あま野球日記@大学野球

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2006.08.25
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テーマ: 高校野球(3735)
カテゴリ: 高校野球
野球評論家の 山崎裕之氏(埼玉・上尾高-ロッテ-西武) が日刊
ゲンダイにコラムを寄せていた。

それは 江夏豊氏(大阪学院高-阪神-南海-広島-日本ハム-西武
のこと。阪神時代の豪速球投手でならした江夏。南海に移籍後は、
さすがにスピードが落ち、制球力を活かした新たな生き残り法を見出
そうとしていた。その時、クローザーを勧めたのが 野村克也氏(京都・
峰山高-南海-ロッテ-西武-ヤクルト-阪神-現・楽天監督)



江夏、クローザーに転向後は、必ず初球は外角低めへのストレート
を投げ、1ストライクをとった。打者心理として、初球であれば
多少甘いコースにくれば打ちに行く。でも外角低めの厳しいコース
なら見送る。その打者心理を突いた初球で、まずアドバンテージを
得た。打者はわかっていても手を出さない(出せない)。

ま、そう書くのは簡単だが、いつも同じ外角低めのスレスレに精密
機械のごとくコントロールできること自体がすごい。

1ストライクを取った後は、常に同じフォーム、同じタイミングで
緩急をつけ、ストレート・カーブを投げ分けるのが持ち味だったと
いう。江夏といえば速球投手のイメージが元々強いが、そんな制球
力抜群の投手であったこと、あらためて驚いた。


「江夏の21球」 で話題になったゲーム。近鉄が3-4の1点ビハイ
ンドで迎えた9回裏。一死満塁で打席には 石渡茂(中央大-近鉄-
巨人-近鉄)。
1ストライクからの2球目、近鉄・ 西本監督(八幡製鉄
-星野別府組-毎日-阪急-近鉄)
は石渡にスクイズのサイン。
江夏はボールをリリースする瞬間に三塁走者がスタートを切るのが見え、


後日談。西本さんは、
「江夏が投げる瞬間、スクイズに気づいてわざと外角に外した、と言
ってたらしいな。そんな芸当ができるわけないだろ」

ボクにとって、当時の西本さんは絶対だった。
そうか、そういうものかと。

だが、30年近くを経たこの甲子園。
決勝(1戦目)延長11回。駒大苫小牧が三塁に走者を置き、スクイズ
を敢行。ボールを投げる瞬間、早稲田実・斎藤はスタートを切る走者が
見えたため 「サインはスライダーだったがスクイズが難しいワンバウン
ドに急きょ切り替えた」
と事もなげに語っていた。

そうか、斎藤投手のコメントを聞き、江夏の「あの球」も本当だったの
だろうな、そう思った。

蛇足だけど、スクイズに失敗した近鉄・石渡の出身校も早稲田実だった。


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Last updated  2006.08.26 02:11:56
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右投手なら  
投手から三塁ランナーの動きはよく見えるんですよね。今回はワンバンドでしたが 左打者ならサード側に外すか 右ならインコース高めに・・・小学生からやってました。しかし あの場面は本当に冷静でしたね。左投手の場合はどうなのでしょうね。当時はさすが江夏投手と思っていましたが、西本さんはそんなコメントをしておられたのですね。 (2006.08.26 09:50:28)

Re:江夏豊vs斎藤佑樹  
ささやん さん
そうですね。右と左の差は大きいですね。それを書かないといけなかったです (2006.08.26 11:34:36)

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