第十一章 



 つまるところ、男と女は出会ったのであった。男が扉を開くとそこには女がいた。そして、地上に出て二人で幸せに暮らしたのである。ハッピーエンドだ、素晴らしい。男は親友の姿を求めていたが、彼は気付かないところで僕に出会っていたし、女は悩みも全て解決し、以前よりもずっと素晴らしい世界に住むことができるようになった。それ以上言うことも無い。私自身のことも、その必要は無いだろう。これで、一応の完結とさせてもらう。

                          ─一応、完─

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