太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2014.03.10
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良い人間関係を築く究極は、お釈迦様の説かれた「慈悲喜捨(=四無量心)」の心を持って見返りを求めず、「四摂法」を実践することに尽きます。

最澄は「己を忘れて他を利する(忘己利他)は慈悲の極みなり」と言ったが、「私も他の生命も皆、幸福になりたい。慈悲の心をもって互いに仲良くしなければ幸せに生きることはできない」という教えだと思います。

慈悲の「慈」とは、人を楽しませてあげたい、楽にしてあげたいと願う心です。
簡単に言えば、みんな仲良くしましようという感情で、親しみをもって相手に心の安らぎを与える親愛のことです。大勢の人と仲良くしたい、みんなで楽しく暮らしたいと思う感情です。

「悲」とは、人の苦を和らげてあげたい、取り除いてあげたいと願う心です。
簡単に言えば、悲しんでいる人を助けてあげたい、苦しみの渦中にある人を救ってあげたいと思う感情で、悲しみ苦しんでいる相手に寄り添う憐憫の心情です。
誰かが困っていればすぐ助けに行ってあげる、そのときの助けに行く自分も気持がいいはずです。
例えば、阪神大震災や東関東大震災のときも、日本中の人々が何とかしてあげたいと立ちあがりました。
その心です。


でも、気持を切り替えて、人の喜びを我が喜びとし、「ああ、よかった」と共に喜ぶ、それが「喜」の心です。人と喜びを分かち合うとき、喜びは何倍にもなります。

私たちは、人に善いことをしてあげても、その一方で「~をしてやったのに」という気持が生じ、恩着せがましくなりがちです。
「のに」が出るのは、秘かに見返りを期待しているからです。
そして、「あいつは恩知らずだ」と怒ったりしがちです。
それでは、心安らかに過ごせません。
そんな感情に流されないよう戒める心、それが「捨」の心です。

四無量心を実際行動として実践する手段が、四摂法(事)=布施・愛語・利行・同事の四つの実践行動です。
布施=大切にしているものを差し出して精神的・物質的な恵を与える
財貨や人に教えたりする特別なモノが無くてもできる無財の七施もある
愛語=相手の身になって親身に話しかける
利業=相手の役に立つことをする


「四摂法」の本質は、「あなたからどうぞ」と相手を先にする心です。
精神的、物質的な恵みを人に与えたり、人に優しい言葉をかけたり、相手の利益になることをしたり、相手と同じ気持ちになって考えることを心がけて行動すれば、みんなが仲良く心安らかに生きていくことができます。
つまり、何事にも偏らない優しい心をもって慈しみあい、人と悲しみを分かちあい、良いことが有れば人と一緒に喜びあい、過分な欲望を捨てて持てるエネルギーを人々のために尽くそうという心を養うことが大切だという教えだと思います。





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Last updated  2014.03.10 06:32:41
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