体脂肪率計のナゾ!


体脂肪率計、使ってますか?

使っていて、あれ~?どうしてぇ?と思うこと、ありませんか?

「朝と夜で体脂肪率が4~5%も違う!」
「ヨソで測ってみたら、いつも家で測ってる値と全然違う?」
「たっぷり運動したのに、体脂肪率が増えてしまった?!」


などなど。

例えば、体脂肪率が朝と夜で4~5%も変わるということは、単純計算すると、体重50Kgの人で、朝と夜で体脂肪量が2Kg~2.5Kgも増えたり減ったりしているということになります。

そんなことってありえるんでしょうか???

どうしてこんな結果がでるのか、そのカラクリをご説明しましょう!


キーワードは「 電気抵抗 」と「 水分量 」です!

体脂肪率の測定方法にはいろいろあるのですが、現在市販されている体脂肪率計は、(私の知る限り) 『インピーダンス法』という方法を使って体脂肪率を測定しています。

インピーダンス法では、からだ全体の電気抵抗を測定して、その値をもとに体脂肪率を計算しています。

どういうことかといいますと、『 脂肪組織 』と、『脂肪を除いた筋肉、骨、体液などの 除脂肪組織 』では電気の通りやすさ(電気抵抗)が違う、ということを利用して計算しているのです。

電気は、水の中をよく通ることはご存知ですね。
除脂肪組織が水分を多量に含むのに対して、脂肪組織は水分をほとんど含まない(水と脂は一緒になりませんから)ので、電気抵抗が違ってくるのです。

脂肪組織の多いひとでは電気抵抗が高く、除脂肪組織の多いひとでは電気抵抗が低くなります。

気をつけなければならないのは、電気抵抗の値から体脂肪率を算定する 計算式がメーカーによって違う ということです。

つまり、 違うメーカーの測定機器を使えば、 当然、異なった数値が出る 、ということです。

さらに、一日のうちに何回も測定すると、 毎回異なった数値が出るのが普通 です。

なぜかというと、電気抵抗に影響を与える体内の水分量(体重のうち、水分の占める割合)や、体温が、刻々と変化しているからです。


■インピーダンス法で測定した体脂肪率に変化を与える要因■
体脂肪率が高く出る 体脂肪率が低く出る
就寝(横になる、安静) 起床(立っている、活動)による下半身への体液移動
運動による発汗、脱水 運動によって使われる筋肉への体液(血液など)移動
サウナ、入浴による発汗、脱水 運動、入浴による体温上昇
アルコール摂取による脱水 食事や、水分摂取による体水分の増加
食事をすることにともなう体温の上昇
参考:大野 誠 著:「肥満の生活ガイド」


「朝と夜で体脂肪率が違う!」「たっぷり運動したのに、体脂肪率が増えてしまった?!」という現象のウラには、こういうカラクリがあったんですね~。
朝と夜、運動前と運動後で本当に体脂肪が何Kgも増えたり減ったりしているわけではなかったのです!


というわけで、

体脂肪率計の上手な使い方のポイントは!

☆夕方から夜、いつも決まった時間に同じ条件で1日1回だけ測定して、数日~数週間ごとに比較する

☆運動、食事、入浴の前後など、体内の水分や体温などが急に変化した直後には測定しない

☆朝一番で測定した体脂肪率は、実際より高めにでる可能性が高いことを覚えておく


ということなのでした!

一日に何回も、いろいろな条件で測って、そのたびに数値に一喜一憂することは、はっきり言って 意味ナシ ですよ~!


最近はいろいろなタイプの体脂肪計があるんですね・・・
歩数計と一緒になっているタイプまであってびっくりです。

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