2022年08月24日
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カテゴリ: 牧場
7月20日、音更町の十勝農協連家畜共進会場で「第51回十勝総合畜産共進会」(十勝農協連主催)が開かれました。3年ぶりの開催です。


今年はコロナ禍と、馬パラチフスが発生したこともあり4箇所が中止。開催された浦幌と音更の上位馬や、他地区の馬が集まって行われました。
入り口で検温も行われるなどコロナ対策も実施した上での開催です。
馬が少ないことはもちろん、畑や牧草の忙しい時期。それでも、共進会を途絶えさせないという生産者や関係者の努力で続いています。
釧路地区でも2週間前に開かれたそうです。

牛の共進会も隣で行われています。開会式は合同で、牛と馬が1頭ずつ。馬はフジダイビクトリー産駒の1歳牝馬、五月ノ麗奈です。



上位馬にはさまざまな賞品が!
アブをとる「アブキャップ」もあります。




まずは、体高、胸囲、管囲(脚)の測尺。
なかなか枠場に入らない子も…
自然と、関係者が手伝いながら進んでいきます。





審査は1頭ずつ馬を立たせたり歩かせたりする「個体審査」と、馬を部門ごとに並べる「比較審査」の2種類が行われます。
個体審査は、馬事協会の職員らが、立ち姿や歩く姿を確認。



この顔に見覚えはないですか?
なんと、コマクインが出ていました。子はカクセンキングとの牝馬。





立たせてから、三角の線の上を歩きます。以前は速歩と並歩でしたが、今は並歩だけになったそう。





終わってから、比較審査です。
繁殖牝馬4頭、1歳雌7頭、雄3頭がそれぞれ横に並びます。
職員のほか、馬関係者が馬を見定める時間です。




同様に審査を行い、名前を呼ばれた馬が1等賞となります。


上位馬をご紹介します。担当者の講評は、これからばん馬を学ぶ人たちへの勉強になればと載せます。あくまでも共進会における審査方法に基づいているので、競馬で走るかどうかとは別物です。
また、毎年共進会に向けた馬づくりをされる方もいるのですが、今年は行われるかどうかがわからなかったこともあり、馬を準備できた方が少なかったかと思います。あくまでも共進会復活のために馬を用意した、という方が多いように思いました。

3歳以上雌 子付

1等




繁殖牝馬は差がなかった、と前置きしつつ、講評した馬事協の山下氏は、「肋(ろく)に伸びのあるはりがあり、背中は後駆の重量が前に伝わる。肩もほどよい傾斜がある。子は2月生まれとはいえ一番大きい。母の良い所を持っている」とべたぼめでした。

2等
3301 ルックアップ



父芯情の純ペルシュロンです。帯広の上見さんは純ペルを生産し続け、いつも共進会に出品していて楽しませてくれます。子の父はエラン ド ネスクです。
「馬格に恵まれた。純ペルにしては大きい。子も良い発育。ただ、トモの歩様に少々乱れがあり次点とした」とのこと。

3302 コマクインは3等賞。「16歳だがバランス崩れていない」。ただ、裂蹄がありました。
あれだけ活躍馬を輩出していて、この評価は素晴らしいですね。


1歳雌

1等1席
3101 凛(父ミンナノマルゼン、母夢)



とても雰囲気のある子でした。講評は「馬がきれいに仕上がり、前駆、中駆、後駆への移行が素晴らしい。立ち馬も、馬が調教されており良く見せている。生産者の努力が伝わる」とのことです。


1等2席
3102 初夢(父アローファイター、母ワタシノユメ)



ぴしっと立っていて「ぴくりともしない従順性。馬体の移行もすぐれている」とのことでした。
1等の2頭は同じ生産者(3101の出品者は別)。生産した本別の新津さんは「共進会があるかどうかわからなかったから、ただ、競馬に向けて育成していただけです」と話していました。


2等の3105汀明(父スギノハリアー、母汀勝)の美しさは目を引きました。



上位2頭に比べると「肩の深み、厚みに劣る」といい、少し細かったかな。これからの成長が楽しみです。


1歳雄

1等
3003 力哉(父マルニセンプー、母ウィナークイン)



雄は2等の3001が大きくとても目立っていたのですが、この子も雰囲気があり、共進会にでる1歳牡馬かっこいい!! とほれぼれします…
講評は「体高などは3001に劣るが、後駆の充実が素晴らしい。背中に対する移行や肩の状態が良く、4つ足で体重かけている。歩様はNo.1で品位も一番よかった」

2等
3001 虎鉄(父カネサテンリュウ、母富士子)





「重厚感があり、牡馬らしい」という通り、馬格の良さは目を引きました。


この後、各部の1等が並び最高位を決定します。
そして最高位に選ばれたのが、繁殖牝馬の晏松姫でした!

「子の発育がいい。抜群。子どもたちが競走馬になったと聞いて納得」とのコメント。
繁殖牝馬としての良さなので、子どもの発育も大きなポイントです。





「当歳馬も、来年の全道も楽しみ」とのこと。今年は11月に当歳馬展示会を開催予定。
来年は4年に1度の「北海道総合畜産共進会」が行われます。今年の当歳は両方に出られるので、楽しみですね。
ちなみに全道では農用馬は同じく繁殖と1歳、参加がなかった2歳と、ポニーと道産子も参加します。





三角屋根の建物は、競馬場の向かい(厚生病院のある場所)に建てられていた歴史ある施設です。
アグリアリーナの隣にある家畜市場は2025年に向けて新設予定で、秋には現在地の南側で工事が始まるようです。ただ、現在の施設も使っていくそうです。




取材/小久保友香、小久保巌義





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最終更新日  2022年08月24日 10時50分09秒


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