CYNICAL×TALBO

CYNICAL×TALBO

2004/10/25 GLAY

『時空を越えたスペシャルな夜』

GLAY ARENA TOUR2004 THE FURSTRATED-extreme-
2004年10月25日 長良川国際会議場


「10月8日「GIFU POWER COUNTDOWN30」にてGLAYから重大告知あり」と
RADIO-80(FM岐阜)のHPと放送内で告知された。
GLAYオフィシャルサイトでの告知が一切ないまま迎えた8日、
10月25日長良川国際会議場でのGLAYのライヴが開催されることが発表された。
3月の木更津市民会館以来の「地域優先ライヴ」は、ファンの間でシークレットライヴと呼ばれていて、
全国ツアー中に、たびたび登場する。

6年振りの岐阜公演。
6年前と同じ長良川国際会議場。
6年間GLAYが再び岐阜を訪れるのを待ち続けたファン、
6年間GLAYを待ちきれず県外のライヴへ足を運んでいたファン、
みんなが待ちわびていた岐阜公演。
突然の岐阜公演の決定。誰もが「何で今、岐阜に?」と疑問を感じていた・・・。
ライヴは、予定より15分押しで幕を開けた。
『THE FRUSTRATED』、『ALL I WANT』とハードなナンバーが並び、オープニングから会場の熱が上がった。
「6年ぶりです、長い間待たせました。待っててくれてありがとう。今夜はスペシャルな夜です。一緒に楽しみましょう。それでは、まだまだハードなナンバーが続きます、『MERMAID』」とTERUの紹介で曲が始まる。
ステージを右へ左へ移動しながら、いつもよりテンションの高いGLAY。
「夏にEXPO来た人~?」とTERUの問いかけに、客席のほとんどが手を挙げる。
そして、「夏のEXPOの思い出の曲を」と『Blue Jean』が始まった。
『May Fair』からはミディアムな曲が続き、1曲1曲が終わるたびに自然と拍手が起こる。
『軌跡の果て』では、力強く、聴いている側が瞬きを忘れるほどの歌声を聞かせた。
長い拍手が鳴り止み、会場が凛とした空気に包まれる中、
「今日は今までで1番の『軌跡の果て』が歌えました。ありがとう。…6年前に来た時は、辛いことがあって…うん。辛いことがあっても、ライヴはやらなきゃいけない…」と真剣な眼差しでTERUは語った。
6年前の岐阜のライヴは1998年5月3日。
元X Japanのhideの亡くなった翌日だった。
GLAYデビュー10周年のこの年、TERUとTAKUROは、hideが亡くなった33歳になった。
JIROとHISASHIは32歳だ。
GLAYにとって節目の年に、この場所に“何か”を求めて来たのか…。
岐阜は辛い場所であり、大事な場所なのかもしれない。
だからこそ、今、岐阜でのライヴ開催を選んだのかもしれない。
『ピーク果てしなく ソウル限りなく』では、
間奏のwow wow glorydays wow~を客席と掛け合うのが恒例になっている。
マイクを通さずTERUが叫ぶ毎に、客席の声も大きくなる。
毎回、この掛け合いの時のTERUの声量には驚かされる。
会場の後ろの方に居ても、肉声がはっきり聞き取れるからだ。
つづく『BUGS IN MY HEAD』は、テンポが普段のライヴより速く、ステージ上のテンションの高さを感じさせた。
「夢を持ってる全ての人へ歌います。BEAUTIFUL DREAMER!!」と本編最後の曲が始まった。
イントロが鳴ると同時に、TERUは腕を広げ会場を見渡す。
間奏では手で照明を避けながら2階席を見上げ、ダブルピースを送るシーンも。
「アンコール」の声が響く中、
HISASHIがドタドタドタとステージへ駆け込んできて、アンコールの声は歓声へと変わった。
JIROはタオルを、TERUはペットポトルを投げ込み、会場を湧かせる。
アンコールは、ミディアム系の新曲『ホワイトロード』で幕を開けた。
会場がしっとりとした空気に包まれた中、ハードナンバー『口唇』、『誘惑』に続く。
この時、メンバーの表情や動き、全てが1998年のGLAYのように感じた。
「みんなは右からね」と曲の前に、サビで踊るゴチダンスの練習。
実際よりも遅いテンポに合わせてのダンス指導後、
「ラストナンバーです。南東風!!」とイントロと手拍子スタート。
サビのゴチダンスを難なくこなしたファンも、うまく踊れなかったファンも笑顔が絶えない。
間奏で、レゲエライヴの様にタオルを頭上でグルグルと回して、
間奏が開ける時にタオルを投げるのが恒例のこの曲。
そのため、あらかじめ首にタオルをかけているはずのTERUが、タオルを掴もうとしたら首にタオルが無いことに気付き、あたふたしながら、何も持たずに手を回し、タオルを投げる振りをし、会場の笑いを誘った。
最後は、仮面ライダーの変身のポーズの様なキメポーズを会場みんなで決めて演奏終了。
TERUは『南東風』で使うはずだったタオルを客席へ渡し、
HISASHIは飲まなかったペットボトルの水を最前へ手渡し。
TERUは客席から直接ファンレターを受け取る。
普段のライヴでは有り得ないようなことが起こるのも、
ライヴ中TERUが何度も口にしていた「今夜が“スペシャルな夜”」だからだろう。
この約3週間後、次の「地域優先ライヴ」hideの故郷・横須賀でのライヴが待っている。
横須賀でのライヴは、hideミュージアムのオープン時に、
hideミュージアム内のライヴスペースCafe Le PSYENCE以来になる。
横須賀のライヴでは、どんなスペシャルな夜を魅せてくれるのだろうか。

セットリスト
01.THE FRUSTRATED 
02.ALL I WANT 
03.MERMAID 
04.天使のわけまえ 
05.BLAST 
06.Blue Jean 
07.May Fair 
08.都忘れ 
09.SPECIAL THANKS 
10.Missing You 
11.WET DREAM 
12.coyote,colored darkness 
13.原色の空<Cloudy Sky> 
14.STREET LIVE 
15.軌跡の果て 
16.Runaway Runaway 
17.Billionaire Champagne Miles Away 
18.ピーク果てしなく ソウル限りなく 
19.BUGS IN MY HEAD 
20. BEAUTIFUL DREAMER 
EN01.ホワイトロード 
02.口唇 
03.誘惑 
04.南東風



© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: