鏡の国のアリス

April 3, 2009
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きらきらと
さわさわと
鮮やかに色付いたそのモノ達は
まだ真っ白な小さなソレを軽蔑して
離れていった。

1人ぼっちの真っ白なソレは、ただただ悲しくて
何色でもない透明な涙を一滴、零した。
手は伸ばされなくて、真っ白なソレはもっと切なくなった。

ある時真っ白なソレの目の前に、真っ黒なコが1人立った。

真っ黒なコは不思議そうな表情で首を傾げて、真っ白なソレにそっと手を差し出した。
小さな手と手が繋がって
真っ白なソレはやっと立ち上がった。

そうして歩き出して
けれどある時、真っ白なソレの目の前を虹色のモノが通りかかった
虹色のモノは言った
できそこない同士がくっ付き合って、醜くて見ていられないわ
真っ白なソレは絶望した。
自分達は、できそこない・・・?
真っ黒なコが握ろうと伸ばしてきた手を、真っ白なソレは振り払って
ワタシはアナタみたいなできそこないになんてなりたくない!

真っ黒なコは、真っ白なソレと初めて出会った時と同じように
不思議そうに首を傾げて一言呟く
どうして泣いているの?
真っ白なソレの瞳から溢れ出た涙は、昔と変わらず透明だった。
はなれたくない・・・

あの日と同じようにそっと手を伸ばした。

色付いて綺麗
鮮やかな色達
できそこないと呼ばれた2人は
ほんとは一番大切で重要な色だったね。

今のアナタはとても綺麗で
ほんとはとても素敵なのにね・・・
ねえ、気付いてる?
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Last updated  April 3, 2009 09:08:16 PM
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