小村和也の建築家日記

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比津の家 建前

建ち上がって行く様を見ていると今までのことが思い出され、ほんとに
よかったなとしみじみ思う。

建物の中心にコート(光庭 あるいは 中庭)がある住まいだが、
私の中では、それまでコートハウスは狭小地に建てるものという
固定概念があったのだが、敷地も大きいなかでのコートハウス形式
となったことにより、自分自身へのカルチャーショックを感じるものとなった。

naka2


設計期間が長かったのは、この案に到達するのに時間がかかっ
たことがもっとも大きな原因だった。

お陰で慌てることなく、この地にふさわしい計画案をじっくり考える
ことができた。

お目にかかってから約2年が経過しての建前(棟上)だ。
通常の営業マンによる商品住宅建設では会って半年後には住まいが
完成しているのが一般的だが、なにもそんなに急がなくてもよいでは
ないかと思う。

建物の中心にあるコートは、広場であり、通路であり、アウトドア
リビングであり、瞑想空間にもなりうるとても豊かな空間だ。

この物件を手がけることができたことは建築家冥利につきるとともに
大変誇りに思う。 感謝に絶えない。


「目の前のたった一人の人を幸せにする」


しみじみとその意味をかみ締めている。

地域のよき原風景となる建築。穏やかに、しかししっかりと存在感を
示す建築。

住まう人たちに、地域の人たちに、いつまでも語りかけてくる建築
でいてくれることを願う。

N邸





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Last updated  2005/01/09 05:09:34 PM
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