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2010.07.06
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カテゴリ: 着物
先日一衣舎のHPを検索して見に行ったら
展示会がなんと地元堺であるとのこと!!!
さっそくDMくださいのメールをして、行ってきました!!!!

「一衣舎(いちえや)」とは
和裁士として雑誌や着物本(七緒等)で取材を受けたり、
自ら仕立てのコツ、頼み方のコツを書いた本
『きものの仕立て方・頼み方』を出されたりしている
木村幸夫さんの主催する仕立ての会社兼お店。

七緒(vol.17)

きものの仕立て方・頼み方

以前から七緒や著書を拝見&拝読して
「洗える絹」や「着心地のいい木綿の仕立」、
また「バティック布や更紗の帯」に憧れいっぱいだったので、
ウッキウキで行ってきました。

川越唐桟などの高級木綿、
無地結城や1色で織りが水玉のようにさり気なく光る花織など高級すぎない紬、
とろりとした柔らかさのある木綿小紋、
洗える絹の襦袢、
艶と張りのある単衣向きの絹着尺、
更紗の染め帯や八寸帯、
紙布や藤布、葛布などの植物繊維の帯、

最近新たに取り組まれたという控え目なネップの入った落ち着いた色の生地に
三役などではない個性的な江戸型染めを施した柔らかもの着尺、などなど、
一般的な小売呉服屋さんではなかなか見れないor端っこに少しだけしか置いてない、
大人の普段着な着物が厳選して置いてありました。

もちろん全て上質で本物だから、

祖母や母に連れられた各種展示会を思えば
証紙や作家名で驚くような値札がついてることもなく、
現実的で良心的なお値段だったかと思います。
高いのはもちろんありましたけど、非現実的な程ではなく、
手の出る範囲のもあったので。
変なセールスも全くないですよー。
好きなだけゆっくり見させていただけます。
少し聞けば丁寧に説明もしてくださいます。
全ての反物に表地代の値札もちゃんとついてます。

季節柄、スペースの半分は夏物。
絽や紗はほぼなくて着尺は麻や綿麻などの植物繊維中心でした。
絹も夏紬や縮系だったのかな?
襦袢地に興味を惹かれましたがひとしほさんの所へ頼んでるので手触りだけ。
しかしながら、
母と二人、うっかり小千谷縮の罠に引っ掛かってしまいました。
高級浴衣を買ったと思えば~…おほほ。

母と共用できるようにと選びだしたら、
色々当ててみてグレイがかった薄い藤色の無地と、
白地に青と緑の細い縞が入っていて、少し離れると黄緑に見えるもの、
黄みがかった生成りの無地、
白地に数種の茶系の縞が細く入ってベージュ系に見えるもの、
きっぱりとした黒地に白っぽい茶の縞の透け感のあるもの、
の、5つに絞ったんです。

黒は得意な色なのですが、得意すぎて手持ちの浴衣と、
箪笥で仕立てを待っている浴衣が黒地、
そして祖母の形見分けでうちに来た明石縮みが黒系、
と黒はもういいだろうと言うことでまず却下。
うちの母は茶系や黄色、オレンジっぽいのが似合う人なのですが、
生成り無地は私が着ると下着っぽくみえるかも?と却下。
茶系の縞は私にも似合うかもしれませんが、
手持ちの単衣(木綿と化繊)が両方ベージュ系で、
更に今ひとしほさんに仕立てを頼んでいる単衣の紬も生成りなので、
私的事情により却下。
藤色無地は、私には合ったのですが、
母に当てるとグレイが強く出てしまって顔がくすんだので却下。
ということで、二人ともの顔色が綺麗に見えた
白地に緑の縞小千谷を選びました。

小千谷は自宅でざぶざぶ洗えるのと、
そのシボのおかげで厳密なアイロンがけがいらず扱いが楽なのと、
透けすぎないのでうそつき襦袢でもOKなのが決め手でした。
浴衣の次に着る着物…な感じなので。

母はブルー系の更紗の染め帯や、
紫の紬地に大胆に百合のモチーフを染めた八寸帯にも惹かれまくってましたが、
手持ちの着物を正月くらいしか着ない人は10万以上する帯をうっかり買っちゃいけません。
せめて3か月に1回ペースくらいで着たら見逃しますけど…。
(もちろん母は母の財布で自分の買い物をするのだから、私には何の権限もないw)

採寸タイムも楽しかったです。
やっぱり細かく首周りとか腰ひも位置とかまで計ってくださいました。
肩が狭くて厚みも胸もないワタクシです(最近更に減ってる)ので、
肩幅と袖幅の割り振りとか抱き幅とか、色々考えてくださいました。
上半身はなくても下半身はあるので、
抱き幅を狭くし過ぎると前幅後ろ幅との兼ね合いがおかしくなるわけですよ。
難しいですねー。

その後、
「木綿単衣に洗える状態にした絹の居敷き当てを衽までぐるっと付ける」
という木村さんが以前から雑誌などで提案なさっている仕立ての実物を、
頼んで見せていただきました。
以前、私が和裁教室で仕立てた遠州木綿に、
木村さんを模倣して水通しした胴裏を付けたんですよ。
雑誌の説明を先生に見せながら四苦八苦して。
大体同じ感じになっていたので嬉しかったです。
それに居敷き当てに向く生地の厚みというか張りも
実物を触らせていただくと理解が違います。
その時はやらなかった袖山の裏とか、衿裏も見せていただきました。
次回は洋服地(裏地)のキュプラを買ってきて使おうかなと思ってます。
…次回がいつになるかは分かりませんが。

更に、『きものの仕立て方・頼み方』で、
素人で初心者な私には何度読んでもピンとこなかった
長襦袢の仕立ての項目についても思い切って質問してみました。
あの記事を書いた時点、また今現在も、
色々な試行錯誤を重ねている最中だそうで、
そのために分かりにくい書き方になったのだと仰っていました。
素人にも分かりやすく端的にポイントを絞るなら、
たて衿下がり(長着の衽下がりに当たるところ。剣先の高さ。)を
少し短めに=剣先を少し上にする。
というのが、衿元が身体に沿い、かつ乱れにくいポイントだそうです。
他の詳細はやはり本をお読みください。

木村さんは現在男物の仕立について試行錯誤を重ね、
本にまとめようとなさっているとか。
男物こそ衣紋を抜かないので繰越もなければ、
お端折りもつくらないので、仕立がそのまま着姿に現れますよね。
それを解決しよう!と取り組む姿勢に着物への情熱を感じました。


今回会場となった主水書房さんはこじんまりとした落ち着いた日本家屋で、
なんとも素敵な空間でした。
白に絣の上布(?)を着てらした木村さんの奥様も素敵な方でした。
水曜にはお二人交代で車を運転して、東京へ帰られるそうな…。
どうかお疲れのでませんように。

この本も欲しいです。

おけいこ着・水屋着





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Last updated  2010.07.07 02:52:41
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