北京ビジネス最前線改め中国ビジネス後方基地

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2007.04.01
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中国のトップ携帯電話キャリアである チャイナモバイル(中国移動)が2006年の業績 自社サイト
それによると、 純利益は660億RMB、日本円にするとほぼ1兆円 だそうです。ニューヨーク市場に上場しているくらいだから、粉飾しているとも思えません。
日本が誇る最優良企業と言われている トヨタ自動車の06年3月期の当期利益が1兆3,700億円 でしたから、中国国内でしか稼いでいない企業としては、破格の収益率と言えるでしょう。ちなみに日本のトップ携帯キャリアである NTTドコモは6,100億円 (06年3月期)くらいなものです。
まぁ日本では9,500万くらいの契約の取り合いで一喜一憂する状況ですが、チャイナモバイルの契約者数は既に3億を越えているのです。しかも、13億人すべてがケータイを持てるような環境にあるわけでは無いのですが、それでもあと2億か3億くらいのマーケットは残っています。

毎月のARPU(1契約あたりの平均収入)は90RMB(約1,350円)ってところで、日本と比べたらかなり低い 3億を掛けると、270億RMB(約4,000億円)ものキャッシュが毎月毎月入ってくる のです。もちろん広い中国ですから、設備投資にも莫大なお金がかかりはしますが、中国ビジネスのウマミである"数の論理"が活かされていると言えるでしょう。
チャイナモバイル・ユーザーの1%が月5RMB(約75円)のコンテンツを買ってくれれば、毎月1,500万RMB(約2億3,000万円)の収入になるわけで、日本のモバイル・コンテンツ屋さんもいろいろ頑張っているようですが、そこは中国、そう簡単にはよその国に分け前を譲ったりしてくれていないようです。

さて、チャイナモバイルがドコモだとすると、auみたいな存在がチャイナユニコム(中国聯通)です。こちらもマーケットの拡大に乗じてある程度契約数を伸ばしてはいるのですが、都市部に特化したCDMAネットワーク構築が祟ってしまい、これからも成長が望めるはずの農村部ではチャイナモバイルに水を空けられる格好になっている様子です。

チャイナモバイルの"一人勝ち"状態を逆手にとって(?)、胡散臭さが増しているのが 3Gライセンス問題 (参考: 中国情報局 )。
来年8月の北京オリンピックのときには、3Gサービスが始まっていないと、ちょっとメンツが立たないかも知れない中華的事情もあるのですが、もう一つの 中華的メンツであるTD-SCDMA という中国独自の規格(とは言っても、その技術の多くは欧米頼みらしいのですが)の "なすりあい" がキャリア間で繰り広げられているのです。

中華的ご自慢の規格ならば率先して導入すると手を挙げればいいのに、どのキャリアも実用実験にすら消極的な状況でした。 誰もババを引きたくないくらい、TD-SCDMAは怪しげ なのでしょう。


モバイルに参入したいチャイナテレコム 、このままでは 泡沫キャリアになりかねないチャイナユニコム をうまく脅しつつ、 王様であるチャイナモバイルにさっさと中国が誇るTD-SCDMAを導入してもらいたい 、と言うのがきっと政府当局の本音であるわけで、年間10兆円もの純利益を出しているのなら、少しくらいコケてみるのも良いのではないか、と私としては思ったりもしています。





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Last updated  2007.04.04 22:54:17 コメント(3) | コメントを書く


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