がく&うら帳

がく&うら帳

2005年01月09日
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遅い。遅いじゃないか。15分もすれば9時になるやん。
ダンナにメール&電話しても連絡取れず。
9時20分位にようやく連絡があった。
「今から帰るわ」
で、動物病院へ連絡。

何故か少し車の中では大人しかったうらん。
「弱ってきてるんちゃうかぁ」
だんなの言うことは聞き流し、うらんを抱っこして病院へ。
待合には13歳におじいちゃんシーズーと飼い主さん。

じっちゃんシーズーは吠えないので、うらんも静かなのだ。
いちおうじっちゃんの匂いをクンクン嗅いでいたけど
あまりの密着にじっちゃんは緩やかな動きで顔をそむけていた。

じっちゃんが帰り、空キャリーのご婦人と雑談。
今まで2頭のワンコを看取ってこられたそうで
老年期に子宮蓄膿症でなくなった子の話を聞いたりなんかした。
「あの頃は今みたいに医療も情報も発達してなかったからねぇ…」
「あの時コチラの病院に来ていれば助かっていたかもしれないし」
森之宮からこられてるそうだ。まだまだ近いやんね。
ウチは東大阪だ…。少しでも近いのが羨ましい。
「犬の腫瘍はねぇ、良性でも悪性かしやすいって言いますもんね。」

うぅぅ。またグラグラ動揺してきた。
うらんはどうしてあげたらいいんだろう。

キャリーの主が診察室から出てきた。
しばらくして
「はぁい。○○さん、うらんちゃぁん」

さっきまで、カサッカサッと言う音以外は聞こえてこなかった診察室が
「キャワンッ、キャワワワワン」
「ギャウ、グググゥウワァン」
とうるさくなった、一気に。

「あきませんでしたか。そぉかぁ、ほな、服切りましょ」
「ほらほら、なぁんもコワないてぇ、うらぁん」
「毛ぇ刈ろか。手術室行こ。」
と先生二人に奥の部屋へ。私は待合へ。
診察室の奥の手術室から
「キャイィン、キャイィン」
「なんも、痛ないって」
で、静寂。
局所麻酔って、静かになるんかぁ?

「はい、おかあさん。包帯巻く前に見てもらいます。手術室に来て下さい」
と案内され、ブルーの不透明なNEWパラボラ装着のうらんが
手術台の上にすっぽんぽんで情けなく鳴きそうな顔で立っていた。
直径5ミリくらいのチューブが上から下へと手術跡の中に通されていて
下のほうを支えている手の中の脱脂綿には濁った赤い液体が
タラタラ流れてきていた。
「チューブを噛んで抜けないように両端は縫い付けてあります。」
「で、これ、タンポンね」(さっきは院長先生、ナプキンっつった)
と青い色の分厚い、ギャザーの寄せられた『ナプキン』をみせてくれはった。
「コレを毎日替えないと感染症になってしまいますんで毎日交換しに来て下さい」
!!毎日通うのかぁ。おじいちゃんに緊急連絡せねばっ。
「だいたい3日位で抜けていくと思うんですけど、
とりあえず、今週いっぱい。ね。」
そして待合に退散。

出てきたうらんはエビみたいに腰が曲がった格好。
白い包帯の上からピンクの液を塗られて固められている。
おじいちゃんに連絡しなくちゃ、と思いながらデミオに乗り込む。
ふと見ると、上半身に近い方がカパカパしてきてる。
ばい菌、入り放題やん。
刈られた肌が見えてきてるぞぉ。

帰宅して、今回のパラボラは2Lサイズ。
しかも布ガムテで密着。取り外し不可。
水は飲めるけどフードは人間が手持ちのパターンだな。
がっくんは色が変わったけど、怖がらなくなった。
うらんが戸惑ってる。
なんか耳元まで湯船に使ってる犬みたいな…。
うらんの頭部が全く見えないので、こっちも戸惑う。
うらんは目だけチラッと動かせても見えないので
確実に「ガバッ」と見たい方向に動かせて物を見てる。
床の匂いを嗅ぐ姿は、トイレの詰まり取りの吸盤みたい。

早めのお昼ごはんを作ってると
「なんか、出てきてんぞ、コレ。見えてんちゃうかぁ」
うわっ。ホンマや。上の位置のチューブが見えてるやん。
救急箱に100均で買ったガーゼが残っていたので
あてがって腹帯で締め付けた。
滅菌ガーゼ、かってこなアカンなぁ。

Zの駐車場代を支払いに行き、帰りは買物を済ませ
帰宅と同時にがっくんの散歩へ。
うらんの今日の状態を説明しながらがっくんを遊ばせる。
5時10分を過ぎたので「交代してきます。さよならぁ」

戻るとうらんは又チューブを見せかけ。
どうしてもオマタやオケツを舐めたいし、後ろ足にかかった包帯が気になるし。
で、どんどん下半身へ下半身へと下がっていくのだ。
コレは防ぎようがないや。
さっきチビ華のおかあさんに
「ガーゼでなくても人間のナプキンでいいんじゃない?」
と言われ「!!」
即実行。めぐねぇ、うらんを持ってくれ。
ガーゼにはたくさんの液が染込んでいた。
何とか、できたか?なんかもうずれてないか?
コートを羽織らせ(すっごい静電気)散歩へ。
今日はロングリードなしです。ただ歩くだけです。
大はなチャンとすれ違い、距離を置いて挨拶。
池高前でUターン。
帰りは向かい風で歩きにくいのか、そろそろ麻酔が切れて痛いのか
抱っこしながらの帰路。
でも重いので即降ろす。

「ガゴン!!」
ゲ?な、何の音??
真っ暗な中に聞こえる異音。リードから伝わる衝撃。
地面の匂いを嗅ごうとした瞬間、2Lサイズのパラボラが
引っかかり、蓋をしていた。
かわいそうに、オシッコもウンコも出来ないいねぇ。
笑いながら歩く。
クネクネ曲がって動く大きなぶっとい生きてるラッパを散歩させてるような気持ちの悪さ。

はぁ、とにかく何とかならないかなぁ。
その後2回もナプキンを交換。
少ししか汚れてなかった。
明日の朝まで持つかなぁ?
ほらぁ、又毛刈りが見えてきたぁ。






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最終更新日  2005年01月10日 12時16分57秒
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