日刊アンちゃん
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今日、帰りの電車で小さな女の子が泣いていました。「おすしぃ~~~~!!泣」と。お母さんと一緒だし、はじめは気にしていなかったのですが、お寿司? ナゼ、お寿司?と、思うと、急に気になってきました。お母さんは、「いつでも行けるから」と、女の子を慰めています。どうやら、行きたかったお寿司屋さんに、今日は行けなくなってしまったようでした。すると女の子は、「イヤ! お寿司~~~!!!!」と、窓が割れんばかりに絶叫し、「おっすし、おっすし、おっすし!!」と、自らの要求を力強いリズムに乗せて、さらに強く訴えはじめました。「静かにしなさい」というお母さんの声もなんのその、おっすし、おっすし、のリズムと音響は保たれています。ところが、だんだん女の子は、おっすし、おっすしの思わぬビート感に楽しくなってしまったようで、今度は生き生きと、「おっすし♪ おっすし♪」と口ずさみ始めました。お母さんも、呆れるやら、なんだかカワイイやらで、「はいはい、おっすしおっすし」と嬉しそうです。すると今度は、女の子の隣に座っていた、他人であるはずのおばあちゃんまでもが、「おっすし、おっすし、ねぇ、カワイイねぇ、おっすし」と歌いだしたのです。しばらく車内は、おっすしというな謎のリズムで、なんだか楽しい雰囲気でした。「おすし、おっっっすし~~~い」と、フシを変えたり、リズムを変えたり、あまりに楽しそうに歌うので、みんなが見守っているというカンジでした。小さな女の子は、目的に駅に着くと、本来の要求を思い出し、また「おすし~~~」と泣いていました。
2008.04.10