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我が家の庭にあるライラックは貧相な木なので、今年も咲くだろうか、と毎年心配していますが、ようやく開花しました。

ライラックは良い香りがするので、香水の原料にもなっているそうですが、我が家の1本だけでは、花に鼻(ややこしい表現ですね)がつくくらい近づかないと分かりません。
ライラックは耐寒性も耐暑性もあるので日本各地、どこでも育つはずですが、なんとなく北海道の木というイメージがあるのは、それだけ多く植えられているということでしょうね。
札幌市を代表する木となっていて、毎年5月の下旬に、大通り公園でライラック祭りが行われています。
ライラックには「リラ」という洒落た別名もありますが、北海道に住む私たちは、この木を指して「リラ」と呼ぶことはあまりありません。
以前、札幌-旭川間を走っていたL特急にも「ライラック」という愛称が付いていました。
その一方で、「リラの・・・」という題名の歌謡曲はいくつかあるようですが、「ライラックの・・・」という歌はなかなか見つかりません。
手持ちの楽譜では「リラ」の付く曲、写真の2点が見つかりました。昭和20年代初期の歌で、この時代は特に、洒落た響きのある「リラ」が好まれて使われたのでしょうね。

ただ、札幌ライラック祭りでは、地元の人にとって慣れ親しんでいる名称の「ライラックのうた」という合唱曲が歌われることがあるそうです。
2文字と、5文字の違いが影響しているのでしょうか。5文字の「ライラック」では歌を作る時の制約が大きいかも知れません。
昨年、ある施設の「施設の歌」を作曲させていただく機会があって、すでに別の方が作った詞に曲を付ける作業をするという、大変貴重な体験をしました。
詩の中に使われている言葉、特に名詞の文字数、そしてその名詞の持つニュアンスが、曲調に大きく影響するということを実感し、おおいに勉強になりました。
あくまでも私の場合ですが、「ライラック」を使って作曲するとなると、「風ーに ゆれてるライラックー・・・」のように、2拍子のややテンポの良い童謡のような曲が浮かんで来ます。
一方、「リラ」の方を使えば、「リラの 花咲く この街にー・・・」のように、6/8拍子を基調とした2拍子系の、ゆったりしたブルースのような曲が浮かんできます。
なんか、あまりにも平凡な曲になりそうなので、この辺りで止めておきます。