みちゆく読書・映画日記

みちゆく読書・映画日記

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2009.01.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
三億円強奪事件の真相、という設定のお話。

「いつも、すまないね」って、お年寄りのようなセリフを、未成年が年上のおじさんに向かって吐いている。
 主人公を含め、セリフの語調が一貫性がない様に感じた。
 それもこれも、薄っぺらな説明だけで、心理的な描写がないからかもしれない。一人称である主人公も、どこか傍観者的で、自分の不幸さを繰り返すだけ。
 ストーリーができて、人物像とかを練らないで描いちゃった感じ。
 動機とかがしっかりしてたら、また変わってきたのかもしれないけれど、あり得ない動機だったし。独りよがりな男の甘えだけを美化して描いたって感じ。

 構成も下手。
 文章も情感も心理描写も何もなく、何も伝わってこない。実際あった事件を使ってるのだから、トリックがあるわけでもない。



 そして「そんなことで自殺するなんて、その男はやわだ」なんて言って、レイプしろとそそのかした男を慰める。
 3億円事件もヒーローだと言ってたし、倫理観とか全くナシの物語。
 診療所の待合室では、先にお金を渡したからこそ、待合室で倒れこんだ男を診療室へと運んでもらえる。
 ええ?? 
 そういう闇病院なら、説明無しなのは変だし。

 不幸の繰り返しと、妙に淡々とした感じ以外は、全く掴めなかったみすずの人物像。
 なにより、作者の名前と、主人公の名前が同じってだけで、気持ちが悪くって駄目だった。
 思わせぶりなラストの一文の、ノンフィクションぶっているような感じが、本当にいやらしく感じました。
 この作者は、他の題材の小説ではまったく出てこれなさそうな筆力と想像力しかないようなのに。

 字は大きく、30分程度で読めてしまうほど薄っぺらい本。図書館で借りたんではなくて、400円出して買ってたら、読み終えた後には絶対壁に投げつけてた。
 借りた本でも、時間を無駄にしたのと、中身の気分の悪さで、嫌な気持ちになった。

 この分じゃ、映画もつまんなさそう。

自己評価マイナス★★★★★

初恋
著者: 中原みすず
出版社: 新潮社
サイズ: 文庫

発行年月: 2008年08月








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Last updated  2009.01.23 15:51:39


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