2005.12.02
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


その待合室で見た光景に、ちと思うことがあって・・・

年頃は私の両親くらいかな
身体が不自由なご様子のご主人と、隣りに寄り添った奥様
二人並んでイスに座っていました
見るともなく見ていたら、ご主人がふとあごを上げて、無言で何かを指し示しました
すると奥様がついと立ち上がって、ブックスタンドの方へ
少しの間迷った末に、手に取ったのは新聞
ご主人の前に戻ると「これでよろしい?」と差し出しました

と、ここまではよくある光景
ところが、どこか違和感を感じたのです
(なんだろう・・・)

この歯医者さん、完全予約制だけれど、それでも若干待ち時間はあります
診察室に呼ばれるまでの間、違和感の元を観察してみることにしました
本当にどこにでもいる老夫婦といった様子
長年連れ添ったのだから、阿吽の呼吸で言葉がいらないのはわかる
身体が不自由になって長いのか、身動きするたびに手を添える奥様の動きは慣れた感じ
お顔は、歳相応に刻まれた年輪を感じさせます
そこでふと思いました
おふたりとも表情がない・・・


人は内面が「人相」という形で表れます
苦楽の差はあるにしても、それによってどのように性格が変化していくか
その変化によって人相も変わっていくものだそうです
苦労がそのまま顔に表れる人
苦労をしても、温厚な性格の人は穏やかな表情


さて、目の前にいるご夫婦の表情は・・・?

長年連れ添って、色々な出来事をともにしてきたのでしょう
その末が、あの表情だとしたら・・・
実際がどうなのかはわからないけれど、少しだけ寂しくなってしまいました

診察が終わって歯医者の建物を出ると、少し先をご夫婦が歩いていました
杖をついたご主人の大柄な丸い背中
歩調を合わせながら、けれど少し離れて歩く奥様の小さな後姿
その僅かに離れたおふたりの距離が、微妙に冷たさを感じさせました

雪が降っているんだもの
もっと寄り添って歩いたら良いのに・・・







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.12.02 18:33:05 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: