びびあんシリマルダシ日記

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2013年11月11日
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ここ数年の私が人ごとで緊張するときには、

金曜日の午後は、緊張のあまり頭が痛くなりました。

というか、一日中緊張しながら仕事をしていたのが、
帰る間際に男子SPの結果をみたために、
それまで緊張で硬直していた血管が一気に緩んで神経に触ったんだと思う。

自分のことではまれに起こる症状だったんだけど、
人ごとなのに、ついにそこまで来たか!という感じ(笑)


暗くなった道を運転して帰らなきゃいけなかったのに、あれは困った。







というわけで、タカハシダイスケSPの話から。



スケートアメリカの時の日記でもチラッと書いたのですが、
今シーズンここまでの彼はとてもとても穏やかな顔をして、
「オリンピックに行きたいし、代表争いが厳しいことはわかっている」と言う一方で、
「特別なことをしようとせず平常心で」「流れに任せて」と、
あたかも悟りきったようなことを静かに微笑みながら言ってみせたりして、
そんな姿はどこか歯がゆいながらも、
プログラムと彼のスケート自体が素晴らしいのだから、それを見ることができるだけでいいではないかと、
こちらもどこか悟った気でおりました。


タカハシが「ファイナルに行けなければ、ゆっくり全日本の準備ができていいのかも」と言えば、
「そういう考え方もあるな」と納得し、

「タカハシのスタジオ解説でオリンピック見るとか楽しいかも」とか、
「お腹が痛くならずにオリンピック見られるってのは朗報」とか、
そんなことまで、チラッと思ってしまったり。私のバカ!(笑)


いや、もちろんね、「行けないはずがない」っていう思いの方が強かったけど、
本人があまり激しく「どうしても」と言ってないのに、




が。


ひとつだけ。


どうしてもタカハシダイスケはソチオリンピックに行かなければならないのだと、
強く強く私が思う理由がある。


だから、「まあ、たとえ行けなくても…」と思うそばから、
「いや、それは絶対にダメだ」と、打ち消す思いがあった。



今季のSPはミヤモトケンジ振付によるサムラゴウチマモル作曲「バイオリンのためのソナチネ」。


バンクーバーシーズン同様、現代の日本人作曲家の曲を日本人が振付けるという、
まさしくオリンピックのために準備されたプログラム。



そしてさらに、この「バイオリンのためのソナチネ」は、
全聾の作曲家であるサムラゴウチ氏が右腕のないバイオリニストの少女のために書いた曲。


作曲者、演奏者ともに壮絶な思いを込めた曲であり、
アイスショーに招待されてタカハシの演技を見たサムラゴウチ氏は、

「命を削って書いた曲です。命を削って滑ってくれることに感謝します」

そのようなことを言って、タカハシの手を握った。


彼曰く、これは「闘いの曲」なのだと言う。



そう。


それだけの思いをいったん引き受けてしまったからには、
タカハシダイスケには、このプログラムをオリンピックという特別な場所で演じる責任が、ある。



私はそのためだけにも、タカハシはオリンピックに行かなければいけないと思うのだ。



有名な方なのでご存じの皆さんも多いかと思いますが、
私はぼんやりとしか知識がなくて、今回初めてじっくりとサムラゴウチさんの経歴を知ったもので、
参考までに サムラゴウチマモルWiki


アイスショーの演技で初めてこのプログラムを見たときは、
タカハシ好みの暗い曲で、最後まで陰鬱で凄惨なイメージだなとしか思えなかったのだけど、
タカハシ自身は「暗闇から光を見つけて希望に向かっていく曲」ととらえていて、
今回、その意味がようやく分かった次第。


技術的に整ったことで、最後のステップの希望に向かう解放感が見えてきたし、
突き上げた右手は、確かに光を指していた。



と、ここまでは表現面での話というか、
私の解釈の話というか。



で、ここから少しばかり技術的なこと。


今まで見てきたタカハシのSPの中で、他の要素はともかくジャンプが最高だったのは2009グランプリファイナルだったな、と勝手に思っていて、
今回はそれ以来、ジャンプに文句がないSPでありました。

2009GPFは四回転入れてないしね。


実は今まで思っていても言わなかったのですが、
このところ、タカハシのジャンプの高さ幅が小さくなっているのが気になっておりまして、
そのあたりがいくらタカハシと言えども「衰え」であり「限界」なのかと思っていたのです。
ごめんなさい。


が、今大会、ジャンプの大きさが戻ってきておりまして、
聞けば靴を以前の重いタイプのものに戻したとのこと。

なるほどね~…


ジャパンオープン、スケートアメリカでのジャンプの不調も、
9月に靴を変えた影響も大きかったようで、
今回、そのあたりがなじんできたことによって、
以前の高さ、幅が戻ってきたのはまったくもって喜ばしいことであり、
復調、どころか新たなステージが見えてきたというか、
これは本当にすごいものを目撃することになるぞと、ひたすらワクワクしております。



というわけで、今回95.55という高得点をたたき出したSPの演技。
おまけのインタビュー付。


これだけの出来なのに、終わってもニコリともしやしないし、
インタビューでも顔が厳しいままで、口調もキリッとしてて、
「こんなの私の知ってる大ちゃんじゃない!」なわけですが、
そういう部分を見ると、
「王の帰還」というよりも「ニューバージョン誕生」なんじゃないかと思っております。


とはいうものの、主役は号泣するモロゾフに持って行かれております(笑)





しかし、ジャンプは素晴らしいけどスピンが下手ですな(笑)


今回、大会直前に前半1本後半2本だったジャンプ構成を前半2本後半1本に変更してプログラムを作り直し、
まずはジャンプを成功させることに重点を置いたために、スピンのレベルは敢えて抑えたということもあるようなのですが、
ということは、これでスピンを整えることができれば、もっと点数は伸びるよという話。

すごいね。



というわけで、チラッと話題に出したので、懐かしい2009GPFのSP。

このプログラムを喜んでくださったcobaさん、
「ソチ用にオリジナル書きますよ!」
とかやる気満々だったようですが、同じようなことはやりたくないタイプなものですみません<(_ _)>






この3本目のルッツに向かう助走の色っぽいことといったら…

んでもって、その直後のスピンで足換えの時に頭を振るのが超絶に好きでして、
でも、これはこの時しかやってくれなくて、ちょっと残念でありました。


演技全体とすれば、オリンピックの時のものが体が軽くてシーズンベストだったとは思うんですけどね。


今の演技と見比べると、スケーティングが今の方がはるかにうまくなってるのがわかって感慨深いです。
この時でも、他の選手と比べれば相当うまいわけですが。


んでもって、実はこの時のルックスが相当好き(笑)





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最終更新日  2013年11月11日 23時02分17秒
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