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2012年01月11日
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(墨絵:朝野家社長 朝野泰昌)

今日は鏡開きの日。縁起をかついでいただく、ぜんざいの甘い香りに、心がほっこりする日でもありますね。

明治時代の女流作家・樋口一葉(ひぐち・いちよう)の日記には、雪の日に食べた特別なお汁粉のことが綴られています。

明治25年2月4日。みぞれまじりの雨が降るなか、一葉は半井桃水(ならからい・とうすい)のもとを訪ねます。そのとき一葉は19歳。小説を書き始めたばかりで、新聞記者で小説家としても活躍していた桃水に、執筆の手ほどきを受けていました。

でも、それだけではありません。色白で背が高く、物腰も柔らかい好男子の桃水に、一葉はほのかな恋心を抱いていたのです。

雪も厭わずに訪ねた憧れの人の家でしたが、前日の帰りが遅かった桃水はまだ寝ていました。一葉は、寒い玄関先で2時間近くも桃水が目覚めるのを待ちます。ようやく起きてきた桃水は、なぜ起こしてくれなかったのか。遠慮し過ぎだよと大笑いして、自らお汁粉をつくってくれました。



思いを寄せる人が手づくりしてくれたお汁粉を食べながら、小説の話を聞く・・・。日々の生活で苦労の多かった一葉にとって、甘い香りに心もカラダもあたたまる幸せな時間だったことでしょう。

雪と、お汁粉と、恋心。近代日本を代表する女流作家、樋口一葉にもこんな一面があったのですね。

* 『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供 で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。

また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。





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最終更新日  2012年01月11日 02時24分55秒
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