MIMIC LYRIC

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October 17, 2008
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カテゴリ: 呟き



この六月の癌再発以来
昔が思い出せないけど
写真は残酷にも過去を暴き出す
真っ盛りのコスモス畑で
若い男女と
金髪の男の子
楽しげに抱かれる女の子
父と母と兄とわたし
可憐な秋桜は
幼子に似合う
男女に似合う
家族に似合う
失われた過去
忘れたほうがきっと安楽だ
ドライヴの途中で見つけた
秋桜の花畑は淡く咲き誇り
確かわたしが手折ろうとしたとき
父に駄目とたしなめられた
秋桜は尊い花
コスモスという名は
ギリシャ語の宇宙と装飾を意味するのだ
他の花なら折ってもいいものか
わたしは幼心に不公平を感じた
学校で差別を受けるわたしには
劣後も優越も同じ差別と思った
秋桜は秋を引き立たせる
戦ぐ花々が今限定の快晴に映える
少しわたしも秋を偲んだ
あったはずのなくした過去を追い
暫しの回顧に沈んだ
そして忘却に落ちた
思い出せない
忘れた事実も
認知できない
何を忘れたか
其れが分からない
だけど歴史は覚えている
コスモスの原産地はメキシコ
十八世紀にスペインの植物学者が
未知の種子を発見し本国へ送り届けた
一人の神父が種を育てて名づけた
宇宙を表すコスモスと
日本に来たのは幕末以降だ
花の画詩集に載っていた詩
風は見えないだけど
木に吹けば緑の風になり
花に吹けば花の風になる
今わたしを過ぎていった風は
どんな風になったのだろう
今わたしを弄る風は
わたしの記憶を諸共攫って
重く陰鬱な風になったろう
詩集の花は凛と美しく強く
言葉には更なる根性が滲む
わたしが書く文字は無機質
非生産的な日々
身体ごと攫って欲しいけど
秋風はそんなに優しくない
秋桜はこんなに美しいのに
優しげで弾むような生命力に満ちた
昔々の家族が
色褪せた写真の中で
来るべき悲劇を知らず笑ってる





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Last updated  October 17, 2008 09:06:48 AM コメントを書く
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Nikoten @ 過去の日記をみました。 わたしは今も摂食障害です。 同じ思いをさ…
hana141421356 @ ツイッターでの書き込みにつきまして 福島県双葉郡大熊町にある福島第一原子力…
くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
eejirow @ Re:朝の祈り(11/19) >2007.8 >ワシントン本社勤…

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