてしまったし…。
もはや 近所づきあいどころか、親戚縁者の輪まで拡大してゆきそうで、怖い 。

ちなみにダディンが恐れていた庭の木々状態であるが、
今年は例年より確かに花の数が多い。
裏庭のさつきなど、ここ数年ほとんど花をつけなかったのだけど、
今年は満開。
いっせいに白い花を咲かせた。

さて、これからの課題は、いかにポッサムの自活を支援してゆくかだろう。
ダディンは、夏に向けて少しずつ餌の量を減らしてゆけば大丈夫、
また餌のなくなる冬からあげ始めればいい、とか言っているけれど、
ほんとうにそんなにうまくゆくんだろーか?

とにかく水係の私は季節にかかわらずあげつづけようと思う。
とくにビクトリア州の夏は旱魃に見舞われることも多く、水場も減ってしまうから。
で、旅行とかに出るときには、せめて雨水を溜められるよう
バードバスでも設置してゆこうか、などと考えていたら、
「夏は雨自体が降らないよ」と、生まれも育ちもメルボルンっ子のダディン。
確かに…
代替案に、 花壇の自動水やり器と連携させた水皿案 とかを出していたけれど、
ほんとーにそんなものが作れるのか、ダディン?

ここに越してから7度目の春―
今夜も息子と一緒にポッサムたちを眺めた。
写真では目が光ってしまっているし、そうは思えないかもしれないけれど、
実際はとてつもなくかわいらしいの。
丸~くなって黙々と食べつづける姿など、ふかふかころころして、
う~ん、やっぱり撫でたい。

もはや1月に見た「その子」が「どの子」だったのか?
皆目見当もつかなくなってしまった。
けれどこれも何かのご縁、
できる限り見守ってゆこうと思っている。


写真は、近所の公園に住む鴨ファミリーです。
今年もまた春が来て、子カモが生まれました!
かわい~~~
ちなみにこの公園は、うちのポッサムの水場第一候補であろうと思われます。








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Last updated  2014.10.16 16:25:23 コメントを書く
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