あゆむ亭

あゆむ亭

「石棺」


恋愛モノなんですが、なんていうんだろう。すごく身につまされた。
脚本、主演が劇団主宰であるチクロ氏。
人に対して今一つ踏み込めないなんだか全てを諦めてしまったような女。
頭は良いはずなのに先に進もうとしないヒモ男。

同じ日常の中で全てに諦めたようにヒモ男に小遣いを渡し続ける女。

ある日女の若い頃の日記を読んでしまった男が知る女の過去。
それは時代の波に飲まれながらゆっくりと崩れていってしまった女の記録。

日記を読み終わり男は混乱していた。
日記を読んでしまったことを女に知られてしまった男。
男は今まで隠していた事実を告白する。

ラストに女が何度も男を祭りに誘う。
何度も誘われながらはぐらかし続ける男。

だが最後に男は女と一緒に祭りに行く。
女の誘いに根負けしたわけではない。
たぶん女が言わない本当の意味を感じたからだろう。

幸せってなんだろう?
そばにいるってただ一緒にいるだけじゃないと思う。
なんだかいろんな意味で身につまされた。

チクロ氏の人間観察の凄さに驚かされた。
痛いけど良い芝居でした。

普段は…なチクロ氏ですがなんで舞台に上がるとカッコイイかな~
惚れませんけどね。(^^ゞ

2005.8.27 あげひげ

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