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★ 星満ちて
★
滴り落ちた汗に
君の笑顔が浮かぶ
僕はドラムを叩いてる
一心不乱に叩いてる
ピアノは今夜も
即興で
ジャズを奏でる
君は
部屋の隅に踞り
細い躰を小さく揺らす
今夜は星満ちて
風が流れ
梢の音が ボーカルで
静かに夜が更けて行く
だから
今夜は
眠れそうかい
By.星原女瑪.(2014.4.03)2017.6.24.
(注意:詩の転載を禁ずる:シェアはご遠慮下さい)
★★★
最近は再掲が多くなり、
大変に恐縮しております。
新しい詩を産み出すことは、
詩を完成させるのは、
実に難しいです。
何度も推敲を繰り返し、出来上がります。
れでも満足な詩は、
なかなか書けません。
多分、私の力不足なのでしょう。
詩を作品として放つことには、
勇気が要ります。
詩人、萩原朔太郎は、
【詩は、言葉以上の言葉】
と言っています。
その様なものが、簡単に出来る筈もなく、
もちろん作為では出来ません。
拙い詩ですが、 読んで下さり、有り難うございました。
By.星原女瑪.2017.6.24.

短編小説・ 心ゆくまで
・は、下段に記載しています。
続きは執筆中です...いま少しお待ち下さい~🙇.



***------*------*-----*------*------*------*------***
ミステリーロマンの世界へ、
ようこそ。
拙い小説ですが、
読んで戴けましたら幸いです。
其の四の(1)
沙織を抱えた柿谷は、小走りに葬儀場の裏手に周った。
鉄扉を押して道路に出ると、すぐ近くにステーションワゴンが止まっていた。
ドアを開けて沙織を座らせてから、車のハッチバックを開けた。
それから再び沙織を抱き上げて、後ろの広いスペースに寝かせた。
『沙織さん、ほんの少し待っていてください』
柿谷の言葉に、
沙織は『はい』
と、素直に答えた。
その言葉を聞くと、
柿谷は慌てた様に走り去った。
半時足らずで戻った柿谷は、
運転席から振り向いて、
『さあ、これで大丈夫ですよ。
沙織さん、少し長く掛かりますが我慢してくださいね』
『はい、何時までも我慢しますわ』
柿谷の優しい眼差しに、沙織は力強く答えた。
二人を乗せた車は、首都高速を抜けて、中央自動車道に入った様だった。
『沙織さん、疲れたら眠ってくださいね』
黙り込んでいた柿谷が、言葉を掛けて来た。
『柿谷さん、私には気遣いなさらないでね。中央道を走っているのかしら…』
『分かりますか。西に向かっています。もう調布ですから、あと少しの我慢です』
『あら、だいぶ都心を離れたのね。何処に連れて行って呉れるのか、楽しみだわ』
沙織は視線を上げて、声を掛けた。
『沙織さんに嬉しいと言われると、僕も嬉しいです』
少し弾んだ声に、沙織は味わった事のない喜びと温もりを感じた。
沙織は目を閉じて、その至福の時を噛み締めた。
ふと眠っていたのか、
『沙織さん、やっと着きました』
柿谷の言葉に目を開けると、車のガラス越しに木々が見えた。
柿谷は一旦おりて戻ると、車を廻してエンジンを切った。
『沙織さん、さあ入りましょう』
柿谷は言いながら、沙織を抱き上げた。
大きめのベッドに降ろされると、ベビーピンクのカバーが優しく目に映った。
扉は引き戸になっているらしく、今は開け放たれていた。
『沙織さん、ここは八王子の丘の上ですよ。』
『あら、いい所ですね。柿谷さん、何から何まで本当に有り難うございます』
沙織は軽く頭を下げた。
『いやいや、僕の身勝手にした事で…』
柿谷は、含羞んだ様に目元を細めた。
続く】
By.星原女瑪 2017.6.03.
*------*------*------*------*
其の三(3)
柿谷の言葉に少し安堵した沙織は、 優しい陽射しに包まれている様な気分がした。
沙織は、明日は必ず迎えに来ると言った柿谷を、今は信じる事が出来た。
優しい眼差しと、心に染み入って来る穏やかな声が、今は懐かしかった。 軈て沙織は、百合の香を感じながら、いつか深い眠りに落ちた。
沙織がはっと気付くと、音楽や人の声が聞こえた。
目を開けると、母の竹が覗き込んで声を掛けて来た。
『沙織さん、貴女は幾つになっても美しいままね。
死んでしまった今も、なんて美しいの…。』
そこまで言うと、竹の涙がポトポトと沙織の頬を濡らした。
『お母さん、何時までも死人を見ていたらいけないわ。
少し休みましょう。さあ、向こうへ…』
姉の由起子が、丁度いいタイミングで竹を連れて行って呉れた。
沙織は胸苦しいほどに、辛かった。
母親の悲しみは、沙織を苦しみの淵に沈めた。
少しすると、
『ご遺族の皆様、お夕食の支度が整いましたので食堂に起こし下さい。』
アナウンスが流れた。え、私ったら夕暮れまで眠っていたんの…。
驚いた沙織は、思わず呟いた。
暫くして辺りが静まると、柿谷の顔が浮かんだ。
あの時に見た彫りの深い端正な顔が浮かぶと、
沙織は何故か物悲しさを感じた。
私ったら、柿谷さんが恋しいのかしら…。
そんなことを想ってみて、沙織は顔が火照るのを感じた。
それは、輝久には感じた事のない感情だった。
少しすると、夕食の香りが仄かにしたが、沙織は食欲を全く感じなかった。
静まり返った部屋の棺桶の中は薄暗く、
保冷剤でヒンヤリしていたが、寒さも感じず妙に居心地が好かった。
その内に、沙織はまた深い眠りに落ちた。
火葬場の炉に火が入り、台に乗せられた沙織の傍らには、
何人もの人が詰め寄って来た。
『ねえ…待ってよ。お母さん、由起子姉さん、お兄さん、私を焼かないでよ。
お願いだから、焼かないで…。』
沙織は必死に叫ぶと、額に脂汗が滲んだ。
心臓がバクバクと悲鳴をあげ、苦しくて気が遠退きそうだった。
『誰か…誰か助けて』
しかし沙織の叫びは聞こえないらしく、
誰もが泪したまま沈黙のうちにいた。
『沙織さん、沙織さん、………。』
誰かの呼び声に、はっと目を開けると、柿谷が覗き込んでいだ。
『柿谷さん。私、あと少しで焼かれる夢を見ていたの…。とても怖かったわ。』
『そうでしたか、額の汗はその所為ですね。』
柿谷は言いながら、沙織の額を優しく拭った。
ハンカチの青葉色が、沙織には新鮮に映った。
『沙織さん、迎えに来ました。さあ、僕と行きましょう』
『柿谷さん、お待ちしていました。本当に嬉しいです。』
柿谷は佐織を軽く掬い上げると、走るように出口へ急いだ。
続く 】
By.星原女瑪.2017.5.6~7.
(注意 ・文章の転載を禁ずる:ブログのシェアはご遠慮下さい
)
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其の三(2)
花束が揺れた所為か、百合の香が一層つよくなり二人を包んだ。
『ねえ、柿谷さん。
どうして私の声が聞こえたりするのかしら…』
沙織は正直な疑問を、投げ掛けてみた。
柿谷は沙織を覗き込む様に少し身を乗り出して、
『そうですね。僕にも確かな事は言えませんが、
僕にとって沙織さんは、生きた人なのですよ。』
『そう…。』
『不思議なことですが、僕の中で貴女は生きているのです。
だから声を聞くことも美しい瞳の様子も、僕には感じられるのです。』
『そう…。』
会話が途切れると、柿谷は焼香台の小さな遺影を覗き込んで見詰めていた。
その柿谷の背中に向かって、沙織は疑問を投げ掛けた。
『柿谷さんか私のことに気付いたのは、いつ頃からなのですか』
すると柿谷は、静かに向き直り、
『救急車の中で、沙織さんに付き添っていた時です…。
僕が沙織さんの手首に触れたら、
凄い勢いで脈打っているのを感じました。
僕は驚きましたが、嬉しさのほうが先走って…。
咄嗟に笹本さんに声を掛けたのですが、
相手にして貰えませんでした。』
『そうだったのですか…。どうも有難う。』
沙織の微笑に、柿谷は優しい眼差しで頷いた。
『沙織さん。それでは、僕は帰ります。もう30分が過ぎてしまいました。
実は、防犯カメラに細工をしたもので、長くは居られないのです。
増して、警察の安置所ですからね。』
『そうだったのね。寂しくなるわ。』
沙織が思わず弱音を吐くと、
『大丈夫ですよ。沙織さん、よく聞いてくださいよ。
明日は午前中に葬儀場へ移されます。
しかし、心配しないで僕を待っていて下さい。
貴女が火葬場で焼かれる事はありません。僕が必ず迎えに行きますから、
安心して待っていて下さいよ。』
柿谷は力強く言うと、沙織の肩にそっと手を置いた。
『そう…。私は柿谷さんを信じて、待っています。
本当に有り難うございます。信じています。』
沙織の言葉を聞くと、柿谷は間も無く帰って行った。
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