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2014年08月15日
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カテゴリ: 分類なし
会議は煮詰まると結論がでるもの?


煮詰まる
「この会議での議論もすでに5時間に及び、議論が煮詰まってしまい、発言する者も少なくなってしまった」「今日は一日中仕事だったのだけれど、煮詰まってしまったので外を散歩して気分転換して来るね~」・・・このような使い方に対して違和感がないあなたはこの慣用句の本来の使い方を理解していません。
「煮詰まる」を「(議論が行き詰まってしまって)結論が出せない状態になること」、あるいは、「行き詰まった、壁にぶつかったというネガティブな意味」で使用することが多いのではないでしょうか?でも本来の意味は、「議論や意見が十分に出尽くして)結論の出る状態になること」です。
たとえば「3時間に及ぶ会議の結果、計画は煮詰まった」と書いた場合、これは十分な議論の結果、ほぼ結論が出た(出る)状態にあることをいいます。長時間議論したけれども進展が見られない状態に陥ったというわけではありません。悩ましいのは「煮詰まる」というこの言葉。ある調査によると半分近くの人が「行き詰まった」という誤用の意味で解釈しており、実際に広辞苑など最近の辞書では「行き詰まる」という意味で使われているというケース紹介もされているということです。
つまり、正しい意味で使っても誤って使っても、本来の意味で相手に通じない可能性があるということですね。無難な言い換え表現として「会議の結果、皆の納得する結論に至った」というような言葉を覚えておくといいかもしれません。


さわり
「物語のさわり部分だけでも教えてよ~」・・・このような使い方に対して違和感がないあなたはこの慣用句の本来の使い方を理解していません。
誤用の代表例は「さわり」を「話などの最初の部分のこと」という意味で理解して使う例です。

「広辞苑 第6版」(平成20年 岩波書店) によれば、 さわり【触り】 (1)さわること。手でふれること。また,触れた感じ。 (2) ア (他の節にさわっている意)義太夫節の中に他の音曲の旋律を取り入れた箇所。曲中で目立つ箇所になる。 イ 転じて,邦楽の各曲中の最大の聞かせ所。「くどき」の部分を指すことが多い。 ウ さらに転じて,一般的に話や物語などの要点,または,最も興味を引く部分。「-だけ聞かせる」
となっています。
このように,「さわり」は,元々,義太夫節の「聞かせどころ」「聞きどころ」に当たる言葉でした。それが,一般的な音楽や物語,話や文章などにも使われるようになったのです。ですから,「話のさわりだけ聞いた。」「曲のさわりを演奏してください。」などと言う場合の「さわり」は,その話の最も重要な点や感動的で印象深いところ,曲の最大の聞かせどころなどを指すことになるのです。


すべからく
 「学生はすべからく学業を第一とすべきだ。」と、書かれていた場合、あなたはどういう意味にとれますか?
(1)学生は全員学業を第一にすべきだ
(2)学生は当然学業を第一にすべきだ
すべからく、という音が「すべて」に似ていることから、(1)の意味とトル方が多いように感じます。
本来は(2)の意味で、「当然,是非とも」という意味が本来のものです。
「大辞林 第3版」(平成18年・三省堂)によれば、以下のような記載がされています。
すべからく【須く】(副) 〔漢文訓読に由来する語。「すべくあらく(すべきであることの意)」の約。下に「べし」が来ることが多い〕ぜひともしなければならないという意を表す。当然。「学生は―勉強すべし」〔古くは「すべからくは」の形でも用いられた。近年「参加ランナーはすべからく完走した」などと,「すべて」の意味で用いる場合があるが,誤り〕

皆が誤用してそれが当たり前になってくると、今度は誤用が誤用ではなくなり本来の意味に転じるのが生きた言語ですから、この「すべからく」についてはどちらも正解と言っていいかもしれません。





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最終更新日  2014年08月15日 10時19分20秒
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