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2005.12.14
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シーサーの後ろにアジシオ

本日、姉歯元建築士の証人喚問を沖縄のテレビも、ずっと中継していたそうですが、私、本土にいたときは某有名住宅メーカーで何年も設計していたので、構造設計屋さんと仕事でやりとりすることもあったので、姉歯さんの気持ちみたいなのが、何となく理解できます。

一級建築士の資格を取得して建築設計事務所を開いても、現実姉歯さんのようなヨゴレ仕事に手を染めなくては生きていけない、零細な設計事務所はたくさんあると思います。

建築基準法には、地震や風などの要因に対する建物の強度を明確に定めてあるのですが、そのレベルは結構最低レベルです。

正直に言うと、まっとうに両親をもって構造計算して作った建物というのは、安全率を見るので、建築基準法のレベルの120%から160%くらいの強度の建物が出来上がるのが普通です。

しかし、物件によっては、今回のように予算的なこととか、無理な空間を計画しすぎて構造的に成り立たない、などの問題を抱えたまま暴走して、BADな内容のまま建築確認申請を通して工事もしちゃおう、という事例が多々あります。

こういうときに、建築確認申請前に構造設計事務所に、建築確認申請に必要な構造計算を発注すると、たいてい構造事務所の設計士が、このままでは(建物が)建ちません、という言い方をしてくるのが一般的です。

わたしは元請の設計事務所サイドにいることになるのですが、時々構造設計事務所の建築士に「建ちません」と言われたことがありました。

普通だったら、このフィードバックに対して、元請の設計事務所の方では構造的に安全になるように修正するのが普通です。

しかし中には、構造事務所の設計士に「なんとかしてよー」とお願いして何とかしてしまう元請設計事務所がたくさんあります。



しかし、姉歯さんの場合は木村建設の圧力に耐えかねて、この安全率を-80%くらいまで下げてしまったのですなあ。

でも、私もこの業界を少しだけ見てきて思うのですが、姉歯さんほどの過激な内容はあまりないと思いますが、多かれ少なかれ同様の件は他にもたくさんあると思います。

一番大事なのは、買う人が自分の買うものの良し悪しを、自分の目で徹底的に検証することだと思います。

今回のマンションの詐欺に引っかかった人たちを、公的資金を投入する責任が国にあるとは思いません。

国の責任は、再発防止するシステムを絶え間なく考えて、ドンドン施行していくことであるとわたしは思います。





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Last updated  2005.12.14 19:00:51
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