Running&Climbing

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第20回長沼町駅伝大会

第20回長沼町駅伝大会


2007年9月23日(日)



『チームとしての参加』


私はこの6月まで担当していた得意先が7月から100%変更になりました。勝手がまだまだわからずそれ相応に苦労中。そのストレスを発散すべく今年は走友会の練習会にも熱心に参加しています。8月26日には北海道マラソンの壮行会(アルコール付き)を兼ねた練習会があり、当初は不参加の予定だったこの大会へアルコールの酔いに乗じて初エントリーを済ませました。そして個々の走力に応じたチーム編成が施され、私はBチームの第一走者に任命されたことを後日知りました。

襷


大会当日は現在解体工事中の旧北海道拓殖銀行本店前を7時に出発する長沼温泉のバスに揺られて出発。日曜日早朝の道はスムーズ至極。しかし駅伝自体が参加2度目の私。1時間のドライブ中、妙な緊張感に襲われ始めました。緊張した人間がどこに違和感を覚えるかというとお腹。下腹部に痛みが発生します。どんな大会でも緊張一つしたことのない私なのでこれはとても稀なこと。会場が待ち遠しくて待ち遠しくて・・・。

横断幕1横断幕2


ようやくここに到着し、思う存分用を足すと(笑)開会式。

開会式


私は5km区間の第一走者なのでこれを棄権してストレッチ~アップ。3チームが出走する我が走友会で同じく第一走者を務めるI会長と優に1km以上2km未満の距離を走ります。 「いつもこんなに速いペースでアップをするんですか?それもこんなに長い距離を」 「ああ、いつもだよ。アンタと違って俺ぐらいのトシになるとアイドリングをたくさんしないとさ」 こんな話をしながら。 

9時30分の号砲を前にスタート地点へ。

スタ-ト


着替えとアップを済ませた第一走者がワンサカ。鼻息荒い皆の衆。最後に今度は小用を済ませます。どこのチームも第一走者とアンカーには速い人を配置しているのでしょう。言いようのない不安に包まれる自分がいます。係員が点呼を取るとDNSはわずか1チームで出走は約70チーム。ランシャツランパンの高校生もいれば学校ジャージを身に着けた少年少女の姿も。控えめな胸中(悪くても半分以上の位置で第二走者に襷を渡したい。そして最低目標は21分切り)

号砲一発。



『賽は投げられた』


猛ダッシュです。人格が豹変しました(笑)。スタート直後の右左折で小砂利に足を取られて転倒しない程度のダッシュです。2度目の右折では我が走友会ナンバー2のMさんをも(一瞬)抜き去るほどの暴走。しかしそれはあくまで暴走でしかなく、あっさりと交わされます。右側の民家から子供が数名「頑張れ~!」 私はそれに対して大きく右手を振り返します。500m程の直線で先行するランナーの数をカウント。1・2・3・4・5・・・、19位です。私は参加約70チーム中の19番目に位置しています。関節痛も幸い感じません。係員に誘導されるまま左折を2度。前方とは程好く間隔が開き、気持ち良く走ることができます。途中で走友会のSさんが写真撮影をしてくれています。このSさんとは今日が初対面。腰にコルセットを巻いている姿をスタート前に見ていました。そこの故障で最近走れていないそう。Mさんの姿は徐々に遠ざかります。これは走力の違いから言って妥当なところ。サッカーウェアを着て走る若者を捉えます。早くもゼーハー喘いでいる様子。部活動か何かの延長で今日は出走しているのでしょう。しかし私も体感的に3分45秒/km程度と思われるこのラップがキツくなってきました。なので過呼吸に陥らないよう吸った息を全て吐くことを心掛けます。

長い直線を抜けると右折。それまで後方から聞こえていた激しい息づかいの主に交わされます。それは今朝我が走友会とバスに乗り合いでここまで来た某マラソンクラブ随一の女性ランナーOさんでした。わずかずつ背中が遠のくそのOさんは第二走者のご主人に襷を渡したとあとで知りました。

心肺機能が悲鳴を上げ始める頃、その苦しさに耐え切れなくなった私はついに時計に目を落とします。するとそこには(10分48秒)と刻まれていました。距離表示の全くないこの大会。ましてや初参加で初めて走るコース。それまでの体感から判断してここは2.7~2.8km付近と推測します。では残り2kmと少々を悔いなく走りましょう。(でも苦しい、苦しい、苦しい、苦しい)

左折すると更に長い直線。この辺りでついにそれまでのラップを維持することができなくなりました。Mさんの背中は完全に見失っています。Oさんの姿もかなり前方へ。10m程前にいるランナーも先程までより明らかに足の運びが鈍くなっています。ですがその人に追いつけません。追いつけないのですから私の足の動きも鈍くなっているのでしょう。(苦しい、苦しい、苦しい、苦しい)


《 ず~~っと向こうに群集が見えてきた。あれが中継所なのだろうか。そうであってほしい。苦しい、苦しい、苦しい、苦しい。心臓が苦しい。肺が破裂しそうだ。残り距離はどれぐらいあるんだ。あと何分ぐらいこの苦しさに耐えたら良いのだ。でももう時計は見ない。1つでも順位を上げ1秒でもタイムを縮めることがチームプレーなのだから。やっぱり苦しい、苦しい、苦しい、苦しい。心臓が口から飛び出てきそうだ。少しペースを落とそうか・・・。イヤ、ダメだ。苦しいのはせいぜいあと3~4分。だから耐えるのだ。俺は耐えられるのだ。耐え続けるのだ。遥か彼方に見えていた群集はやはり中継所だった。次々と襷を渡す姿が見えている。俺はその200m前で襷を右手に取り最後のダッシュを試みる。第二走者のAさんがハッキリ確認できた。時計は全く見ない。順位も気にならない。ただただ無我夢中で腕を振り足を前へ。Aさんが受け取りやすいよう襷を地面と平行にしよう。両手でそれをつかみなおす 》


そして・・・・・襷は繋がった。 


19分47秒。約70チーム中19位。 Bチームは23位でフィニッシュ。


練習では出せっこないラップを記録する不思議な種目【駅伝】



ゴール売店





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