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2024/09/18
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カテゴリ: 美術 絵画 教室




 ペンは色でいうと黒い線が見えます。そしてその黒い線はかなり堅く強く表現されます。逆に水彩絵の具の表現は支持体である紙の中に絵の具が染み込んでいくことで柔らかいイメージが現れてきます。

 徳弘さんはその堅い、柔らかい、そして白黒、色彩といった対極にある視覚表現を一つの画面のなかでどうすれば上手く組み合わせることができるか実験してるようです。

 そして徳弘さんは自然の中で見られるどんよりとした曇り空と厚い雲の僅かの隙間から差し込んでくる明るい太陽の光の筋を組み合わせれば頭の中で描いたコントラストが上手く表現できるのではと考えたようです。

 そしてとても力強いインパクトの強い作品に仕上がったと思います。

 太陽からの光線を画面の中央から少し左寄りから左下方向に斜めに運んだことも良かったと思います。平面作品を制作する中でシンプルな構図を組み立てるとき、画面中央からシンメトリー(左右対称)に表現しようとしがちになります。一番バランスがとれて、正面から向き合う簡単な構図になりますが、そうすると画面の流れが不思議と止まってしまいます。画面のシンメトリー(左右対称)を崩すことによって画面の中に流れとか動きを創ることが生まれてきます。徳弘さんはそういったことをこの制作を通して学んだように思います。平面制作する上でとても大事なことだと思います。

 私がもう1点、徳弘さんの制作を見てとても感心したことがあります。
それはペンから生み出された黒い線です。徳弘さんは全てフリーハンドでこの作品を描きました。
 描いているペンの線は何万という数になります。全て1本ずつ彼女が他の道具を使わず、自分自身の手で描いています。多分彼女は丁寧に1本ずつ正確に描こうとしたのでしょう。でも人間の手で描いているわけですから、全体を見ると微妙に線にズレが見られます。そのズレが逆に画面の中に面白い線の模様として見られます。機械(先端的な道具)で線を描くと、このような微妙なズレはできず、全てが均一化されたイメージになってしまいます。制作する中で、人間の持つ温かみとか柔らかさは機械に頼るのではなく人の手が織りなすパワーだと思います。それは太陽の光にあるグラデーションにも同じことが言えるでしょう。自分の手による表現の醍醐味ですね。人間って凄いなあと感じさせてくれる表現ですね。



 よく頑張りました、徳弘さん!





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Last updated  2024/09/18 12:14:29 PM
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