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2008.06.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日曜、12:30分。 私は携帯(注・電話。この場合は持ち運べるコンパクトサイズの物)を片手にとある人物と連絡を取ろうとしていた。

 奴の名前はHERO。 周知の通り偽名である。


数回のコールの後、奴の気のぬけた返事が聞こえた。

「私だ、君に頼みたいことがある。」


HERO「…だれ?」
阿部「あ、阿部です。」


私は彼に頼みごとを一つお願いした。

 時間を遡ること15分前、私は私の愛すべきバイシコー(注・自転車。空を飛ばないものだけを指す)を止めている場所へとやってきた。
 ここでひょんなことからコンビニへ足を踏み入れる。



阿部「それを君にとってきてもらいたい。」
  「因みに横に自転車の車輪と擦れて付いた汚れがある白いビニールの傘やし~」
HERO「もう四条を出てミッキーに向かってるし、ミッキーのほうが近いしやだ。」

阿部 「…そうか、行ってくれるか君ならそういってくれると思っていた!」
HERO「いや行かんし。」

阿部「…わかった。 財布にあったこの4円をあげよう。」

HERO 「マジで! 分かった俺ミッキー行くわ。」

阿部「新弾のカード3枚あげるから~(といいつつ手持ちのノーマルベララーを抜き出す)」
HERO「どうせコモンやろ?」

阿部 「当たり前です。」


阿部「大丈夫! 君ならできるさ! だって君はHERO(英雄)だろう?(”フルート”で撃たれる。)」
HERO 「もういいから。ミッキー行くから。」

HERO「それにあれ、HERO(ヒーロー)じゃなくてH・ERO(エッチ・エロ)て読むねんで。」

阿部「え? なんて?」

H・ERO「だからH・EROって読むねんて」

阿部「聞こえません。」

H・ERO「だ~か~ら~ H・EROって読むねんて!」

阿部「良く聞こえないよ☆ もっと大きな声で☆」

H・ERO「もういいわ…」



H・ERO「いや帰ってないし。 ミッキーへの道を爆進中やし。」

阿部「ナンだとぅ! このままミッキーに来ると子供たちに『は~い皆ちゅうも~く! この人の名前はエッチ・エロさんで~す』と言うぞぅ! さすれば奴らはまるで訓練された海兵隊がごとき統率の取れた動きで貴様を罵倒し、最後にはズタボロハートのHEROしか残らないという煉獄への一本道が構築されるであろう!」

HERO「やめて~! てか聞こえてたやん!」

~阿部脳内会議室~
阿部α『さてみんな、紅茶は行き届いたかな?』
阿部β『しかしアレだね、面倒になってきたね。』
阿部Ω『ちょっと男子~! 静かにして会議中よ~!』
阿部Σ『もう自分でとりにいったほうがはえぇんじゃねぇか?』

阿部Δ『議長、ご決断を!』

阿部議長『 …押し切れ。』

阿部η『総員、第一種戦闘準備! 持ち場に着け野朗共ぉ! 俺の艦にグズは要らねぇ!』
阿部各員『イエス、サー!』
阿部η『言葉の頭と尻にサーを付けろ!』
阿部各員『サー、イエスサー!』

阿部α『忙しくなりそうだね…。 しかし今日のダージリンは格別だねぇ…』


~阿部脳内会議終了(この間約2.03秒)~


阿部「なんだって~! 取りに行ってくれるってのかい!?」
HERO「いや誰もそんなこと言ってなry」
阿部「いやありがたい、じゃあミッキーに持ってきてね~ありがと~」
HERO「ちょ、ま」

こうして、彼との連絡が途絶えた…。


 ベッドのそばに老人が座っていた。
傍らには彼の孫だろうか、好奇心旺盛な瞳が老人を見つめていた。

 「それが昔、私の友人が話してくれた物語だよ。」
そういって老人は過去を憂うように目を細めた。 
 彼はこの物語を孫に聞かせたというより、自らの過去を反芻しただけなのかもしれない。

孫は、老人に問いかけた。
「おじいちゃん、HEROは傘を届けたの?」
その問いに老人は悲しそうに目を伏せ、いいや、と首を振った。
「彼は届けなかったよ。 阿部は大会が終わった後その傘をとりに行かなければならなかった…。」

そういって老人は孫の頭を撫で、もうおやすみ、と諭すように言った。


 少年が眠りに付いた後、老人は傘立てをじっと見つめていた。

  そこには、横に自転車の車輪と擦れて付いた汚れのある白いビニールの傘が立ててあった。



【end...】





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最終更新日  2008.06.24 22:34:08
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