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SAROMAN BLUE 鈴木健司
08チャレンジ富士五湖112キロ
朝3時に起床、天候は小雨。昨日降り続いていた雨は、夜には止んでいたが晴れる感じはなく、天気予報では深い霧が発生すると聞こえていた。朝ご飯にはコンビニのおにぎりを2つ。そして冷蔵庫にシュークリームを入れていたのを、今思い出した!
お腹の調子が良くない。八王子マラニック以降、なんだか仕事中も含め、ガスが溜まっている感じ。娘たちの風邪も少し影響したかな?おにぎりは喉を通るが、無理矢理食べた感がある。これを食べなくては走れないので。
会場に到着したのは3時50分過ぎ。まだ真っ暗で、しかも天気も悪いので例年よりも暗く感じる。初出場のお客さんYさんと共に準備を始めた。後から気が付いたが、今年から体育館内で着替えることができるようになっていた。知り合いのお客さんと話もしたかったので、競技場入口で作業していた。いつものバンダナをしていなくてもたくさんの方が声を掛けてくれる。ほとんどが100キロのランナーではあるが、目指すゴールは一緒だ!
ご一緒のYさんは初参加で112キロとチャレンジャーだ。段取りがフルと違うので、預ける荷物、置いておく荷物にナンバーを書いておくなど、少し手間取ってしまった。しかしウルトラ!焦る必要はない。自分がまったく焦ってないことに戸惑いを感じたのではないだろうか?
荷物を預ける体育館で、すでにスタート2分前!シューズを履いて、スタート地点に向かうと30秒前だった。ここでも知り合いのランナーを見つけてはお話を。
いよいよ、112キロスタートの号砲が響く!
スタートまでに雨は止まなかった。昨年の快晴とはまったく逆の雰囲気でスタートとなった。今回は天気予報としては、晴れの20_と出ていたので、雨は上がるとは思っていたがモンベルのULウインドジャケットをポーチにぶら下げていった。それ以外には、アンダーシャツにはワコール柔流ノースリーブにNBUSAの深紅のTシャツ。SKINSアームカバーに、アシックスアームウォーマーを重ねた。足元はいつもの通りCW_Xプロモデルロングにシルクソックス、そしてスーパーフィートとNBM965の組み合わせだ。
今回は柔流を初めてレースに使用。長時間の着用感と、アシックス肩バランスアップアンダーとの差を探る。もちろん後半には肩バランスアップアンダーを用意している。さらに後半用にはX_FITHOTのロングスリーブを用意。これで後半の冷えには対応できる。
ウエストポーチの中身はと言うと、今回はスペシャルドリンクが置けないので、プロテインとグリコーゲンリキッドを3袋ずつとたくさんのしお飴を入れた。スペシャル用のシェイカーは、ウインドジャケットのポーチに収納した。
雨は降っていたが、気温は低くない。むしろ昨年よりも暖かく感じた。
5キロ 33分30秒
ラップを押してから気が付いた!メモリーが一杯だ!電池交換をしたから消えているとばかり・・・頭の中には入りきらないので、カメラで記憶しておくか!昨年の富士山絶景ポイントも深い霧の中、見ることはできない。レーダードーム傍の信号を渡り、忍野入口を左折。
早速忍野入口の帰りのエイドがある地点にトイレがあるのを知っていたので、トイレ休憩。Yさんには先を行ってもらった。我慢するよりもこの催す感じを払拭したかった。スッキリし、走り出したがお腹の張りは治まらなかった。気分転換しようと花の写真を撮ったり、歌を歌いながら走り山中湖を目指す。帰りのトイレポイントもチェックだ!
10キロ 1時間11分40秒 38分10秒
しかし早くも山中湖到着後、始めにあったエイドはパスをして湖畔の駐車場横のトイレへ。運良く並ばずに済むのは112キロの特権か。トイレを出てしばらくすると100キロのトップランナーに抜かれた。10キロ40分で走っているようなので、この時点で追い付かれる。さすが速い!ランシャツランパン姿が少し寒そうに見えた。山中湖湖畔の気温の表示は4℃。それほど体感は冷え込まない。持ってきたモンベルのULウインドジャケットも腰でブラブラしたままだ。霧も段々に晴れてきて、隙間から青空が見えてきた。
15キロ過ぎ、エイドがあり100キロのランナーも増えているので、淋しい感じはなくなってきた。昨年のように追い掛けるランナーはペースが上がりやすいので、こちらはキロ6分半をキープ。しかし、トイレ休憩が重なり予定通りの貯金ができていないのが現状だ。
20キロ 計測不能
ようやく山中湖もしっぽの部分に入り、ままの森を登る。楽天ブログの仲間の方々も順調に自分のことを抜いていく。すると先行していたYさんが後ろから走ってくる。!大きすぎたウエストポーチの中で、まんじゅうやら色々とダンスを踊っていたらしく、帽子もなにもかもアンコだらけになってしまったらしい。
ままの森の登りの頂上にはエイドがある。パン補給をしながらゆっくりと下っていく。ここまでお腹の調子が悪いが、1つ前のエイドで食べたバナナから比較的腹痛が治まってきた。これは食べた方が特効薬かと思ったが、次のエイドは27キロの脱ぎ捨てポイントまでない。再びサイクリングロードに戻りしばらくすると『へろへろ』の応援団が迎えてくれた。右にはトイレもあったが、すこし我慢する感じでパス。先を急いだ。昨年富士山が綺麗だった絶景ポイントで写真撮影。まったく見えません。
25キロ 2時間43分52秒
もうすぐ山中湖ともお別れ。Yさんはキロ6分で先に行ってしまった。姿はすぐに見えなくなった。山中湖最後にはいつもユニフォームを作って頂いている『江戸一ランナーズクラブ』の方々が仮装で応援!ありがとうございます!すこし雲も晴れてきて富士の裾野が顔を出してきた。もうすぐ雄大な富士山が見え始め、気温も上がってくるだろう。山中湖を終え、富士山を背に下り始めた。
下りに入ってもペースは上がらず、逆に6分半で維持できなくなってきた。お腹の張りが集中力を妨げている。『ふぅ~』とため息混じりでお腹を押さえてしまう。なんとか7分以内はキープしているが、50キロの地点で5時間50分に対して6時間オーバーの通過では、ゴールはギリギリだと感じた。
ファナック通りに入るとすぐに27キロの脱ぎ捨てポイント。朝の寒さで使ったブレーカーなどを預けるところだ。あんぱんを貰い、後ろを振り返るとやってきたのは『アンドゥ・里美さん』だ!昨年は57キロのうどんで追い付かれたが、今年は30キロも手前。自分のペースが昨年よりも遅いが、里美さんがキロ6分で速いのだ!この春に3時間17分でフルも走っているので、かなり速くなっている。キロ6分は妥当なペースだ。スタッフの方やランナーと写真を撮りながら良いペースを刻んでいる。結局10時間台でゴールしたようなので、その実力は本物だ!今年はサロマ湖も走るようなので、後ろから声援を送りたい。
30キロ 3時間48分45秒
時刻は午前8時になろうとしている。まもなく72キロのスタートだ。合流ポイントはかなり混雑するので、早く通過したいが今回は無理なようだ。やっと忍野入口の交差点まで戻ってきた。先程までなかったエイドの先に長い信号がある。じっくり呼吸を整える。トイレの不安は今のところなく、先に進めそうだ。信号を渡りランナーの再後尾に付く。ここからは歩道が狭く、前に行くと渋滞になりかねないので。
ここから浅間神社を抜けるまでは、車道も1車線ずつ、気を付けなければいけない。信号待ちの後ろのランナーが追い付いてきたようで、また団子状態になる。しばらくすると72キロの大集団が左から下ってきた。あっという間にランナーは歩道に溢れてしまった。信号待ちもしなくてはいけないので、渋滞はさらに続く。
富士急ハイランド前に今年はエイドがなく、もう少し先に変更されていた。徐々に歩道も広くなって走りやすくなる。このエイドではおにぎりが登場!名物お兄さんが今年もいた!『懐かしい味だよ!あの頃を思い出すよ。うちのノリコが握ったよ!嘘じゃないよ!ノリコが握ったからノリがなくてもノリの味がするよ!』いつも和ませてくれるエイドだ。そのノリコさんが握ったおにぎりを頂くが、なかなか受付けない感じがある。1つだけでいいかな?水で流して歩きだした。
陽射しも強くなりはじめ、青空が広がった。河口湖大橋に向けた道に入ると長い下り坂だ。帰りはこの道を登らなくてはならない。不安だ。河口湖大橋に掛かる手前で楽天ランナーの皆さんが応援してくれていた。まだまだお腹は調子が悪いが、頑張らねば。そして約40キロの河口湖大橋。いつも富士山をバックに写真を撮ってくれている。振り返ると富士山が雲を振り払い顔を出していた。
もうすぐ42キロ。トイレに行きたかったが、4人待ち。先に進みながら探そう。ここでJuhnさんが声を掛けてくれた。今回72キロなのでまだまだ元気だ。3キロくらい並走したが、ペースが維持できずに離れてしまった。お腹を押さえながらキロ7分の走りが続く。ようやく大きいトイレを見つけコースを外れた。
この先は50キロの西浜小学校。西湖の終わりにトイレがある。途中にはないので、この辺りで復活したいところだ。じっくりとお腹をスッキリさせ、顔を洗い、タイツを濡らし、リフレッシュして再スタート!湖畔のトンネルを抜け西湖に向けた峠に差し掛かる。途中に西浜小学校のエイドがある。そこで最初のスペシャルを摂ろう!峠の坂道も歩きながら進む。昨年と若干距離が変わっているので、まだ50キロではない。ここは着替えも預けられるポイントなのでたくさんのランナーがいる。Yさんがちょっと苦しそうな表情でいたので、待っていてもロスになるからと先に行くように促した。応援の人も多い。エイドのテーブルを借りてプロテインとグリコーゲンリキッドを混ぜる。この峠を越えれば西湖は平坦なので、うどんエイドまで頑張れる。歩きと走りを入れながら峠をクリア!
50キロ 6時間08分08分
予定の5時間50分に対して18分の遅れがある。昨年のレース計画は100キロを12時間40分でカバー。その為には80キロを10時間と言うシナリオだ。それには残り12キロで110分残すことで最後の登り坂に余裕を持って進めるからだ。
今回はこの時点で20分近い遅れとすると、12キロに90分では足りない・・・7分30秒ではクリアは難し過ぎる。やはり今の遅れを取り戻さないと!でも西湖中盤まではペースが回復することはなかった。西湖の終わりにトイレがある。そこに立ち寄りトイレとは決別したい感じだ。ちょうどよくトイレ大も空いていたので、5分掛からずに復帰した。ここからはやや登りを挟みうどんエイドとなる。お腹はかなりスッキリしたので、期待がもてる。
うどんエイドでは早くも折り返してきたトップランナー達が2回目のうどんを食べていた。余裕があるなあ。今たくさんいる人達はどちらかと言うと112キロの人はいない。本栖湖で折り返せるランナーばかりだ。お客さんにも『ゆっくりしてるねぇ~!遊びすぎじゃないの?』と言われるが『お腹の調子が悪くて・・・でもこれから本領発揮です!』と、スタートした。
西湖のうどんエイドを離れ緩やかな登りを走っていく。国道に出るまでの2キロぐらいが登りだ。その後青木ヶ原樹海大橋の長い下りを進む。この存在を忘れていた!帰りは長い登りになる。ここまで一緒にいたYさんとは別れ、遅れを取り戻すためにペースをさらに上げた!精進湖は対岸が見渡せるので前を行くランナーが木の影に隠れていく。昨年はこの赤池の交差点は渋滞していたが、今年のGWは空いている。連休じゃないからかな?などと思いながら再び国道添いまで戻ってきた。
本栖湖まであと3キロだ。この後は着替えポイントまでエイドもなく、やや登りが続くのでしっかりと補給した。対向のランナーは多くゴールを目指している。ここまで戻って来るのに自分はあと18キロも走らなくてはいけないのだ。考えていても仕方がない。遅れを取り戻さないと!5キロごとのラップは37分以内で来ている。走るペースはキロ7分を維持できている。さあ次は本栖湖だ!
折り返して来たランナーに向かって『ガンバです!』の声を掛けるのは毎年のことだ!知っている顔も知らない顔も互いに声を掛け合う。そんな仲間意識のウルトラマラソン。すれ違う時にカメラを向けられないのは時間に余裕がないから・・・。今は声を掛け合ってパワーを貰うだけ!遅れた分着替えの本栖湖への到着は8時間55分を予定。着替えて補給を済ませて9時間経過と同時にスタートだ。昨年との比較まで考える余裕はなかった。しかし80キロ10時間だけは頭にあったので、キッチリ9時間でスタートして、なるべく10時間ちょうどに近い時間で戻って来たいと思った。本栖湖から80キロまでは予定では1キロだ。
そして本栖湖の着替えポイントに8時間52分で到着!初参加のお客さんと話をしながら着替えに入る。2人共脚にダメージがあるようだったが、『まだまだ間に合いますよ!』とエールを送った!
自分は陽射しもありまだまだ暑い時間帯だったが、本栖湖の奥が風が強いのを実感していたので、用意していたX_FITHOTロングスリーブに着替え、柔流からアシックス肩バランスアップアンダーに変更しNBシャツを重ねた。その後スペシャルドリンクを飲んで9時間で本栖湖をあとにした。本栖湖の周囲は約12キロ。逆さ富士の有名な駐車場までは3キロあり、半分は登り坂となる。ここを走るランナーは112キロ参加者だけ。応援もなく、エイドは1ヶ所だけだ。ここで気持ちが切れてしまうことが多いのは言うまでもない。
3キロ先の駐車場まで平坦で頑張り、かなり汗を掻いた。キロ6分で走っている感じだ。(実際はもう少し遅いと思うが)登り切った所のトイレで用を済ませ、顔を洗いリフレッシュする!さあここからは本栖湖の奥に入っていくのでコース的には平坦が多くなる。エイドまではしっかり走れるぞ!昨年はこの場所でHANAが応援で登場!今回は知り合いのお客さんが車で声を掛けてくれた。
幾度も幾度もコーナーを曲がりやっと遠くに見えていたエイドのテントに辿り着いた。しかし休んでいる余裕はない。距離と時間の経過を見て計算しながら走っていると、制限時間に20分くらい足りないのは明らかだ。それでも自分の計画した80キロ10時間に近ければ、完走が見えると思ってペースを上げた。ここからはやや木の迫り出した日陰の細い道を行く。ここも細かいコーナーと緩やかな勾配の繰り返し。必死だった!あとのことは考えずに今速く走ることに集中する。後ろから来るランナーはほとんどいない。また追い抜けるランナーもほとんどなく、制限時間が迫るのを感じた。
なんとか本栖湖を1周し、再び着替えポイントに戻ってきたのが10時間15分を過ぎたところだった。このままエイドをパスして行くのか?この先は青木ヶ原樹海大橋を登り切るまでない。ここまでのダメージも大きいので少しでも補給しよう。歩きながらエイドに進むとMYSTARのTさんが見つけて駆け寄ってきて応援してくれた。パンを1口とドリンクを摂りスタートした。まもなく本栖湖の制限時間になる。この先1キロで80キロと思っていた目に看板が飛び込んできた!80キロだ。
昨年は実質111キロだった。今年は距離表示が昨年よりも1キロの差はないが、少しだけ長くなっていた。そして往きの本栖湖到着も68キロに・・・しかしコースが変わっていることはなかったのだ。それなのに帰りの80キロは昨年と同じ!どうなってるの?正直距離表示があっているとは思っていない。しかし昨年4分前の自分が1キロ伸びたとしたら、10分の余裕を取らないといけないのだ。ここで昨年と一緒ならば1キロの誤差は最後にくるのか?わからなくなった。
とにかくまだ脚は走れる!本栖湖からの登りを歩き、地下道を抜け、国道を走り始めた。しかし精進湖の分岐点手前からペースが落ち始めた。下りなのに脚が進まない。トボトボと歩きが多くなり、青木ヶ原樹海大橋へと掛かった。上半身、特に腰の辺りに疲れを感じる。長い登りを走る力は無くなっていた。この先にエイドがあり、その次がうどんエイドだ。1キロ近く感じる坂を進みなんとかエイドに辿り着いた。
この先の関門の話を誰かがしている。『次の関門まで何キロかな?あと時間はどのくらい?』耳に入りながらも関門はうどんエイドだと思っていた。距離は3キロ・・・。間に合わないな・・・、うどんエイド終わりか・・・。
走りだしても続かず、西湖の分岐点へ向けて歩き続けた。下りになってからも脚は進まない。なんとか見えてきたうどんエイドには収容バスの姿は無かった。思ったよりも早く到着。応援してくれたお客さんに関門を聞くとこの先の西湖公民館だと言う。確かにそうだ!時間はまだある。腰に溜まった疲労感がきつかったので、上半身のストレッチを縁石で行う。うどんも頂き、リフレッシュ!まだまだ行けるところまでいくぞ!と気持ちも新たにスタートを切った。下りを走り左折すると西湖湖畔に沿って登り坂が続く。まもなく90キロに到着する。目標はもう1つ先の関門、103キロのビジネスホテル登り坂だ。
90キロをあっという間にパスし、すぐに西湖公民館に到着した。ペースはキロ7分まで回復したが、継続性はなさそうだ。制限時間まであと8分。この後のエイドは西湖から河口湖への峠の小学校までない。行けども行けども終わりのない西湖を走るのは憂欝だった。
当然ペースを維持できるはずもなく、歩くことが多くなりながら進む。やっと西湖を終える頃には、周りのランナーも少なくなっていた。峠の下りに入ると、左足の指先外側に激痛が走った!マメなどではない。本栖湖を走ったペースが速過ぎたこともあり、脚自体に大きな負担が掛かっていたのだろう。指のアーチが落ちている為に痛みになったようだ。歩くにもびっこを引きながら下っていく。小学校のエイドもほとんど片付いている。ポツリポツリと前を行くランナーを追い掛けスタートした。みんな歩いている。この時間この場所で走れている人は少ない。河口湖湖畔に到着後もひたすら歩きを繰り返すだけだった。道の駅を過ぎ、あと3キロぐらいで100キロ計測ポイントと思っていると・・・後ろから最後尾車の紙を貼った車が横付けしてきた。
『制限時間を過ぎたので乗ってください!』
僕のチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンが終わった・・・。時間は13時間51分33秒を経過したところだった。その後目標にしていた103キロまで運ばれ、そこから収容バスで会場へ戻る。会場には14時間を経過してから戻ってきた。ゴールではギリギリでいつも戻ってくる自分の姿を待っていてくれた人もいるだろう。期待に応えられないのが残念だった。
ゴール地点に戻るとMYSTARのTさんが見つけてくれた。5分過ぎくらいまでみんな待っていてくれたらしい。ごめんなさい。荷物置場の体育館に戻ると途中精進湖まで走ったYさんや本栖湖の折り返しであったお客さんが迎えてくれた。結果は皆それぞれ、完走でき方もいれば、リタイアの方もいた。しかし誰もが良い表情をしていた。
今回の富士五湖を振り返って
まずは体調管理が一番勉強になった。昨年112キロを完走しているという経験が甘かった部分だ。また体調が回復してからのペース配分。無理すれば脚を使って後半までもたないことは終わってから冷静になってやっと分かった。しかしレース最中には考えられなかった。遅れと言う不安がペースを上げさせたのだろう。
キロ8分を崩さずに進んでいれば、50キロで6時間08分。次の50キロを6時間30分で刻めていれば、100キロに12時間38分で到着するのだ。本栖湖の着替えを考慮しても12時間50分までにはカバーできただろう。そう考えるとかなり悔やまれる。昨年の通過時間と10分差で到着できていれば、まだまだ諦めるところではなかった。
ウルトラマラソンはいつも同じレースはない!と伝えていたのにこの失敗・・・まだまだ経験不足と言えるだろう。けれど、このリタイアを肝に銘じて次のウルトラを目指したい!
今回は心拍計のメモリーを消し忘れていて、計測ができないことを5キロ地点で知った・・・これもどうかと思う。急遽、デジカメでの距離表示撮影に切り替え、撮影時刻から通過時間を割り出した。精進湖からは余裕もなく写真が少ないのはいつものことで・・・。
来年はチャレンジ富士五湖ウルトラマラソン112キロ必ずリベンジします!
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