October 25, 2008
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カテゴリ: Life*Live*Love





あなたが、そっと、

淡々と語る私を、胸に抱いた。




『良心』の結晶が、胸の奥で輝きを放つ。



『ずっとね、一緒にいたかったの。




 しあわせなんだもの。



 憎んで別れるなんて、そんな最後、嫌だ。



 大切で、大好きなんだもの…………』




そっと、あなたが、私の頬に触れて、涙をぬぐった。

そのとき、今日初めて、あなたの顔を見たんだ。




私の、愛する人。

私の、大切で、大好きな人。




いちばん言いたかったことはね……………







一度、ためらった。

だけど、少女の私が、後押しした。




隠さないで。















『……どうして……おとなになるまで、まっていてくれなかったの………』












声を上げて、泣いた。

激しく咳き込んで、ただ、今まで我慢してきた全てを消すかのように、

泣き叫んだ。






錆びた扉を、開けた。









まばゆくて、優しくて、明るくて、あったかくて、しあわせな、場所。





永遠に、変わらない、しあわせな場所。

どんなに汚れた気持ちになっても、

どんなに汚されても、

必ずここに、戻ってくる場所。



流れる感情が、純粋に透き通る。

真っ白な花が、一面に咲く。






……………とけ、た。





もう、自分のこと、許していいの………?





もう、過去を負い目にしなくていいの?





もう、やっと楽になれるの…………?






この想いは、泡になって消えたり、しなかった。

強く強く、あなたが私を抱きしめた。




勘違いかもしれない。

解からない。

勘だけど、もしかしたら、あなたは………………。




私を愛してくれていたんじゃないかしら?

遊びじゃなく。どうでもいいわけじゃなく。




そんな、気がした。




いつか、本当のことを教えてね。

大好きな人。













『もし、もう一度検査して、間違いないってわかったら。

 私、生むことにする。』



『大変だよ…?

 それでいいの?

 産休とらなきゃいけないんだよ?』



『そんなの、もう決めてる。

 ぎりぎりまで働く。


 もうね、決めてるの。

 赤ちゃんの首がすわるまでは、託児所じゃ預かってはくれないよね?

 だから、少しだけ休まなきゃいけないけど…。


 ちゃんと、託児所も探してある。

 子供の名前も決めてる。

 ひとりででも、私、ちゃんと育てたいよ。

 だって、大好きな人の子がいるかもしれないんだよ?

 だけど、絶対に、あなたに迷惑はかけない。

 私の問題だから。


 子供には、お父さんは、交通事故で亡くなったって言う。

 だけど、お父さんね、あなたが生まれるの楽しみにしてたよって、

 そう言ってあげたいの。


 ひとりだって、しあわせに出来るって、証明したいの。』



あなたは、そっと微笑んで、言った。



『じゃあ、バックアップしなきゃいけないな。

 もしものときは………』







!!







胸が、震える。



ねぇ。

ちゃんと、私、大切にされていたんだ。


なのに、ごめんね。


自分のわがままで、嫌なことを言って、ごめんね。



もしも、もしも、もしも子供がいたら、

ちゃんと伝えてあげたい。




『あなたは、愛されて生まれてきたんだよ』

って。

絶対そう言ってあげたい。




私みたいに、生まれて来なきゃよかったなんて、思わないで。




もしもが起きたら、そうしよう。




全ては、明日、お昼休みにかかってる。





『ありがと……………』




生まれてきて、よかった。

そう思えることって、なんてしあわせなんだろう。



ねー、

もし、生まれ変わるなら、あなたの奥さんになりたいな、私。



だめかなぁ。

本当の願いなら、きっとかなうよね。



そのときは、ちゃんと待っていてね。

私があなたの側に行くまで、誰かと結ばれたりしないで、待っていてね。



そしたら、私、

毎日美味しいごはん作って、あなたのこと癒して、しあわせにしたいから。



待っていてね。








メールが、来た。


…出たよ、これ。




『今どこにいるの!?』




こわっ



やっぱだめ、この人苦手。



あんたのせいでしょうが…………。



こんなんじゃ、やすらげない。



もっと、好きな人の気持ち、大事にしてよ。

責めないでよ。

ばぁぁぁぁーか。




返信が、来た。



好きな人が、話し合いをしてる、と返したら、




『長すぎだよ!!早く帰ってきて!!』




こ…こわっ…



わぁー

絶対やだ。

こんな嫁になりたくない……………




なんだか、可哀想。

本当、そう思うよ。

絶対やだ。




女って、怖い。

本当、怖い。



『早く、帰ったほうがいいと思う…。』

『うん。』



『ごめんね。なんかやっぱり、可哀想だと思ってしまうの。』

『一回こうなったから、もう信じられないんだよ』

『自分のせいじゃんね?

 何でそれに気づかないんだろ?

 ごめんね、やっぱり、あなたのお家の人、すごく苦手。

 いちばん嫌いな人間の部類……』




『…子供を守るのに、精一杯なんだ。どっちも。』


『子は鎹、だからね』


『だから、子供がいなければ、たぶん…………』




だめだよ、これ以上口にしちゃ。

ね?



これがたぶん、本音なんだと思う。



心を縛るほど、人は苦しくなるよ。悲しくなるよ。逃げたくなるよ。そうでしょう?





いっぱい、話した。

会社のこともね。


そのことは、また別記することにしましょう……。










『気をつけてね。』

いつものように、玄関まで一緒に行く。

帰り際にね、 最後のプレゼント を渡した。

『うん。』




私を見つけ、愛してくれて、ありがとう。




ふと、一瞬、不思議な間があいた。




どっちからともなく、最後のくちづけをした。




終わり?



ううん。

恋愛は終わり。

でも、人間としての、本当のつきあいの、はじまり。








永遠の、はじまり。













ひっそり復活。私、変われるのかな…?
どうか、そっと見守ってください…。↓
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最終更新日  October 25, 2008 09:52:33 PM
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