×1再婚★TOKYO曇りのち晴れ

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がんばるバツイチ再婚★

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Apr 13, 2004

口の上手い男だった。
結婚しようとか、最初から言って来た。

それほど、惚れていた訳でもない。
でも、好きだ、愛してると言われていたので、
惚れられているのだろうと思っていた。

付き合って、2年位した時、妊娠した。
正直、金もない、アルバイトで、その日暮らし、
借金癖が有る、将来性のない男だった。

しかし、「今は生活も安定してないし、今回は堕ろそう」
と言ったら、アッサリ、OKして来た。
何を言ってるんだ！ちゃんと、就職して働くから、
産んでくれ！と、言われるかと思っていた。

こんな男だったのか･･･と、落胆し、本性を
見抜いてしまって、一気に冷めた。
こんな男の子供なら、産まない方が良い、そう思った。

男は、手術前も後も、堕胎の事に一切触れようとしない。
・・・反省しようとしない。

「どうしてヘラヘラ笑っていられるんだ？！」と怒る私に、
「触れられたくないだろうから、触れないようにしてただけだ！
別に￥10万で、堕ろせるんなら、ちっとも惜しくはない」
と、平気で言ってのけた。

・・・自分が触れられたくなかっただけだ。

私は、この男に対する、全ての愛情と同情、信頼を、
永遠に失った。

それからは、男が何を言って来ても、右から左だ。

この男から得た教訓は、同情で、男なんかと
付き合うもんじゃない、という事だけだ。

「結婚するつもりだ」と、友人に紹介されても、
よくもまぁ、ぬけぬけと・・・と思った。
目の前で、「あ～しないしない！！」と、はねのけた。

この男には、その後、ズルズル付きまとわれた。

・・・そして最後、ストーカーになった。

鍵をかけて、入れないようにしてるのに、夜中に大声で騒いで、
ドライバーや、金属ノコギリを買って来て、扉を壊しだした。

警察を呼んだ事も有るが、まだストーカー防止法が
出来る前で、なすすべが無かった。

あんたもう、あの男から、早く逃げた方が良いよ･･･。
刑事さんに、助言された。

私は恐ろしくなって、夜逃げした。

この男とは、別れて本当に良かったと思っている。

堕ろした子供には、本当に済まない事をした。
一生消える事のない、罪だと思う。

殺してしまった子供の為に、一杯泣いた。

どうしても産みたかったわけでもない。
でも、可哀想だ。
しかし、きっと産んでも育てられなかっただろう。

・・・二度と妊娠はしたくない、と思った。

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