a ピジョナー(桜田リカ)からの情報を受けたゴーバスターズは駿河湾一帯の防衛軍艦隊をヴァグラスの量産型ミサイル型空軍ロボット・量産型火炎放射ロボット・量産型監視諜報ロボットを悉く撃退し、ゴーバスターズのおかげで防衛軍艦隊全滅は免れた。 本拠地へ逃げ帰ったエスケイプはメサイア=ボスの叱責を受けるが「そんな程度で怒りを顕わにするあんたの方がお馬鹿さんだね」と誹る。「何!」と怒りの頂点に達したメサイア=ボス。エスケイプはにやりと笑みを浮かばせて「鈍感だね。私はある情報を掴んでいるのよ。その為に私はあんたの腹心になったのよ。お忘れなく―――」と陰険な言い方で彼を抑えた。流石にメサイア=ボスは返すべき言葉を失った。 b エネルギー管理局へ戻ったヒロム達三人は黒木司令官から日本列島全体に跨る防衛軍艦隊守衛の網の拡張とゴーバスターズとの連携を聞いていた。そして黒木司令官からの指令が下った。ヒロム達は防衛軍艦隊隊長と出会い、守衛に就いた。 c メサイア=ボス・エンター・エスケイプの三人は大会議室で緊急会議を開いた。「何だ、緊急の会議というのは」「ふっふふふ、重大な会議でございますわよ。」「焦らさずに先を進めんか! 先を―――」とエスケイプの妙な態度に不満を募らせるメサイア=ボス。「落ち着いてください、閣下」と彼を制止するエンター。エスケイプはさっと立ちあがり「では、今回の会議に入りましょう。監視諜報ロボットを呼べ」「ヴァグラス!」という号令を発した兵隊型ロボットはばらばらになった監視諜報ロボットを入室させた。「VTR・スタート!」とエスケイプの叫び声からゴーバスターズと各種量産型メカの戦闘シーンがテレビに映し出された。「レッドバスターは桜田ヒロムという青年が変身した戦士です。」「わかっている」「次にブルーバスターは岩崎リュウジが変身した戦士です。」「知っているよ」「最後にイエローバスターは宇佐見ヨーコが変身した戦士です。」「そんなの知っているわい」「御覧の通りゴーバスターズは只のひよっこに過ぎません。」「当たり前だ! ゴーバスターズは人間だ、それに下らぬガキだ。こんなガキ如きに手こずっているロボット軍はだらしない連中だ。」とメサイア=ボスは量産型ロボット軍団を見下していた。メサイア=ボスはこれ以上主席に座りきれずさっと立ち上がった。「こんな下らぬ奴らを見させる為に緊急会議を開いたら閑古鳥が鳴くわい! お前は幹部の器が無さ過ぎる。会議はこれで終わりだ。直ちにお前を磁力拷問機に掛けてやる。」と容赦のない言い方でエスケイプの処刑勧告を下した。エスケイプはにやりと笑みを浮かばせて「ほほほほほっ、単細胞ですね。あんたは」「何? それはどういう意味だ」「さっきVTRをご覧になった後あんたは“ゴーバスターズは人間。それに下らぬガキ”と決めつけましたよね。」とねちりとした言い方で反駁した。「それが何だというのだ!」「ガキどもは所詮弱い人間に過ぎないのよ。では何故その弱い人間が大量のロボット軍を蹴散らせますか」エスケイプの言葉によってメサイア=ボスの表情は緩くなり、確信を持つことができた。「エスケイプ、お前、俺達には知らぬゴーバスターズの秘密を掴んでいるようだな」とメサイア=ボスは早口でエスケイプに迫った。エスケイプは冷静な姿勢を崩さずにすくっと立ち上がって「はい、ゴーバスターズはひよっこの人間ではありません。」と声高らかに会議室内を埋め尽くすように吐露した。「何だって!」とメサイア=ボスは驚愕した。なぜなら自らゴーバスターズは人間だと思い込んでいたからだ。 d 傍観しているピジョナー(桜田リカ)は不安を募らせた。「では、ゴーバスターズはひよっこの人間ではない証拠をお見せしましょう。」エスケイプは監視諜報ロボットを呼び寄せて、ヒロム・リュウジ・ヨーコの戦闘ポーズを公開させた。そして三人の体内が映像に映し出された。「おおっ、これは―――」とメサイア=ボスは目を丸くし、言葉を濁した。「この通りゴーバスターズはあんた達と同じようにアンドロイドです。」と自慢げに言うエスケイプ。「調査によりますとゴーバスターズは私達より緻密で精巧なIT式最新鋭型アンドロイドです。」とエンターが調査結果を簡単に述べた後「設計図もあるわよ。」「おおっ、設計図もあるのか、見せろ」エスケイプはゴーバスターズの設計図をメサイア=ボスにぶつけるように差し出し、メサイア=ボスは食い入るように設計図を黙読した。完読するとメサイア=ボスは「この設計図を描いたのはあの桜田孝三郎。ゴーバスターズの製造者は桜田孝三郎只一人。設計図まで手中に収めていたのは大殊勲だ。流石エスケイプ。でかしたぞ。」「ほほほほっ、感心することないわよ。」「愈々ゴーバスターズをがらくたにして見せる。エスケイプ、作戦の準備に入れ」「もうその手筈は調ってあるわよ。」とエスケイプは大会議室を後にした。遂にゴーバスターズの秘密が暴かれ、メサイア=ボスの知れ渡る処となった。ピジョナー(桜田リカ)はこれまでの行動が無に帰する絶望感を覚えた。 e ヒロムとチダ・ニックは太平洋沿岸、リュウジとヨーコは日本海全域の二手に分かれて日本列島周辺を警戒していた。ヒロムは道端をはしゃぎ回る子供達と大きな欠伸を描く防衛艦隊隊員の姿を見つめていた。俺だって人間なんだ、人間の心がある。人間に戻りたい・・・・・とヒロムは涙を堪えながら呟いた。突然黒木司令官からの情報がヒロムに入ってきた。「ヒロム、日本海沿岸でヴァグラスのロボット軍団が襲撃してきた。」「え!ヴァグラスが日本海を襲ってきたんですか、リュウジとヨーコはどうなっているんですか」「リュウジとヨーコはヴァグラスと格闘している。援護に当たってくれ」「はい、行くぞ、チダ・ニック・ジェット!」ヒロムはバスターズレッドに変身し、チダ・ニック・ジェットで日本海沿岸へ急行した。 f 到着すると既にリュウジとヨーコが量産型海軍鮟鱇型ロボットに倒されていた。「ほほほほっ、私の名前はエスケイプ。ヴァグラスの幹部よ。よろしく」エスケイプは初対面の挨拶をした。「ヒロム、注意して、あの人とロボット軍団はすごく強いわよ。」とヨーコからの助言を聞き入れたヒロムは「俺達三人も人間だ、人間の心があるんだ!」と主張する。ところが「馬鹿じゃないの。あんたら三人はもう人間じゃないのよ。桜田孝三郎が製造したアンドロイドなのよ。」とエスケイプに指摘されると三人は愕然とした。「図星でしょう。」「違う! 俺達三人も人間なんだ!」とバスターズレッド=ヒロムは決して主張を譲らず、ヴァグラスの量産型海軍鮟鱇型ロボットに迎え撃つ。「ふふふっ、殺れ!」バスターズレッドに迫る量産型海軍鮟鱇型ロボット。量産型海軍鮟鱇型ロボットは虚を突いてバスターズレッドの頭上から磁力光線を降り注いだ。立ち上がった途端に磁力光線の威力が強かったせいでヒロムは倒れた。これでヒロム・リュウジ・ヨーコの三人はヴァグラスに敗れ、ヴァグラス宮殿へ護送された。その 間に手薄になった日本列島の防衛軍艦隊は量産型兵隊ロボットと量産型大砲ロボットによって次第に殲滅されていく。ヒロム・リュウジ・ヨーコ三人の運命は如何に・・・ 負けるなゴーバスターズ、ゴーバスターズがやらねば誰がやる。