チャレンジ富士五湖７７km
２００４年４月１７日（土）am８：００ START
前日は仕事。ドミンゴさんが朝一でご来店。ありがとうございます。他にも前泊のランナーが出発前に次々と・・・皆さん頑張りましょう！と見送った。９時半に帰宅後、出発の準備をする。４時起床。始発で北府中まで行き、兎虎BBQメンバーに合流。ノム号で富士北鹿公園を目指す！
中央高速から富士山がくっきりと見える。今日は暑くなりそうだ。７時前富士北鹿公園に到着。さっそく受付へ！７７kmの参加者は２６３名。会場にはファイテン・ニトリート・ザバス・ディクトンスポーツなどがブースを出しており、ランナーをサポートする。スタートまで１時間、ここからはゼッケンを付けたり、トイレに行ったり、ウエストポーチの中身を確認したり、１時間はあっという間だ。
荒川と同様に加圧でアップ！隣にいたサロマをご一緒したお客さんに「鈴木君加圧で走るの！？」と言われてしまった。「いえいえアップの為にです！！」走る広告塔？今度TシャツにURLをプリントしてみようかな（笑）
今回のスタイルはこちら！！基本的には荒川仕様ですが、CW-Xはプロモデルに変更！インナーショーツには腹圧サポートのショーツを使い、ワコール曰く『パーフェクトサポート』です！個人的には、ロングタイツの股上が少し浅いのが気になります。でも動き易さとサポートは抜群！インナーのサラッとして良いです！！ここで問題が！！５本指ソックスを前日買い忘れ、ノーマルソックスで走ることに・・・（汗）今度荷物チェックシートもチラシに付けましょうか（笑）腰の黄色ポーチはこの秋の新作フランクショーター携帯ケースです。￥１３００でこの９月に発売予定！僕はデジカメ入れに使用しました。使い心地はレース中に・・・。
スタート１０分前。準備が整いやっとスタート地点付近へ！ここではJunhさん他、知り合いのランナーを探す！Junhさんが僕らを見つけてくれてやっと初対面！よろしくお願いします！記念にパチリ・・・。
兎虎BBQのメンバーは２年前７７km６位のノム！今回サロマ湖５０km以来初の５０kmオーバー完走を目指すほっすぃー、そして妻・華恵。自分は久しぶりのウルトラ、暑くなる気象条件が不安だったが、そんな気持ちをヨソにスタートの号砲が響く・・・。
スタートすると左折してまずは上り坂。北麓公園を左に見ながらランナーの列が段々と伸びて行く。正面には富士山！絶景です。またまた緊急事態！！というか僕のミスなのですが、登り切って右折していたコースがなんと左折！？「え？ウソ？マジ？どこ行くの？」コースチェックしていないままスタートした自分は前回と同じだと思っていました。これは精神的にショックでした。その後左折して下り、国道１３８号まで下ります。長～い坂道、ペース的には７分オーバ－位です。遅めだけど、予想よりも早く始まった下りとコース変更の不安で軌道修正した感じだ。
途中、このHPをご覧頂いている方に声を掛けて頂いた。『鈴木さん、ずいぶんゆっくりだね～。６分で行くんじゃなかったの？鈴木さんに付いて行けば大丈夫！完走請負人だからね～』いや～プレッシャーになるお言葉・・・（汗）でもそのつもりです！これだけアピールしてリタイアはできない！最後までいくぞ！
しかし、気持ちと裏腹に調子が上がらない。なんでだろう・・・。今回はサロマ湖暑さ対策と決め、いつも弱～い内蔵強化！しっかり食べてパワーにしよう！最後まで食べ続けよう！と決めていた。７km地点（富士急ハイランド前）でおにぎり発見！さっそく口にする。水は取り過ぎずに・・・。１３８号に出てからは１１７・１００kmのランナーと合流する。え～、この先どんなコースなんだろう？僕はコースをまだまだ勘違いしていて、河口湖大橋手前で自分断ち７７kmランナーは左折つもりでいた。がーん！河口湖廻るの・・・（涙）以前１１７kmに出場した際の悪いイメージが河口湖にはある。特に河口湖大橋以降は・・・。
気分転換させてくれたのは、満開の桜！下界では葉桜だがこちらでは満開！！まさにお花見ランだ！富士山と河口湖と桜それにランナー（笑）写真愛好家の方がカメラで撮る構図にランナーはいなかっただろう・・・ちょっと小さくなりながら走る（笑）
まもなくレストステーションと思い辿り着いた場所は、給水だけ・・・『エイドはこの先４kmです。』またまた、え～！だめだ。なんだか気分が乗らない、足も重いなあ。まだ２０kmだっていうのに・・・。やっとの事で以前の７７km合流地点に到着。ここから西湖へ上り坂が始まる。が、エイドはこの坂の途中の学校だ。ありゃ～、調子狂うなあ。一気に登ってしまいたいのに。
１１７km１００kmのお客さんがたくさんいて、色々とお話しできました。７７km以外の方々は５１kmも走ってるんだ。頑張らないと！ビニールプールで休む方、ストレッチを入念にする方、エイドの過ごし方はそれそれです。ここにはドミンゴさんからの応援メッセージもあり、元気付けられました！ありがとうございました。２０kmで２時間２２分（キロ７分）かぁ。まあ順調かな？
さてここからは自分の好きなコース、西湖はアートスポーツエンデュランス組（E組）でキャンプ＆マウンテンバイク＆スイムなど、遊び場としても利用した事があるので馴染みのある場所だ。
西湖周辺も桜が満開。少しずつペースが安定してきているだろうか？華恵・ほっすぃーを等間隔の距離に置き、体調を確認する。Sekaiさん達も順調そうに走っている。ここでトイレ休憩をとり、この先のうどんがあるエイドを目指す！しかし、先程のエイドからは６km先。気象条件を考えると水分不足にならないように気をつけたいところだ。
西湖湖畔から離れると登りが始まる。うどんエイドは野鳥の森公園だ。エイドが見えてきても足を止めず、目の前まで走る事を決めていたのでやっと着いたという感じだ。しっかり食べないと！sekaiさんと共に『ネギが欲しいね～（笑）』２杯目を考えたが、やっぱりあまり気が進まずやめてしまった。ほっすぃーがここでまた追い付いた。一緒にうどんを補給し、その後は登りのあと国道に出たら下りだから頑張ろう！と、それぞれのペースに戻った。
次のエイドは国道１３９号に合流してから青木ヶ原樹海を渡る橋を下るまでない・・・。精進湖の入口赤池だ。到着後、エイドにはドリンクとレーズンしかなくがっかり・・・華恵のトイレ休憩を待ちながらストレッチ！
精進湖は一番小さい湖で、釣り人のボートがきれいに並んでいた。ペース的にはどのくらいで来ているのだろうか？距離表示が合っているの？と不安を抱えながら走っていたので、たまにラップを取っているもののペースは掴めていない・・・。精進湖を離れるまでエイドはなく、ペースを維持して進む。
途中、『コーラあります！』と書かれた私設エイドがあった。そこには小さい少年が一人、一生懸命ドリンクを注いでいる。１．５リットルのペットボトルが重そうだ。辿り着くと、『ごめんなさい、いま、コーラとCCレモンは切れちゃってるんです・・・』ほんとに申し訳ないですという口調で・・・そこへお父さん登場！！『あ～！もうなにやってんの～～！（怒）おそいよ～。』すごく可愛かった。３歳くらいかな？フロストバイトのトレーナーを着て、一生懸命だった。いつかあの子もお父さんと一緒に走るのかな？と華恵と話しながら、気分的にすごく癒された一瞬だった。
やっとの事で３６kmエイドに到着。ここまで来て、以前のコースでは１００kmランナーはこの付近で折り返し、７７kmランナーは本栖湖で３５kmだったはず・・・。なのにここは３６km。着替えエイドは３９kmだった。これで本栖湖を廻ったら明らかに距離が長い。やっぱり間違っているのかな？エイドで地図を確認させていただく。「え！？本栖湖１周しなくていいの？」途中折り返しになっている。１１７kmはさらに先を折り返し、１００kmは本栖入口のエイドで折り返し。そうなんだ、ここで調節しているのか～。スタート時から気になっていた事がやっと解決した。（プログラムにはちゃんと書いてありますね）
気分も新たに、折り返してくるランナーに声を掛けながら元気を貰う。元気だけが取り柄なので、知っているお客さんだけでなくみんなに声を掛けた。するとエースノムが現れた！練習不足で、足が動かないと・・・でも会えた事でパワーをもらったよ！ほっすぃーが後ろから来るから、パワーをあげてくれ！！
本栖湖エイドステーションに到着すると多くの知り合いのランナーが休んでいた。本栖湖を折り返して、ゴールに向かう方、これから折り返しを目指す方、収容車を待つランナー・・・。時間も午後１時半と一番暑い時間帯だ。下からの照り返しがやたらと暑く感じる、日差しも強い。まだフルマラソンに達してもいないのに足は棒のように重い。明らかに荒川よりも状態は悪くなっている。NBのスタッフと記念撮影！休憩中は加圧でマッサージ！そして、折り返しに向けてスタートした。
折り返しのランナーの中にJunhさんを発見！『ゴールで待ってますよ！』『頑張ってくださ～い！』さらにsekaiさん達も！下りで無理矢理止まっていただきました。ごめんなさいね。パワーを貰わないと足が進まなくなってきました。
折り返し地点は５千円札で有名な逆さ富士見える駐車場だ。ここでstone-takedaさんを発見！！仕事で２日間徹夜で宇都宮から車で移動。仕事の状況では来られないのでは？と心配されたstone-takedaさんが折り返して復路を進んでいた。良く走るなあ～。記念撮影。いい笑顔ですよね。
ここに給水があると思ったら、残念。先程のエイドまで戻らなくてはいけないの・・・。この暑さからしてしんどい。下半身は全く暑くないものの、上半身が火照ってきました。エイドが遠く感じてきました。ほっすぃーも頑張れ！
やっとのことでエイドに戻り、休憩＆補給。Takedaさんとも一緒になり、ぎりぎりのペースでなんとかゴールは見えていました。ここからはゴールを目指すだけ！本栖湖を離れると、青木ヶ原樹海大橋を登り切るまでエイドがない。登ってもあるのはドリンクだけだ。橋に差し掛かり、華恵にはマイペースで登ってもらった。歩くよりも確実に走るスタイルをとることで、平坦になってから足が進むと考えたので先のエイドで待ち合わせ。
カーボショッツを摂り回復。３km先のうどんがあった野鳥の森公園を目指す。ここはどちらかというと下りがあるのだが、足のダメージが大きく華恵との距離も離れて行く。エイドでなんとか追い付いてはストレッチなどで体をほぐす。
この辺りでは頭がボーっとしてきていた。お客さんの声援やエイドの声には答えるが、シャキッとした体ではなかった。写真でもわかるように前傾姿勢で膝に体重を預けるのが、一番楽な格好だった。筋力不足、特に腹筋背筋の強化は最重要課題だろう。
西湖に出ると、走ることを続けるのが辛くなってきた。確実に低血糖の症状だ。意識がハッキリしないのでカーボショッツを摂り、足を進める。公民館前のエイドでは、座って休みたかったが時間を考えると、ゆっくりはしていられなかった。上記の写真は「らむかなさん」に撮影して頂きました。滅多に見られない普通の表情・・・いつも笑ってばかりなので・・・。
走っては歩き、歩いては走るの繰り返し・・・のどの渇きがあり、小銭を持っていればと後悔した。華恵は一緒に走ってくれたが、時間が気になる。先に行ってもらった方がいいかも・・・そんな不安も出てきた。なんとか西湖をクリアし、エイドに到着。ここではスタート直後声を掛けてくれた方が、ダウンしていた。『鈴木さん完走して完走記書いてよ！』『はい！』僕は力なく答えただろう・・・。すぐの河口湖までの下り坂も、足が進まずほとんど歩いているのと同じ。大きく息を吐き気持ちを入れ替えようとするが、出るのはため息ばかり・・・。
６５km付近のエイドでtakedaさんに追い付かれてしまった。その時間でキロ７分半で走らなくてはゴールに間に合わないという計算だった。華恵は元気！『ゴール間に合うよ！走って来な！行ける所まで行くから！』とtakedaさんと共に華恵を送り出した。ほんとに余力があったらしく今までないスピードでかっとんで行った。
ここからはtakedaさんと二人で歩き・・・次のエイドまでと思っていたが、消耗した体に風が冷たく感じる。テントが見えた。エイドだ！と思ったら、RCチップのチェックポイント・・・（涙）『収容バスは来ないから、どのくらい待つかわかりませんよ。』と言われたのだが、観察車が収容してくれるとのこと。１０分も経たずに、車に乗ってコースを通り富士北麓公園に直行した。
途中、華恵の姿を探すが見当たらない。１３８号沿いのエイドにも姿が見えない。すると前方の信号を横切る赤いTシャツが・・・。いた！速！！どんどん前のランナーを抜かして行く。向こうは気が付かなかったが脇を通り越し、コースは最大の難所、ゴールまでの長い登り坂が始まった。
この登りは５kmはある。最後の最後にこの登り。歩いても間に合うように時間の余裕がないと、永遠と続く登りに滅入ってしまうだろう。２年前はこの坂の途中で低血糖になり、失速したなあ。
僕らは一足先に北麓公園に到着。車から降りるとお客さんから『どうしたの～？』『いや～、脱水症状、練習不足ですかね。』たくさんの方に応援していただいたのに、ほんとに悔しい。情けない気持ちでいっぱいでした。
華恵のゴール予想はGTメールで１１時間８分。７０kmは９時間５６分で通過している。坂を考えて１１時間５６分くらいだろう。先にゴールしていたノムと合流して１１時間５０分経過後、車を出てゴールの競技場へ・・・。
外は真っ暗。トラックを走るランナーの姿は小さくて見えない。
華恵の姿を探すが、まだ見えない。ほっすぃーも見当たらない・・・。
すると完走メダルを首から下げ、フィニッシャータオルを巻いた華恵が競技場の中から出てきた！！ええ～～～～！！速い！！何時にゴールしたの？
１０時間４６分３４秒。女子２２位。なんて爽やかな笑顔だろうか！あの坂を歩いては走れなくなるからと、ノンストップで走り切ったと言う。周りの人も刺激を受け、華恵に付いて行く人も多かったようだ。
ほっすぃーも発見。７０kmまで行ったものの、収容されてしまったらしい。ほっすぃーは悔し涙を流していたが、初の７０kmを走れたじゃないか！僕より走ってるんだよ。立派です！！
様々なドラマを生んでくれるウルトラマラソン。まさにランナーすべてがチャレンジャーですね。僕もいい経験になりました。サロマ湖に向けてより精進します。兎虎BBQもサロマ湖は全員完走するぞ！と誓い合い、富士五湖を終えました。
今回はこのHPをご覧頂いている方、大会でご一緒させていただいた方、アートスポーツをご利用していただいている方、たくさんの方々に支えていただきました。結果自分は完走できなかったものの、改めてウルトラマラソンの魅力を感じました。ランナー同士のふれあい、応援・サポートの方のメッセージ、完走・リアイアでも讃え合う共感できる気持ち！今まで以上に走る事が、ウルトラマラソンが好きになりました。
この大会を期にウルトラにハマって行く人、僕と同じように悔しい思いをした人、富士五湖走りましたよ！で繋がる人の輪が僕はとても大好きです。
お店にもぜひおしゃべりだけでも構いません。遊びに来てください。思い出しながら、マラソン話に花を咲かせましょう。
みなさんお疲れさまでした！！ありがとうございました。
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