ピアニスト 丹生谷秋子のブログ

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April 30, 2007
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テーマ: 癌(3527)
カテゴリ: 健康

通しやすくするための金具をいれて数日間。
手術前「栄養状態がうまくいけば退院できるらしい」
と嬉しそうに話していた彼女。

しかし現実は、それとは異なっていた。
私が昨日、ドアをノックすると彼女はその音で目を覚ましたようで
今は、夜なのか昼なのかと、聞いた。
それさえも分からないほど寝ていたのかと、少し驚いた。

彼女の目はうつろで無表情である。

私は黙って彼女の足をマッサージした。

彼女は目を閉じて横を向きしばらく会話はなかった。

話すと声がかすれてつらそうだ。

これでは歌うどころではない。

私が耳掃除と顔のマッサージはどちらがいいかと聞くと顔だと答えた。
こういう状態でも綺麗でいたいという切実な思いだ。

私は顔をマッサージしながら、胸が詰まった。
せめて彼女に、心から愛する人がいたら。手を握ってそばにいてくれる人がいたらと思った。


れいかは終始無表情で無気力だった。

あれだけ喜怒哀楽がはっきりしていたのに。これは薬のせいだろうか。

私は帰り際 ロンドンのお友達から届いた手紙を渡した。
彼女はカードをあけ、しばらくじっとそれを見つめていた。

私は実家に帰宅後母から 抗がん剤が3段階ともきかなくなったため
この日から、モルヒネを点滴しているときいた。


そうでなければ眠ることができないらしい。
今からは眠ることが多くなり、でも寝たきりというわけではなく、
声をかければ起きるという状態だそうだ。
癌は骨にまで転移している。
頭痛がするというので脳に転移していないか調べるということだ。

悲しい現実。もう私たちにはどうすることもできない。

この状態の中お見舞いに行ってもいいかとよく聞かれる。
れいかは 「話すことがあまりできないが 5分ぐらいだったら友達の顔を見たい」
というようなことを言った。


今日ももう一人の妹と
私たちには何もしてあげることはできないができるだけ
病院にいきそばにいてあげようと 言う話をした。

私たちは絶望とわずかな希望のはざまで、揺れている。








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Last updated  April 30, 2007 03:24:24 PM
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