肥満の判定は「体脂肪量」で行われますから、たとえ標準体重以下であっても肥満である場合もあれば(隠れ肥満)、標準体重以上であっても肥満ではない場合もあります。
ダイエットの効果は、 「体脂肪」の増減 に対する効果で判断すべきなのですが、 「体重」の増減 にとらわれるあまり、その本質を見失って、意味のないダイエットを必死の思いで実行している方も少なくありません。
水分や、便の排出で体重が減ったとしても、それは「肥満の解消」という観点からみれば 無意味 なことなのです。
無意味なだけならまだしも、時には命に関わる 危険 がある場合もあります。
また、必要のない無理なダイエットを繰り返すことで、隠れ肥満になってしまうケースも多いのです。ダイエットをする際には、よくよく注意して冷静に必要性や手段を判断したいものです。
パターン主なダイエット法問題点・評価危険度短期間に体重が減るものサウナ、サウナスーツ、
食品包装用ラップ、
やせるお茶、
水断ちダイエットなど短期間に体重が減るのは体内の水分が減少するため。
度が過ぎると脱水症の危険がある。部分的にやせられるというものダイエットテープ、
ベルト、腹筋体操、
半身浴など部分的に筋肉を引き締めることはできるが、部分的に体脂肪を減らすことはできない美容と痩身の効果があるというものやせる石鹸、
やせるクリーム、
エステティックなど皮膚の引き締め効果と皮下脂肪が減るのは別の問題単品、偏食ダイエットりんご、グレープフルーツ、ゆで卵、玄米、油抜き、主食抜きなど体脂肪だけでなく筋肉や骨量までも減って、やせるというよりやつれてしまう危険があるやせ薬市販のやせ薬
ネット販売のやせ薬厚生労働省が認可した肥満症治療薬は1種のみで、医療機関以外では入手不可能。
市販されているのはやみ薬やニセ薬、甲状腺ホルモン剤や覚せい剤がひそかに出回っていることもある。
ネット販売のやせ薬にも問題が多い。健康食品食物繊維、モロヘイヤ、
クロレラ、ギムネマ、
プロテイン、ココアなど厚生労働省が正式に認可した「保健機能食品」以外の健康食品の効果効能については疑問符がついている。