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2022.05.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類

フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟申請のニュースを見て(フィンランドの首相は36才の女性、スウェーデンも女性の首相)、約1300㎞超の欧州で一番長い露との国境線を持つフィンランドが、拷問・女性への暴行・子供や年寄りも構わず大量殺戮の極悪非道の露軍を自国に侵入させることはできないと考えるのは当然でしょう。露が勝手な理由をつけてウクライナへ侵攻している今と同様に、1939年に「マイニラ砲撃事件」をでっち上げ、それを理由にしてソ連がフィンランドに侵攻した「冬戦争」の歴史がある。その時の露のやり方は今と何ら変わっておらず、ならず者国家・露の非人道的、利己的で且つ己がやっている違法行為を他人の仕業と言う常習犯であるのをフィンランドはよく知っています。

それで、ゆくりなく思い出したのはロシア・コラ半島のリバー・イオカンガでの釣りを終え、コラ半島を想定外の陸路で国境を越えて自由圏内のフィンランドのイヴァロへ抜けた1996年、そして翌年1997年フィンランドのターナー川へ10kgオーバーのサーモンを釣りたくて旅したことを。


(認知症の治療に「回想療法」というのがあり、自分の過去の思い出を繰り返し咀嚼するというやり方です。色んな思い出は頭の中の引き出しに入っているが、しょっちゅう出したり入れたりしないと引き出しが錆びて動かなくなってしまうと、90歳になっても頭がクリアーな作家・五木寛之氏の話です)
最近、始まりつつある小生のボケを少しでも遅らせるべく思い出話を今後少しずつ綴っていこうと思う。


「ターナー川の思い出 Tana-river」
北極圏限界線から北のフィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ロシアのコラ半島を含む地方をラップランドと呼ぶ。




アトランティックサーモンの釣りに嵌まってしまった私は、コラ半島そしてフィンランドのターナー川を皮切りに観光など一切せず(バカでしょう!笑)、
ラップランド(ノルウェー側)のアトランティックサーモンの釣りへ、10㎏オーバーを目指してほぼ毎年通うことになりました。




私が信奉したHSHL(フライキャスティングの方法)を提唱したシャルル・リッツ(Charles Ritz、パリのリッツホテルのオーナー)の著書「A Fly Fisher's Life」にラップランドの釣りの章があり、その中に印象に残った一文がある。以下に翻訳版より引用します。

"ノルウェー、あらゆる釣り人の憧れの国、北極圏の中の野生のパラダイス。魚は多く釣り人は少ない。これが総計何百キロもの長さのフィヨルドに流れ込む川や無数の湖のある地図を見た時に、ほとんどの釣り人が想像する世界である。
私(シャルル・リッツ)の友人の一人・ヴァイキングの国の2千キロに及ぶ水の流れのほとんどの場所で釣り糸をたれたことのある男がその旅行について語った時、言った。
『僕は、まったく未開な土地の中を流れる川を探して北極圏に足を踏み入れた。リンゲンのフェリー乗り場へ行くストルスティンの道路を走っていた時に、やっと車が通れるくらいの道を見つけた。地図によると、この道はラップランドから来ている一本の川にぶつかっているようだった。そこで僕はこの道へ入ってみることにしたんだ。ひどく荒れた道を10㎞ほど行くと行き止まり。そうこうしているうちにさっき言った川へ通じているに違いない小径を見つけた。さぁ、いよいよこれで人っ子一人いない川で釣ることができる。友人と僕は長靴を履き、竿を繫いだ。2時間歩いて我々は川岸の開けた場所に着いた。そこには透明な水晶のような水が流れていた。右側の上流には大きな岩があって川は見えなかった。心臓が高鳴ったよ。何しろ三千キロの旅行をしてやっと理想の場所を見つけ、これから最高の瞬間が訪れるという期待があったから。
僕はフライを選び、幾つかの確実なライズに向かってプレゼンしようと身構えた。

その時だ、突然ぼくは夢を見てるんじゃないかと思った! こんな筈はない! そんなことは不可能だ!
僕は友人に聞いてみた。
「ここまであの小さいラジオを持ってきたのかい?」
「いいや、車の中に置いてきたよ」
僕は幻覚でも見ているのだろうか? 僕は友人の顔を見た。彼の顔も狼狽していた。耳をすます。間違いない。
[​ 第三の男 ​]のメロディが岩の向こう側から聞こえてきていた。岩を回って行ってみると、そこには十歳位の男の子がミミズのついた糸を棒切れに結び付けて岸辺に座っていたんだよ。彼の横の苔の上には脇腹の赤い鱒が何匹か置いてあり、彼は当たりを待ちながら、口笛を吹いていた。それは有名なメロディで冬の夜の間にラジオで覚えたのに違いなかった』、、、、、、”

この話はリッツが、1950年代前半にスウェーデンの北のマルセルブ川のマラングフォスに釣りへ行った時に友人から聞いた話。当時、パリからストックホルムまで飛行機(プロペラ機)、ストックホルムから中継点のナルヴィックまで汽車を乗り継いで12時間の待ち時間を入れて丸二日。ナルヴィックで1泊、翌日ナルヴィックを出てマラングフォスの近くまでに4時間を要している。
(今でも日本から北欧の辺地へ行くのは最短でも2泊3日を要する)

三千キロも旅してやっと辺境の地に着き、
釣り人は一人もいない!とワクワクドキドキしながら、さぁ釣るぞとフライをポイントにプレゼンするその時、「第三の男」の口笛が聞こえきたらそれはショックです(笑)​




さて、長い前置きはここまでにして、1997年パリ経由でヘルシンキへ、ここで一泊、そして懐かしいイヴァロへ。イヴァロ空港から2台のレンタカーでラップランドの道をターナーに向けて走ります。












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Last updated  2022.05.15 15:17:06


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