ねこねここねこ

二十七人のクラス

      二十七人のクラス



  ひと口に二十七人というが
  それは
  ひとりである

  ひとりいるだけで
  世界は
  むしむし暑いのである

  それは
  荒野にも
  木の枝にも噴水の中にも
  霧の深いリスボンの田舎にもいて
  じっと
  頭をかかえていることである

  前途洋々たるものではないか
  よしんば
  そうでなくても
  きみは
  ひとりである

  むしむし暑い世界は
  私にはかけがえがない

教員だった S.K氏。 私は この人の感じ方が好きだ。

あなたは あなたであって、他の誰でもない。
大勢の人間がいて、全ての人と 出会うことも
等しく付き合うことも 出来ないけれど、
あなたは あなたで、私は私。
たったひとりしかいない かけがえのない存在。

人間一人一人を、かけがえのない 存在だと はっきりと
S.K氏は 謳いあげる。
S.K氏が 若かった頃の 作品である。



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