おとぼけ香港生活から脱皮

おとぼけ香港生活から脱皮

難民キャンプを体験する


豊が日頃から実家の家族に
「大阪に遊びに来い」と
言い続けていた。
私は社交辞令と思って安易な気持ちで居たのだが、
彼らは大阪へとやってきた。
豊の実家の家族には、
パパさん、ママさん、義兄、姪っ子がいる。


さて、この方達の滞在場所は?

私の心配を余所に、案の定私達が住んでいた
部屋に寝泊りすることになった。(*参照 bebe夫婦大阪を行く

私は皆の来るのを待ちわび、私達が住んでいる
マンションへと案内をした。

部屋に入るなり、皆は部屋の狭さに驚き一瞬絶句していた。


この狭い部屋で6人が寝れるのなら寝てもらおうじゃないか
ふふふ・・・


さすがに6人は寝れないとみたか、義兄が自分とパパさんは
カプセルホテルに泊まるからと言い出した。
その言葉に私は肩を撫で下ろしたのだが、何を思ったのか豊は
「6人寝れるから」と言い放った。

げげっ!こんな所で6人も寝れるかよ!

私は心の中で豊に反発したのだが、豊の勧めもあって
義兄は「そう?」と、自分の言葉を却下してしまった。

と、言うことで私達は豊家族を迎えて
この狭い部屋で寝ることになったのである。

豊と私はシングルベッドに、
パパさんとママさんは私が日頃使っている1組の敷き布団に、
そして、義兄と姪っ子は布団の下に敷くマットに・・・
そして、私達は就寝した。

通路に寝る姪っ子と義兄は危険ゾーンであった。
夜中にトイレに起きたママさんにまんまと踏み潰されていた。
「イタッ!」の言葉で目が覚める・・・

お願いだから、起こさないで・・・


生憎、次の日には豊は会社である。なので、私は豊の朝飯と
お弁当を作るため5時半に起きなければならない。
義兄と姪っ子を踏まないように足場を確かめながら
起き上がらなくてはならなかった。

キッチンに立つのでさえ、最小の音にも気をつけながら
朝飯を作らなければならない私は、ちょっと腹が立ったりもした。
こんなにガチャガチャと音が鳴ってでも、この人たちは
高いびきをかいて寝ている。

す、素晴らしい神経だ・・・

皆の分の朝飯も作り、食器は2人分しかないので食べられる人から
食べてくださいと勧めたのだが、なぜだか皆箸をつけようと
しない。

私の料理よりも大阪の料理が食べたかったらしかった。
なので、私は翌日から6人分の朝ごはんを作るのをやめた。



昼間は皆で色んな所に行ってみたりもした。
しかし、足の痛いママさんはあまり出歩くこともなく、
クーラーの効いた部屋にいた。
その他の皆は出掛けているので部屋は少なからずとも
広く感じた。

週末ともなると大変で、昼間にいなかった豊までもが
部屋にいるとなると更に部屋の狭さを感じずにはいられない。
外から帰ってきた、パパさんと義兄、姪っ子が加わると
それはそれは一人一人のスペースが狭くなる。

こんな中でも私は自分のスペースを持とうとベッドの上を確保した。
だが、はしゃぎまわる姪っ子が自分の確保したスペースに
割り込んでくる。
姪っ子に侵略されたので仕方なく私はベッドの下へ座り、
足も伸ばせないまま体育座りになっている。

クーラーが効いていると言えども、こんなに人が多ければ
熱気で涼しいと感じなくもなってきた。

そして、ビールを飲んでいる所為もあって
ママさんは腿までズボンをズリ上げ、
義兄はなぜか、パンツ姿でベッドに座っている。


わたくし、一応、女なんですが・・・

机に向かってパソコンをいじっていた豊が
「にいちゃん、ちん○ん出てる」
と、一言ボソッと言った。

各自が自分勝手に好きなことをやってることに段々腹立たしくなり、
ついに私はキレた。
↑(うるさいのと自分がくつろげていない事も更に輪をかけていた)



「もう!こっち向けばお母さんはモモ出してるし
 こっち向けば、お兄さんはちんちん出してるし!!!ふがふが」(怒)



私は怒って言ったのだが、不覚にも皆の笑いをとってしまったようだった。

皆が笑っているので、とりあえず言ったことですっきりしたので
私は気が収まった。←(簡単なヤツ)


木曜から来ていた豊家族は日曜の夜に満喫した大阪を残して
帰って行った・・・


(*これからもう1回、来ることになったのです)















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