運剣士に閃光を

運剣士に閃光を

REDSTONE  episode of sommoner




理由は、正直言うと分からなかった。
口ずさむこの詩は、古くからこのロマに伝えられてきた伝統的なもの。
だから? だから謳っているの?

……本当は嫌だった。こんなちっぽけな世界で――精霊と暮らすだけに私は生きてるんじゃない。
それでも、未熟な私。まだ、ユメしか見れなかった。

満天の星空の中、私の前に現れたのは小さな紅き犬――ケルビー。
それでも、私の母親は誉めてくれた。目一杯に。

儀式が終わり、中央を火で囲み、宴が始まった。
サマナーを名乗る事が許されたのだ。
それは、嬉しい事。でも、納得できない事。
私はとある人にお願いをして、このちっぽけな世界を抜け出し、未知へと旅に出た。
きっと、もっと楽しくて、でも悲しくて。私をもっと違う目で見てくれる人が居る。
そんな事を夢見て、乙女という淑女は旅立った。
「ごめんなさい。お母さん、お父さん」

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: