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あじゅ子@ 〉せいやんさん ご無沙汰しております。 きちんとご報告も…
Dec 9, 2011
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カテゴリ: 記憶


とあるところで、とある方の仮のハンドルネームを見て

ふと とある方を思い出した。



その方は、数年前に亡くなった。




その昔、まだ若くてかわいかった(?)わたしを

とてもかわいがってくださった お爺様だった。

いや。お爺様といったら、失礼なのかもしれない。



いくつになっても元気、とは、この人のためにあるというような感じで、

人生を元気に謳歌しているような方で、






彼はとても資産家でいて、またビジネスの才能にも恵まれていたそうで、

某有名すぎる大企業の重役のボーナスなんかも、

その方にはほんのポケットマネーにすぎず、

引退された後も、力をもてあまして、海外で起業し、

それがまた成功したりなんかしてて。



幾人かの方々に、孫のように、娘のように、当時かわいがっていただいたが

その彼が一番、年齢は上なのだが、一番私に対する下心もあり、って感じで。(笑)

色気のある老人で、でも紳士的で、すごいおもしろくて、クレバーで、

興味深い方だった。




わたしが彼に出会ったのは、そのとある大企業の重役をされてた頃で。

当時シドニーにいたわたしに、






当時のわたしは、ビンボー学生だったにもかかわらず、

人からモノをもらったりすることが好きではなく、

もちろん、自分には似合わないブランド物なんかにも興味なんてなく、


それよりなら、一緒にお食事をさせていただいたり、

ふたりで語り合ったりする時間をいただける方が ずっと嬉しい子だったので、



まぁ、そんで、終わりごろには、わたしは飲みすぎたワインなんかで

べろんべろんに酔っ払ってたりするわけだがww




わたしが、学校を卒業して、いよいよ日本に行くことになったとき、

日本から彼の親友という方も連れてきて、わたしに紹介してくれた。

わたしに連絡を取りたいときは、

もしくは、何かあったときには、この人を訪ねるといい、と。



わたしの日本語がかなり怪しかったためか、頼りないためか、

他にもいろんな方が、何か困ったことがあったら、連絡して来いよ、と、

日本での連絡先をくださったのだけれど^^;

ま、結局、帰国後半年でどん底に一気に落ちいってしまった時には、

その誰にも連絡する気にもなれず、ひとりでさらにさらに深みにはまって

人間不信に陥ってしまったわけだが。

それももう、遠い昔の話。






その親友の方がオーナーをされてたお店の名前が、その今日見かけたハンドルネーム。

その親友の方のお顔は、もう覚えていないけれど、

お名刺は、いまだに名刺アルバムにしまっている。

お店の名前は検索しても、別な業種のお店が出てくるから、

もう無くなったのかもしれない。




わたしを かわいがってくださったそのお爺様は、

その 前の晩までまた たくさん遊んで、楽しんで、

そして、次の朝、ゴルフへ行く約束をしていたが

ホテルのロビーに、時間になっても現れず、連絡もとれないので、

ホテルマンに部屋まで行ってもらうと、

ベッドの中で、眠ったまま亡くなられていたそうだ。

と、

そのとき待ち合わせをしていた方から 後に聞かされた。



○○さんらしいね。

と、彼と私をよく知るその方と、彼を思い、一緒に微笑んだものだ。




豪快に愉快に生きられた方。

死にざまは、あっけなく、突然で。

でも、まわりに悲しみはなかったそうで。

それくらい、人生を謳歌し、

そしてまた、椿の花が、ぽとりと落ちるように、

潔く逝かれた。






30代も半ばになると、いくつかの死を経験する。




ひとりの人間の 生きざま。

死にざま。




わたしは、将来、

どんな死にざまをさらすのだろう。


彼のように、

死んだ後、くす って、彼女らしい死に方だね、って、


そんな死に方できたら、

そんな生き方が

これからでも できたらいいな、なんて、

思ったりした

今日この頃でありました。











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Last updated  Dec 9, 2011 06:52:56 PM
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