●スイムトレーニングの種類
(1)ディスタンス
長距離を続けて泳ぐことににより、持久力(長く持ちこたえる力)を高める。
普通、全力の60~80%で泳ぎます。
(2)インターバル
比較的短い休憩時間で、多くの本数を泳ぎます。
・ストレート…泳ぐ距離と休憩が一定であり、一本一本を平均的なタイムで泳ぐ。
・ディセンディング…本数を重ねるごとに、スピードを上げて泳ぐ。
・ディクリージング…インターバルをセットにわり、セット単位で休憩を短くしていくなかで泳ぐ。
・インクリージング…セット単位で休憩を長くしていく為、セットごとにスピードを上げて泳ぐ。
・ベアリング…セットごとに距離に変化をつけていくなかで泳ぐ(ピラミッド)。
(3)ネガティブ
泳ぐ距離を前半と後半に分け、前半より後半を速く泳ぎます。
(4)プロークン
目標とするタイムの距離を分割して泳ぎます。途中休憩を5~20秒入れることによりその目標タイム
が必ず切れるよう頑張らなければなりません。
(5)ハイポキシック
呼吸をコントロール(通常より少なく)して泳ぎます。但しスピードを落としてしまうと、
その効果は得られません。
(6)ミックス
ある程度長い距離のなかで、楽な泳ぎときつい泳ぎを交互に泳ぎます(ピックアップ)。
インターバルのなかで、スピードプレイ(ハード・イージー)として行う場合もあります。
(7)レペティション
比較的短い休憩時間で、少ない本数を全力の90%以上で泳ぎます。
(8)スプリント
無酸素運動(呼吸なし)の範囲内を、全力で泳ぎます。
トライアスロンのスイム練習の場合、トレーニングの為の準備としてドリル中心によるフォーミン
グを十分に行ってください。その上で、ディスタンスによる筋力強化とミックス及びレペティショ
ンなどによりスピードアップを計ります。メイン練習は、やはりインターバルになりますが、時間
に応じ2つ以上のメニューをこなせれば効果的です。最終的に、ネガティブやブロークンなどで目標
タイムを目安に練習できるとよいでしょう。