おとぼけ香港生活から脱皮

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bebeの母家を訪れる


いつも、家の状況がどうであるか電話口や見取り図を描きながら説明していた。

なので、私達が住んでいる家を見ても聞いている免疫があるので
多少のヘボさには臆することはないだろうと思っていた。 が!
甘かった・・・

昨日の時点では部屋は散らかっていたのは確かだった。
ヤツがこの1日で掃除をしてくれているか?を多少の期待もあったが、
部屋はとても散らかっているとよくよく説明をしておいた。

家に連れて帰って、物の見事に部屋は散らかったままである。
ヤツはいない。きっと逃げたのだろう・・・いや、ご飯を食べに出てるのだろう。
すかさず言い訳をしてみた。

bebe 「っっとにもうっ!私がいればまだマシなんだけど、足の踏み場だって
    ちゃんとあるんだよ!」

母  「すごいなぁ・・・」(言葉を失う)

母は足の踏み場もない所を掻き分けてベッドに腰掛けた。

bebe 「暑いね・・クーラー入れるね」

母  「・・・・ズズッ・・・・」


ズズッって言った???ええ???泣いてるのぉぉぉぉ~~~?!!!

母はハンカチを目に当て、泣いているではないかっ!!!!

bebe 「なんで泣いてるの?本当に散らかってってひどく見えるんだって!」

母  「お前がこんな所に住んでいたなんて・・・・(涙声」

うう・・・・ こっちまでもらい泣きしてしまう・・

と、そこへ旦那が帰ってきた。
母の泣いている姿を目にし、すかさず言い訳を始めた豊。
この家は古くて、あの陸橋がこっちに向いているからきっとこのビルは
政府に買い上げされるんですよ、云々と説明している。
母の気持ちも多少落ち着きを取り戻したのか笑顔を見せ始めた。←(マインドコントロールにかかったか?)

確かに陸橋が途中まで建設されてこちらに向いたまま何年も過ぎた。
こっちに向いていると言えば、向いている。
政府にこのビル丸ごと買い上げされて立退き料として幾ら入ってくるのかは
定かではないが、そうなるのであれば、ここは価値がある。

豊チャンは母にそう説明したが、私の読みはこうだ。あの陸橋は家の前の
野原にきっと何かが建設されてそっちに繋がるようになる、と。

夫婦でああでもない、こうでもないとあの陸橋について話しては
いたが、今はその野原が建設中になっている。
そして、取り壊されるのは丁度私達が住んでいる隣のビルから
差し掛かるらしい・・・

やはり私の読みが合っていた♪


かなり話は逸れたが、親を家に招待して親に泣かれた人はいないであろう。
逆に、立派な家でうれし泣きって事もあるかも知れない。
それだったら誰でもが後者がいいに決まっている。

ついでに、火事になったパパさんの家とその隣を豊チャンが買った家も
見せておいた。←(なんでこっちに引っ越して来ないのかとしきりに言っていた。)

元気を取り戻した母は父に見せるんだと散らかった部屋をカメラに何枚も収めていた・・・・



(続く)

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