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またまた気がついたら27時を過ぎてしまってました。

私にとって土曜日の深夜にupするのはなかなか難しいですね。


普段ならお休みとするんですけど、せっかく『そこ現』を書いたのでupしたいと思います。


最近、自分のスケジュールがままならない状況でこんな時間にupするぐらい現実逃避をしているわけです。現実逃避って言ったって日記を書くことぐらいですからかわいいもんでしょうけどね。

やりきれないと言うのが正直な感想でもあるのですが、時間の使い方が非常にちぐはぐで、思うように事を進められないもどかしさがあって、それも含めて全て自分が悪いと言うのはわかってはいるんですが、何の対処法も見つからないまま時を過ごしています。

それがまた腹立たしかったりするんですけどね。


と、そんな愚痴を書いているにも嫌なのですけど、これで気が晴れたなら、悪いことではないと思います。ただ、後で読み返したときにかなり自己嫌悪になること間違い無しです。

本当にそれでいいのか、私!?

ここ半年ぐらい休日はかなり無駄に過ごしている気がします。時間がないのにあえてそうやっているみたいです。



それでも人は生きていくものですから。


それではまた…。




<だって週末は『そこ現』upしたいから>
こちらも物語後半に突入といったところでしょうか。最初の予定よりかなり長いような気がします。

『Tomoest』に比べてこちらは1つ1つが長いのでけっこう大変なのですが、こういうシリアス展開もローゼンらしくって好きなのです。二人の悲しい話はまだまだ続きます。

今回は自分でも予想だにしなかった長台詞を書きました。衝撃の事実がちらほらです。
といっても、この『そこ現』自体は原作やアニメとは何のかかわりのない二次創作ですから、本気で受け止めてもらえると困るのです。そんな人はいないと思いますけどね。
それと、今回の話でようやく『そこ現』と『まきまき』がつながりました。何だか感慨深いものがあります。蒼星石はこうして封じ込められたわけですけど、まだ反撃の余地があるかもね。



『そこにあるのは現実…』その12



(潤んだオッドアイ、自分と鏡写しの顔、そこにいるのは私の妹…。)

翠星石はさっきまで自分が何に怒りをぶつけていたのかわからなくなっていた。



そして先ほど交わした約束を思い出している。




話は数時間前のここで起こった出来事にさかのぼる。


蒼星石はアリスゲームで水銀燈に負けてローザミスティカを失ったのは事実である。

だがそれはアリスゲームに負けたのであって蒼星石自身は壊れてなどいない。

ドールの魂と言うべきローザミスティカが蒼星石の体から離れただけであった。



それを戻すことも可能であることを翠星石は知っている。


無限に広がり、無限に重なり、無限に連なるnのフィールドのどこかに行っただけだ。

本体さえ無事なら、いつか再び出逢えると信じている。

希望は微塵も捨てていない。私がきっと連れ戻すと翠星石は妹の体に誓った。

それ以来、翠星石は昼間は真紅たちと今までどおりの生活をして、夜になるとこっそりと出かけた。

夢の世界からnのフィールドへ、何の手がかりもなく途方もない探索であったが諦めることはなかった。


奇跡などこの世にはない。だがもしあるとすればこれが奇跡かもしれない。

あるいは偶然などの言葉で片付けられるかもしれない。

それは確かに偶然だった。

あてもなく彷徨い、たまたま休憩がてら立ち寄った何もない世界でそれはいたからだ。

そう見た目は何一つ変わらない蒼星石だが全く別の人形がそこにいた。


全くそうとしか表現できない。

なぜなら翠星石の知っている蒼星石の体はジュンの家においてあるトランクの中のはずだから。

翠星石はありえないものを見る目で必死に考えてみても、蒼星石にしか見えなかった。

認めたくない心と見つけられた現実が激しく心の中でぶつかった。


「お前は…、蒼星石ですか?」


ついに声に出して翠星石は確かめてみることにした。

そして見つけられた現実を喜ぼうとした刹那、それはあっさりとたった一言に裏切られた。


「そうだよ。僕は確かに蒼星石だ。君に裏切られたローゼンメイデンの第4ドールだ。」


(裏切られた……!? 何を言ってるですぅ、蒼星石?)

翠星石にはそれが何を言っているのか全く理解できなかった。

目の前のドールは確かに蒼星石と名乗っている。

だがそれは彼女の知っている蒼星石からかけ離れた台詞だった。

裏切られたと全く予期できなかった言葉に翠星石は我を忘れて動揺した。

次につながる言葉が出ない。

再会を喜ぶはずが凍りついたように翠星石を封じ込めた。

敵意がこもった紅色と翠色の瞳が翠星石を睨みつける。

蒼星石の姿をしたドールはさらに続けて、姉の心を粉々に砕いた。

「誰のせいでこうなったと思う? 君がマスターを選び間違ったことが最大の原因だからさ。

 それに君ならわかるだろう。一人のミーディアムが二つのドールを持つことを。
 今まで二人で散々見てきたじゃないか。末路は全て同じことだよ。

 あのネジを巻いただけの愚かな少年にそれが務まるとでも思っているのかい?

 真紅だってそうだ。姉妹の中で一番のわがままがずっとおとなしくしているわけがない。
 そのうち君とマスターをかけて戦うだろう。なら君は黙って譲ってやるのかい?

 どちらにしろミーディアムとしての機能はそう長く維持できないだろう。
 決着は早めにつけるんだね。あるいは別なマスターを見つけるかだ。

 もし君が僕に対して少しでも罪滅ぼしをする気があるなら………。」

饒舌すぎる蒼星石をいぶかしく思っても、それを否定することはできなかった。


(どんなに離れていてもわかる。これは私の双子の妹、蒼星石だ。)

何の根拠もない。ただの直感だけだ。

それでも一瞬何かの疑いが脳裏をよぎったが、目の前の蒼星石を信じることにした。

冷静でいられないのは否めない。蒼星石の言葉は一つ一つ翠星石の心に突き刺さる。

ここでこの蒼星石を否定することは今まで過ごした日々を否定するような気がしたからだ。


蒼星石は再会を喜び合うそぶりを見せないまま一方的に話しかけた。

翠星石は何も言えずただ黙ってその話を聞いた。

『裏切られた…。』最初のその言葉に呪いでもかけられたかのようだった。


「もし君が僕に対して少しでも罪滅ぼしをする気があるなら、一つ約束をしてくれないか。
 お互い、自分のミーディアムは自分で見つけるってこと、ただそれだけでいい。

 こんな状態なった僕だ。しばらくはnのフィールドから逃れられないだろう。
 元の世界に戻りたくても、すでに僕の契約は切れている。
 次のミーディアムを見つけないことには僕はたぶん何もできない。

 それにアリスゲームは終わっていないんだろう?
 薔薇水晶は全くあきらめていない様子だったしね。
 この間も襲われたけど結局勝負がつかずにお互いあきらめた感じだったな…。

 ああ…? そうか僕が何も知らないとでも思っているんだろう、その顔は。
 全て見ていたんだよ。そう全てね。

 薔薇水晶はまだ存在する。そして本当の第7ドールもいる。末の妹がね。
 なぜ知っているのかって顔だね。ここでは全ての事が見えるんだよ。

 この世界が僕に現実を教えてくれるのさ。おもしろいだろう。
 何もないように見えて全てがここにはあるんだよ。
 と言っても翠星石にはわからないと思うけどね。

 そんなことはどうでもいい。翠星石はこの世界を知らない方がいいだろう。
 それより僕たちにとって一番大切なことは何だか覚えているかい?

 アリスゲームさ。

 それがお父さまの願いなら僕たちはそれをかなえる義務があるんだ。
 姉妹で戦うのは不条理だと翠星石は言うけど、それは違う。
 誰かが悲しむから戦わないのではなくて、みんなを悲しませないために戦わなくてはいけないんだ。

 翠星石は薔薇水晶に負けてローザミスティカを取られた時、哀しかったかい?
 あの瞬間、僕たちは一つになれた。一つの場所で一つになれた。
 ローザミスティカがただ一つの石に戻るんじゃない。
 人形としてではなく、本当に一つの魂になれた気がしたんだ。

 だから僕はアリスゲームに勝ちたい。

 アリスとなって、みんなと一つになって、お父様と逢いたいんだ。

 ふーん。僕の言っていることがわからないって顔だね。まぁいいさ。いずれわかるさ。
 それでも君が戦いたくないっていうならそれもかまわない。
 君がローゼンメイデンである限りこの宿命からは逃れられないんだよ。

 いつかはわからないけどきっと戦う時が来る。それが早いか遅いかの違いだけだ。
 でも君があの愚かな少年と契約をしている限り逃げることすらできないだろう。
 あの愚かな少年は心が弱すぎる。
 とてもじゃないけど真紅と翠星石の二人のマスターでいられるはずがない。
 雛苺が抜けたとはいえ、たぶん半年も持たないだろう。

 体は普通でも、心はほとんど死んでいるはずだ。本人だって気づいていないだろうけどね。

 二人が仮に戦わなくても水銀燈はどうする? 彼女は常に積極的だよ。
 そして薔薇水晶はアリスゲームに関係なく戦いを挑んでくるだろう。
 理由は僕にもわからないけどね。でもあの娘は強い。桁外れに強い。
 双子の妹としてこれだけは忠告してあげるよ。このままじゃいけない。

 僕がこういう風になったように君も遠からずこうなるだろう。
 その時、身体が残っていればまだ救われるかもしれないけど、常に幸運であるとは限らないんだ。

 だからこれだけは約束して、翠星石。

 君は君だけのマスターを見つける。そして僕は僕だけのマスターを見つける。

 僕たちは双子だけれど同じ道は歩んじゃいけない。
 僕たちはローゼンメイデンだから。アリスゲームをしなくちゃいけないから。

 この約束は双子の姉を思う双子の妹の気持ちだと思って欲しい。
 約束してくれるなら、君が僕を裏切って他のマスターと契約したことは忘れてあげるよ。

 どうだい? このまま何も言わずに約束してくれるかい? 」



そうして翠星石はその約束を蒼星石と交わした。




                           …つづく。





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最終更新日  2006/09/24 05:11:14 PM
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