三畳の記 ─あかよろし

三畳の記 ─あかよろし

西行、銀猫を抱くの図 by 呉春・季鷹


 西行銀猫之図

  松村呉春 画
  賀茂季鷹 賛


『吾妻鏡』に出てくるお話を基にした一幅。

鎌倉での、源頼朝との一夜の会談を終え、
引き留められるのをよそに、舘を去る西行。
引き出物として拝領した、銀細工の猫を、
門前で遊ぶ子供にに与えて、同族の奥州藤原氏のもとへと去ってゆく…

その、門を出て銀細工の猫を子供にやり、
立ち去ろうとする一瞬を描いたもの。

こどもが抱いてるのが、その銀細工猫。

やるね、呉春。


賀茂の季鷹の賛は

        色
     み すも
   猶 や て香
   残詞ひ身は
   りのたにて
 季 け花る し 
 鷹 りは



というもの。

なかなか、よかろ。

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ワシは、気にいっておる!!! (・∀・)


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