守れるもの


最高速でぶっ飛ばされた

気付けばそこは空の中

小さい僕の体

呆気なくも吹っ飛ばされた





痛む右腕押さえつつ

傷む涙は押さえきれず

自分の才能を

恨むしかないのか





「なにもできない奴だな」と

今まで何回も言われて来た

そんな僕に守れるもの

一つもない







2m以上の巨体が飛び交う

そこは夢のまた夢

ちっぽけな僕

毎日昨日の自分と背比べ

何故か負けてる時もあった





石ころ蹴飛ばし思い悩む

悩んでは目を腫らす

不条理、不平等,不公平

そんな言葉を並べては

自分を惨めと哀れんだ





なんにも出来ない奴なんだ

自分で自分に諦めて

自嘲し笑い後に

目を上げて飛び込んだフラッシュ



ランドセル背負った子供

2m以上の巨体トラック

その二つの出会い算

解答早めに残り3秒







なんにも出来ない奴にでも

空に手伸ばして胸張れば

デカイ奴を止める事もある

ジジイの言葉を思い出す






こんなちっぽけな僕にでも

同じようにすれば






考える前に体が動いて

何にも出来ない奴なんだ

このまま死んでも悪くない






最高速でぶっ飛ばされた

気付けばそこは空の中

小さい僕の体

呆気なく吹っ飛ばされた









大きなトラックの体 止まった





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